町田敦夫のレビュー一覧

  • 西洋の自死―移民・アイデンティティ・イスラム

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    過度なポリコレにより、日本には入って来ない情報がこんなに沢山あるのかと驚いた。特にイギリスのロザラム事件など。

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    2025年10月29日
  • 西洋の自死―移民・アイデンティティ・イスラム

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    ゲイのジャーナリストであるのに、現代の正義、あるいはポリコレに意義を呈する作家の、欧州移民問題(偽装難民による欧州占拠)の書。内容はどれも解決策の無い欧州の状況が書かれいる。
    この問題の起きた原因として著者はつぎのことを挙げている。
    ・戦前のファシズム台頭の記憶・トラウマ・反省と、キリスト教に由来する人権、人道主義の発露による他者への救済思想の過剰とゆがみ。
    ・その人権思想の政治利用及び、「人種差別主義者認定」への恐れ。
    ・為政者の国民感情、生活への無関心。社会予測の失敗(難民ではなく低リスクで手に入れられる「良い生活」を求めた人々が多量に押し寄せた/難民はしばらくしたら母国に帰ると思っていた

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    2023年04月02日
  • 新しい国境 新しい地政学

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    ー 係争の対象となった国境は、不安と痛みに満ちている。国境は、「属する者」と「属さない者」を分けようとする民族主義者のイデオロギーや思想に、基盤と力を与える。 ラジオ放送や新聞のコラム、架空のドラマ、SNSの投稿動画などが、毎日のように、国境の必要性や英知に関する情報と意見を私たちにぶつけてくる。これは大衆的な地政学、あるいはポピュリスト的な地政学とさえ言えるだろう。なぜなら公教育や市民教育の枠外で行われているからだ。 国境の物語やテレビ放送はどの民族にも共通のものなので、世界中の視聴者が、たとえばウクライナ人不法移民の越境を阻もうとするポーランドの国境警備隊の苦闘のドラマを見ることができる(

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    2022年10月01日
  • 新しい国境 新しい地政学

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    ネタバレ

    ともかく大きいことはいいことらしい。権益は拡大したいらしい。コストはそれほど見ないことにするらしい。うー。

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    2022年03月14日
  • 西洋の自死―移民・アイデンティティ・イスラム

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    国民の20%以上を難民が占めるようになっていると言われている、ドイツやイギリスなどのヨーロッパの国々の状況は、単純に難民を受け入れる寛容さという事では看過できない様々な問題を孕んでいる。
    頭では難民を受け入れて、人間らしい生活をおくる手助けをしなければいけないと分かってはいるが、現在のヨーロッパ諸国の状況を日本に置き換えた時、日本の伝統や文化の崩壊や、新しい宗教の広がりにる身近な生活の中に広がる歪みなど、果たして自分は受け入れられるだろうか、大いに考えさせられた。
    ミシェル・ウェルベックの「服従」を読んだ時に感じた生々しい不気味さは、小説の中だけの事では無いのかもしれない。

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    2021年12月19日
  • 西洋の自死―移民・アイデンティティ・イスラム

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    ヨーロッパにおける移民/難民問題を理解するために必須の書です。

    多角的な論点から考察されているため、一言では語り尽くせないですが、是非読んでいただきたいです。

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    2020年07月03日
  • 西洋の自死―移民・アイデンティティ・イスラム

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     詳細な現場感覚に裏付けられた本書。

     エリート達の暴走と、それに賛同したり抗ったりする人々が描かれている。

     理想を追求する、と言えば聞こえは良い。しかし何のことはなく、自らの拠って立つ土台を切り崩しているエリート達。

     掲げられた理想が立派であるが故に、中々反論できずにいる人々。それでも現在進行形の軋轢が、理想に対して異議申し立てを促している。

     結局、エリート達は難民・移民街に住んでいる訳ではない(日々軋轢に晒されていない)という事が全てを物語っている。

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    2020年03月16日
  • 西洋の自死―移民・アイデンティティ・イスラム

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    ホラー小説でも読んでる気分になる
    受け入れがたい風習・文化を持った移民たちがやってくるだけならまだしも、その悪習を指摘・非難することすら「差別者」の一言で封じられてしまっては絶望しかない
    読んでいて何度も「こいつらはバカなのか?」という言葉が口をついて出た
    移民難民の扱いを適切にしないと国が亡びるという点は日本も参考になるだろうが、正直ヨーロッパの連中の思考のおかしさが原因の大半だと思うので、日本はここまでひどくなることはないと思う
    過去の歴史的行為に対してのマゾヒズムとの指摘は笑ってしまったが正しい。
    原題の「strange death」は適切な語というほかない。こんなのはイカれた死だ。

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    2020年01月24日
  • 西洋の自死―移民・アイデンティティ・イスラム

    購入済み

    興味深い

    西欧の自死が予想されるのは何故か、緻密に分析しています。分からない点は多いですが、明確な事実は提示してくれており、空想する材料に不足ないと評価できます。

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    2019年09月22日
  • 未来政府―プラットフォーム民主主義

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    著者は元SF市長で現カリフォルニア州副知事。理想の政府として、プラットフォーム型政府を提唱。オープンデータ活用と関連して、日本でも注目され始めた考え方だ。ただ、それがそのまま日本で通用するかは未知数。なぜなら、日本では行政を自分事と捉える風潮が米国より弱いからだ。公的サービスはお上から与えられるという感覚があり、受益と負担の連関意識も弱い。オープンデータを市民が自ら活用して問題解決を図ろうという機運が盛り上がるのかは不明だ。先行自治体は鯖江市で、市民にどの程度この機運があるのか気になるところ。

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    2018年07月24日
  • 未来政府―プラットフォーム民主主義

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    ネタバレ

    [二進法で政府]21世紀型のテクノロジーを20世紀型の政府に接ぎ木し,行政の刷新を訴える一冊。現在の政府は旧式のOSで動くコンピュータのようなものと指摘し,新たな政治の可能性を模索していきます。著者は,カリフォルニア州第49代副知事を務めたギャビン・ニューサム。訳者は,映像メディアの翻訳も多く手がける町田敦夫。原題は,『Citizenville: How to Take the Town Square Digital and Reinvent Government』。


    自分の問題意識と重なるところを突いてきたタイトルと紹介文だったので思わず購入。アメリカの,しかもシリコンバレーの位置するサ

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    2017年11月22日
  • 西洋の自死―移民・アイデンティティ・イスラム

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    知ってるつもりではいたが、深刻だ。

    日本のウォーギルドインフォメーションプログラムのように、自虐史観を植え付けなくても、西洋に蔓延る贖罪の意識。帝国主義における加害者としての過去。それに加えて、ポリティカルコレクトネス等に代表されるような、差別意識の積極的抑止ムード。そうした、ちょっと大人な態度の欧州に対し、移民たちがやりたい放題だ。日本も決して人ごとではない。

    古代ギリシャの哲学者はテセウスの船と言う有名な逆説をまとめあげた。英雄テセウスが航海に使った船はアテネの市民の手で保存されていた。市民は船の部材が朽ちると新たな木材で置き換えた。さて、テセウスが航海に使った部材が全て置き換えられた

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    2023年06月24日
  • 西洋の自死―移民・アイデンティティ・イスラム

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    「大衆の狂気」を読んで、著者に興味を持ちました。最近の世界の論調からは受け入れられにくい論考でしょう。膨大な事例がやや冗長に感じるところもありますが、現実に何が起きているかを知るには良い一冊だと感じました。日本も例外ではないと思います。

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    2023年02月18日
  • 新しい国境 新しい地政学

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    境界線は 人間の発明
    「動く国境」 
     山脈 天然の国境
      氷の変化で分水界が動き 国境も動く
      シアチェン氷河 外国人登山家へ登山許可を出し地政学的な仕事をさせる
      氷河からの水に依存する人世界で20億人
     河川
      タルウェグ原則 水路の最深部の中央線
      メコン川上流 中国ダム建設 水力発電と洪水防止 下流の水不足と生物生態系
     海
      海面上昇 気候変動難民

    「ノーマンズランド」
     公海
     国連海洋法条約 UNCLOS 海洋の国境線
     国際海底機構 公海の探索ライセンス発行 
      植物プランクトン 酸素の50%を供給
      環境保護・生物多様性 > 国家の排他的主権

     南極
     

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    2022年04月24日
  • 西洋の自死―移民・アイデンティティ・イスラム

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    西洋の移民政策の現実を書いた本。
    この本の論点
    ①移民の受け入れは悪くないが受け入れすぎることによって、西洋的な価値観や文化の破壊に繋がる

    ②移民受け入れは人口の減少の歯止めになるが、出生率を上げるなどの対策をまずやるべき

    ③移民政策への提言は全て人種差別と捉えられてしまうため、適切な議論ができない。

    ④寛容な多文化主義を容認した結果、宗教原理主義に敗北してしまう。
    (その人たちの声は大きく、批判すると殺されかねない)

    ⑤欧州は植民地政策の過去を原罪と捉えており、メディアや政治家によって、今でもその罪を背負わされている

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    2022年04月17日
  • 未来政府―プラットフォーム民主主義

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    ワクワクする話がたくさん出てくるのは面白いのだが、いい面ばかり強調している感じがする。
    オープンデータを使ったサービスの多くはベンチャー企業が作り継続性に欠けることが多かったり、市長がSNSで市民のリクエストに答えていたらあっという間にそれだけで時間がなくなってしまう、というような話はあると思うのだが。

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    2021年11月20日
  • 未来政府―プラットフォーム民主主義

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    協同体管理するソシャゲのように、現実世界に良い事が出来るはず。というのはその通りだが、ゲームで動かせば良いの指だけで、現実世界では身体を動かす肉体労働必要があるので、同一とは言えない。
    指を動かす命令だけで現実世界に影響できる領域からならば始めやすい。

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    2021年07月20日
  • 未来政府―プラットフォーム民主主義

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    大統領選が展開されたアメリカの話を聞いてもなぜあんなに時間がかかるの?と仕組みが理解できなかったが、この本を読んでもわからない(笑)
    だが、政府(官)が一生懸命世の中を良くするためにしようとしても、予算も時間を無い為うまく行かないが、オープンにすることで民間主導で様々な解決策が手弁当で作り上げられる。
    すべてがそのようにうまくいくのかは、わからないですが、うまくいくケースも多く、事例が事例を呼び広がっていくのではないか。
    日本でもそのような動きが出ていると思う。PDFではなくCSVファイルでデータがオープンにされる事もその一歩。マッシュアップされたアプリが世に出てくるようになり、更に使いやすく

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    2021年03月10日
  • 西洋の自死―移民・アイデンティティ・イスラム

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    ネタバレ

    西洋といっているが、欧州。あるべき姿がどのようなものかはとてもとても共有しづらいものなのだろう。書いてあることの裏をとる気力が今のところないので、感想がかきづらい。読むのに体力がいるが、読む価値はあった気がする。トランプの評価ができるかどうか。イスラムに、ローマに対するキリスト教を見るように思う。

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    2020年06月11日
  • 西洋の自死―移民・アイデンティティ・イスラム

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    原著は2017年、翻訳は2018年末の刊行、欧州における移民問題の本質を、円熟のあまり虚無化した精神文化と、行き過ぎたあまりに半回転してしまったリベラリズム(主に政治家とジャーナリズムの)に求める。

    日本ではまだ移民問題はそれほど問題視されていないが、1991年には「悪魔の詩」の邦訳者が勤務先の大学内で殺害されるなど著者が「警告音」と呼ぶ事件はすでに起きている。欧州の奇妙な死ではなく、広くリベラリズムの奇妙な死あるいは日本の移民政策の未来を示す黙示録として読まれるべき一冊だろう。

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    2019年10月19日