島村浩子のレビュー一覧
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身を潜めたはずの工作員が事件に首を突っ込んで大騒ぎ!会話と展開が面白い愉快痛快ミステリー #ワニ町
■あらすじ
CIA秘密工作員である主人公が仕事で失敗して身を隠すことに。田舎町で別人になりすまし、おとなしく日常を過ごすはずだったが、なんと引越当日に人骨を発見してしまう。事件に関わらないようにするはずが、隣人たちと交流するたびに、どんどん深みにはまっていき…
■きっと読みたくなるレビュー
おもろい!
アメリカのシチュエーション・コメディを見ているようですね。これは人気シリーズになるのはわかるなー。
物語の展開が面白過ぎる。やらんとすることがすべて裏目に出る。会話はすべて食い違って、誰しもがああ言えばこう言う。ただ意識も気品も高いシニカルな笑いが最高でした。
そして登場人物がみんなラブリーなんですよね。
主人公フォーチュンなんて、頑張れば頑張るほどハチャメチャになってくる。それでも必死にやりくりする姿が、申し訳ないけどめっちゃ笑った。
ガーティとアイダ・ベルなんかめっちゃ可愛いの。こんなにも破天荒でパワフルなおばあちゃん見たことないよ。
そしてイチオシなのは保安官助手のカーター。完全にツッコミ役で、フォーチュンとのやり取りなんかは爆笑。もうこれは漫才ですね。
それでいてストーリーや謎解きの地盤はしっかりしてるんですよね。終盤に様々な謎が明らかになっていくんですが、これが唸るのよ!ずっとコメディタッチで進んでいくので、ミステリー部分がずっと煙に巻かれてるんですが、めっちゃ綺麗に収束します。愉快なミステリーの代表ともいえる作品でした。
■ぜっさん推しポイント
やっぱり面白い物語は、筋、人物、設定がよくできてますね。次から次へと楽しい展開が巧妙なんです。
そもそも田舎町で静かに身を隠していなければならないのに、なんでこんなオオゴトになっとるんじゃ。いきなり死体が見つかるし、隣人の老婆は強烈だし、関わらないと決めたのにどんどん関わってくし、そして事件の真相なんてひっくり返りましたよ。ほんとプロットがよくできているエンタメ作品でした。 -
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ネタバレジャナ・デリオン、ワニ町シリーズの2作目。
軽く読めて面白い、それでいてハッピーエンド。安定の2作目でした。
今作も途中、めちゃくちゃ笑わせてもらいました(ガーティが面白すぎる笑)。
一作目でも軽く話題になっていた元ミスコンが、シンフルに久しぶりに帰ってきた。これがまた嫌なやつで、早々にフォーチュンとぶつかり合う。ただ言い合った翌日、元ミスコンが死体で発見され。。。
サスペンスとして最後に一捻りあるところも良い。次作のあらすじも結構なネタバレになるので、順番どおりに読むことをおすすめ。
まさか前作の翌日から始まるとは思わなかった笑
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ワニ町シリーズ第五弾!今回も湿地の三人組が大暴れで面白かったんですが
読み終えてまず思ったのはワニ町シリーズなのにワニぜんぜん出てこないなぁ~っていう至極どうでもいいことでした
それにしても三人組のリーダー格アイダ・ベルがかっこいいんだよね~
ベトナム帰りの経歴をもつ元スパイのおばあちゃんなんだけど、常に冷静で的確な判断力と行動力をもっていて
さらにとんでもなく情に厚いという
まさに真のリーダー
こんなおばあちゃんと行動を共にするフォーチュンがどんどん「人間」に戻って行く姿がワニ町シリーズの魅力でもあるんだけど
こんなパワフルおばあちゃんが近くにいたら離れられないよね -
Posted by ブクログ
ネタバレアメリカ合衆国南部の湿地帯が舞台の小説と言えば「ザリガニの鳴くところ」を思い出すし、スプリングスティーンの歌が脳裏で再生されるんだけど…。
この小説は同じような舞台でも全然違って、なんだかご陽気なユーモア調。そういやハイアセンっぽいのかなぁ。
ミステリーらしいのだが、謎解きはあってないようなもの。思ってたドンデン返しすら、ない方向の逆の意味で裏切られるまっすぐさ。主人公もサイドキックのおばあちゃん2人も、イケメン保安官補佐もド直球にコメディーアクションを演じてくれる。
思ってた雰囲気とは違うがご陽気に楽しめた。シリーズ続編も次々に翻訳されているらしいので追いかけ決定。 -
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「ワニ町」シリーズ4作目は、前作から一年ぶり。ワニの住む南部の田舎町に身を隠している凄腕女スパイのフォーチュンと、最強おばあちゃん二人のアシスト?によるずっこけ大活躍トリオに再会するとほっとするとともに豪快に笑いたくなる。そう、何と言っても多幸感満点のシリーズなのである。
しかし、本作は、フォーチュンとのラブラブ・モードがスタートした感のある保安官助手カーターが、何と湖で殺されかけるというピンチなシーンで始まる! フォーチュンが命がけで救いあげて、なお、カーターは作中のほとんどを病院のベッドで過ごすという、これまでの探偵団トリオvsカーターのスリリングな駆け引き劇はお預け。ヒロインとヒーローのロマンスも、よってお預け。
そして二作ぶりにまた再びの<生きるか死ぬかの町長選挙>が始まる町シンフル。またも正邪合わせての混沌の幕開けである。その町中が沸騰するさ中、カーターを狙撃した真犯人を炙り出す、という難題に挑むハチャメチャ・トリオ。相変わらず、少し外れて何かとミスをしながらも勇猛果敢なアクション派のガーティ婆ちゃん、参謀役みたいに落ち着き払いながら平然と無謀な捜査活動を楽しんでしまうアイダ・ベルという二人の力を借りながら(というより強引にそそのかされながら?)、フォーチュンはカーター狙撃の犯人を探し求め、一路復讐の道をゆくのである。ふふふ。
フォーチュン家に同居、というか避難しているアリー、雑貨店店主のウォルターなど、地味めなレギュラーメンバーたちも健在でトリオを影ながら?支える。猛犬も健在。小さな町ってよいな。
シリアスな本に取り組むことが多いぼくにとって、暗い話や残虐で手厳しい話の合間に、本書のような、愛と友情と笑いに満ちたドタバタ活劇を楽しむことはとても大切な時間であったりする。面白さと、キャラクターの個性や魅力が約束されている、このシリーズ五作目は、次々と事件や謎に見舞われる罪深きワニ町シンフルでの笑顔たっぷりな日々をやっぱり約束してくれるものなのであった。やれやれの後のほっこり感がたまらないのです。 -
Posted by ブクログ
「ワニ町」シリーズ既刊を一気読み。第二作三作あたりでは、いくらなんでも事件が起こりすぎ慌ただしすぎと思わないでもなかったけど、この第四作は文句なく面白かった。非情な工作員(要するに殺し屋)だったフォーチュンが、南部の田舎町シンフルで、それまでの彼女の人生にはなかったものに出会い、とまどいながら変わっていく様子がすごくキュート。
まあとにかく「お約束」のてんこ盛りで、呆れながらもやっぱり笑える。フォーチュンとお祖母さん二人は必ず不法住居侵入し、必ず失敗して危機一髪で逃げ出し、保安官補カーターに怒られ、突飛な言い訳をする。フォーチュンはしばしば裸に近い格好になってしまい、それをカーターに見られる。アイダ・ベルは颯爽と走り車やバイクをとばし、一方のガーティはいつもヨロヨロ、でもやるときはやる。これ、テレビシリーズかなんかになってないんだろうか。読みながらずっと映像が浮かんできて楽しい。
今回は、フォーチュンとカーターの仲がちょっと進展し、おお!どうなるの?というドキドキのおまけ付き。カーターの好意を感じながら、そして自分の気持ちにも気づきながら、立場と状況から個人的な関係を作るまいとするフォーチュン。顔を赤くしてる様子なんかまるで中学生のようでかわいい。でもカーターの魅力に参って、「キッチンの床に倒してわたしの好きにしてしまおうと思った」りするんだよね。
本国ではなんとすでに二十作目が出たそうだ。えー、舞台はずっとシンフルなのか、この小さな町でまだまだ殺人事件が起こるのか、フォーチュンの身元はばれないのか、カーターとの関係は?などなど気になること多し。続きが読みたいです。 -
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二年近くご無沙汰していたワニ町シリーズ。それにしても無事続編が翻訳されて嬉しいのなんのって。何しろ、シリーズものの版権は、出版社が版元と三作ずつ契約し、売れ行きを窺って、次の三作の契約判断をするらしい。その判断は、もちろん作品の売れ行きにかかっているらしいのだ。時には、他の出版社が続編からの版権を獲得したりする。四作目から版元が変わるシリーズが見受けられるのはそういう裏事情があるからなのだ。
マイケル・コナリーのハリー・ボッシュも、ラーシュ・ケプレルのヨーナ・リンナも、アンデシュ・ルースルンド&ステファン・トゥンベリのピート・ホフマンも途中で版元が変わったよね。そのように出版社は賭けを打ち、人気が出れば争奪戦になり、他社に持って行かれることもある。将来、大人気というところまで至らない作品も多いだろうし、そういうシリーズは見極めをする人、そして決定権者によって運命が分かれてゆくことになる。
そういう意味では、微妙な人気をかろうじて繋ぎ留めていそうな、少しマニアックでユーモラスな軽ミステリー・シリーズであるわれらが『ワニ町』シリーズは、きっとおそらく相当に微妙なところではないかと不安視されていたのだが、個性ある愛すべきヒロインのフォーチュンと、主役を食わんばかりの脇役のおばあちゃん二人の活躍が、他にない(今後もきっとあり得ない!)個性と魅力を振りまいてくれたために、こうして続投が決まったのだろう。
ちなみに翻訳者の島村浩子さんを迎えた翻訳ミステリーのオンライン読書会でも、本シリーズは絶大の人気を誇っていると体感いたしました。あっぱれ、というべき、尋常ならざる人気と熱い応援の声が心に響いてきたのである。
さて、本書の魅力を端的に言うと以下の通り。まるで女ターミネイターみたいな全身これ武器、心はどこかに置いてきちゃったよ、的な殺伐モノクロ・ヒロインのスパイが、テロリストの首領からの殺害指令を受けてしまったために、CIAが組織的に彼女の身を潜ませようという計画に端を発する。こともあろうに彼女が身を潜めることになったのは、ワニの生息するラグーンが象徴的な米国南部ルイジアナの田舎町。
到着と当時に我らがフォーチュンは、いきなりの事件三連発に巻き込まれる。およそ一週間に一回のペースで。本作はその四週目、四事件目、シリーズ四作目である。実にわかりやすいであろう。
ハイテンポのストーリーと、小さな町の中の人間関係が切れ目なく、愉快で、美味しそうで、楽しい。こんな町にも、危ない奴は毎作最低一名は登場してくれる。フォーチュンとおばあちゃんズの不思議トリオは、ついに本書では原題のタイトルにまで昇格したというわけである。
本書は、放火事件に端を発するあれやこれやがいつもながらのドタバタ調で語られる捧腹絶倒ストーリーなのだが、大事な読みどころはもう一つある。人間機械と言うべき女スパイだった殺伐なヒロインが、町の仲間と町の事件に関わってゆくたびに、少しずつ普通の女の子としての歓びに目覚めてゆくのだ。本書ではその度合いがさらにブーストして、驚き、かつ心配な結末を迎える。
そう、なので、正直なところすぐにでも早く早く次作が読みたくなっているのである。全体が一連の、そう、第一作目からまだ一ヶ月も経っていない物語なのだ。こんなのずるいよね、と言いたくなるくらい毎回、次作が待ち遠しくなる本シリーズ。今作も愉快痛快のニヤニヤ読書体験に満ちた幸せ時間を頂きました。いつもながら有難う。そして何よりも一日も早く続編の翻訳をお願いいたします。 -
Posted by ブクログ
四作目で、まだ町に来て一ヶ月くらいしか経って無いのに…毎週事件が起きてるようなもの…戦場より危険な町なのでは…
何者かによって情報をリークされて武器商人から命を狙われ、田舎町に身を隠すことになったスパイのレディング(フォーチュン)
ただものではない地元のご婦人二名と町で起こる事件に巻き込まれていきます。
保安官助手カーターとのデート途中(始まってすらいない)町で火災の通報がありデートは中止に、火災はフォーチュンの唯一同年代の友人であるアリーの家、しかも放火によるものだった。
善良な人の家になぜ火がつけられたのか?という事件を追うことになる。
だんだん任務として町に隠れていながらも"大切な人達"が生まれ気持ちに変化が起こるフォーチュン、次第に助けたい気持ちと大切な人達に嘘をつき続けることに葛藤します。
超イケメン保安官カーターとも…タイトル通り色々とあります。毎度おなじみいつも冷静なアイダ・ベルの見せ場、ガーティの小ボケ具合も楽しかった。
解説にもありましたが「デンジャラス・ビューティー」を思い浮かべてもらうとわかりやすいかも…
読み応えのある骨太ミステリー!と言った感じではなく気軽に読めてほっこりできる良シリーズです。
しかも出てくる食べ物の描写が良いのよ…腹が減ってきた…
この町に来てからようやく市民の娯楽を勉強し始めたフォーチュンなのに数々ある映画やドラマの中から「ゴッドファーザー」観てるの偉いな(マフィアとの会話で役に立ってた)