戸田早紀のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
こういう種類の本には、地球そのものの歴史から説き始めるものが多く、本書もその1冊ではあるが、いままで読んだものの中では一番簡潔でわかりやすかったように思う。グレタ・トゥーンベリが序文を描いているが、ずいぶんこなれてきたなあと思わせる文章だ。それはさておき、本書はためになるアース・ヒストリーではなくその奇跡ともいえる絶妙なバランスの中で進化(あるいはこの50年では退化?)してきた今日の地球をどうしたら存続していくことができるかを説いた本だ。しかしながら現実は、「もう時間がない!」と多くの本で言われている切羽詰まった状況が、一向に現実味を帯びてこないもどかしさがある。特に日本の危機感のなさは世界の
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Posted by ブクログ
忘れられない女性がいる男性を好きになる、これほど辛い報われない恋はありません。
ヒロインのスーザンは鉱物学者で、企業のコンサルタントをしています。
彼女が新たに雇われたのは、宝石会社の社長。実は、彼こそが彼女の初恋の憧れの男性でもありました。しかし、彼には挙式一週間前に失った、今もなお忘れ得ない婚約者がいたのです。
―僕と結婚して欲しい。
やがて、彼からプロポーズを受けたものの、それは後継者を儲けるための便宜上の結婚だとスーザンは思いこんでしまいました。
男性側の徐々にスーザンの明るさ、聡明さ、優しさに惹きつけられていく過程が丹念に絵が描かれていました。ただ、それがあまりにも丁寧すぎて、 -
Posted by ブクログ
ネタバレティーンエイジャーの頃に姉のボーイフレンドだったヒーローに恋をしていたヒロイン。
鉱物学者になり宝石会社を経営するヒーローの下で働くことになったが、再会してもヒーローが気付くことはなかった。
ヒーローは12年前に亡くした婚約者を愛しており今でも結婚する気はなかった。
しかし父親に後継者はまだかと何度もせっつかれており、ヒロインとならいい家庭を作れるのではと考えるプロポーズをする。
ここでヒロインに断る良識があってホッとした。
ヒーローも悪い人ではないし、会話のテンポもよくサクサク読めた。
その分最後が詰め込みすぎというかバタバタしていて、もっとその部分に頁を割いて欲しかったなぁ。
焦るヒー