一二三スイのレビュー一覧

  • 世界の終わり、素晴らしき日々より3

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    終わりの世界で、素晴らしき日々をすごしたコウとチィの物語、完結。


    物語を読む上で、最後の一文が非常に重要なことは言うまでもありません。
    それまでどんなに盛り上げていて素敵な結末を迎えたとしても、最後の一文が蛇足となり途端に冷めてしまう作品もある。
    逆に、それまでは可も無く不可も無くな内容であっても、最後の一文だけは非常に印象に残るという作品もある。
    そうした中、この「世界の終わり、素晴らしき日々より」はどうだったか。
    個人的には、これ以上ない、これしかない、ベストな最後の一文でした。

    気づこうとすれば気づけたはずなんだよね、この一文がくるって。
    伏線はずーっとあったし、タイトルやストーリ

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    2013年06月20日
  • さよなら流星ガール

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    秋の読書週間

    とっても魅力的な女の子と出会える本。偶然の出会いに感謝。

    「ひとつ、いいことを教えてあげます」

    そんな、つんとした口調で柔らかい青春を味あわせていただきました。

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    2015年09月17日
  • 世界の終わり、素晴らしき日々より

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    ネタバレ

    タイトル通り終末後の世界モノで,(二人)旅モノ。
    序盤は漫画『少女終末旅行』を想起させるような雰囲気(どちらが先か,という話は措く)。
    過剰に感じない程度に豊かな表現もあってすっと進んでいく。

    期待を裏切らず,旅モノのエッセンスである「旅の終わり(定住)」,二人旅のエッセンスである「別れ(目的の分かれ道)」が一番の山場となる。
    約束された結末だが,丁寧な演出と描写でそれなりの満足感がある。

    星を-1したのは,旅情のワクワク感も,ドンパチのハラハラ感も,出会いと別れのドキドキ感も,どれもそれなりにあるのだけど,それなりに留まっている点。
    そのバランス感が売りだとしたら,そこは好みの問題という

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    2015年08月29日
  • 世界の終わり、素晴らしき日々より3

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    評価:☆4

    コウとチィ、旅する二人の女の子の物語、終幕。


    華とシャンのハッピーエンドも微笑ましかった。
    嘘を教えて告白させるコウまじ策士w

    基地に突撃、好きな男の子の救助・・・ロマンティックですよねぇ。芯の座った目を見せるチィが成長を感じられてよかった。

    ただ最後まで人が消えるという現象に説明がされなかったのが不満かな。
    何故消えるのかが分かってないから、突如消えられても感情移入しにくいわけですよ。
    終末系の物語なわけなんだから、その根本の人が消えた理由とかは明らかにすべきだったように思います。

    まぁ世界の終末とか気にせずに、二人の女の子が旅する物語として見ればそこそこ良かったのか

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    2014年05月11日
  • 世界の終わり、素晴らしき日々より

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    ネタバレ

    評価:☆4

    敵対する近隣国『高国』との開戦直後、突如として人類のほとんどが消えた''終わってしまった世界''。その片隅で出会ったチイとコウ。2人の少女は古いトラックに乗って旅に出た――。


    まずビックリしたのは、表紙や口絵から連想される爽やかな感じが全然無いということですね。
    戦争に関する重たい題材を取り扱ったり、残酷な描写があったりするので面食らいました。
    メインの登場人物は二人の女の子なんですが、そのうちの一人は普通に銃ぶっぱなすし人を殺すことに躊躇いがありませんw
    と言ってもこのギャップは良い方向に作用していたと思います。自分は引き込まれました

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    2013年12月13日
  • 世界の終わり、素晴らしき日々より3

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    まぁ、妥当なエンディングだと思う。
    人が消える理由がまったく不明なままだし、なおも人が消え続けている状況で、こうも復興に人々の意識が向かうのは少し疑問だけど。
    もう少し2人の旅を見ていたかった気はします。

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    2013年06月11日
  • 世界の終わり、素晴らしき日々より

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    帯のうたい文句で、「少し物悲しい二人旅」なのかな?と思いながら読み始めました。結果としては、大筋その通りでした。なんか血なまぐさくなってきたな、と思ったら話のスピードが一気に上がり、終わりまでしっかりと引っ張ってくれました。話はおもしろかったのですが、登場人物が軍人ばかり、というのは、やはり違和感があります。もっと、一般人が出てきてもよかったのではないだろうか……。

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    2013年04月28日
  • 世界の終わり、素晴らしき日々より2

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    廃退した世界を旅する女の子二人の物語の第2巻。
    今回は二人がとあるコミュニティに腰を落ち着け、そこで出会った少年少女たちと関わる話。

    思春期の複数の男女が一緒に過ごすとなると、欠かせないのが恋愛ごと。
    ふらりとやってきたコウとチィに対し、それぞれ恋心を抱く翔と空。
    そしてそんな翔に対し平静でいられない幼馴染の実花。
    いやぁ若いっていいね!
    キャンプに行ったり花火したりお祭り行ったりコイバナしたり・・・
    ビバ青春。

    というわけで、今回は終始青春しており前回の様な旅の話やきな臭い話はほとんど見られません。
    個人的には前巻の後半、シリアスで二人の感情が揺さぶられている展開をすごく評価していて、今

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    2013年01月13日
  • 世界の終わり、素晴らしき日々より

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    これは面白かった。
    終始前半の感じのまんま展開する雰囲気を楽しむ作品なのかなと思ってたら、いやはや。
    チィの父親の登場や耳の欠けた男の活躍で、一気にきな臭くなる。
    バトルシーンや人が死んでいく様は若干急展開な感もあってどうかなと思わなくも無いけど、コウというキャラを描くのには必要なシーンでしょう。
    チィとコウの絆に拍手。

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    2012年11月03日
  • 世界の終わり、素晴らしき日々より

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    細かい風景の表現が「あぁ・・あるよね、こういうこと」
    ってニコニコしちゃいます。2人が幸せでありますように。

    ・・伏線はりっぱなしのところありますけど、続編やりますの?

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    2012年10月15日
  • 世界の終わり、素晴らしき日々より

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    二人の女の子の話。
    世界の終わりで生きる、儚くて脆くも強固な絆で繋がっている二人の女の子。
    お互いを想い合っている二人の女の子はとても美しい。
    二人の女の子だけの世界。素晴らしきこの世界。

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    2012年09月12日
  • 世界の終わり、素晴らしき日々より

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    人がどんどん消えていった世界を旅する二人の女の子の話。

    人が消えて行ってしまう理由だとかは不明です。
    隣国との戦争が云々……という歴史設定も、物語の展開に必要最小限の部分だけが語られていて、詳しいことは分かりません。

    人のいなくなった世界を、二人の女の子が特に目的地もなく旅を続ける……みたいなのを予想していたら全然違った。

    終わってしまったはずの世界で、終われない人たちが苦しんだり戦ったりあがいたりする姿を描いた話だったと思います。

    一方で、ゆっくりと崩壊していく舞台の、なのにどこか牧歌的な優しい空気も感じ取れたり。

    続刊出るのかなー。語られていないエピソードはあるから、書けないこと

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    2012年09月08日
  • 世界の終わり、素晴らしき日々より

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    全3巻完結。

    人の消えた世界を旅する女の子二人の話ですが、思った以上に人が沢山出てくるので、寂寥感は無くて、メルヘンでもないです。むしろ、闇の中、見えない直ぐ先に人殺しが潜んでいる感じのような妙なストレスを読んでいて感じました。

    ほとんどの人がいなくなった世界で、変わらずに自国を愛し、他所の国の人を殺す「高国」の人達のなんと醜い事か。

    これはどの国のことなんだろう?コウは誰のことなんだろう?

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    2020年03月17日
  • さよなら流星ガール

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    主人公と同じ誕生日に生まれたヒロインは生まれながらにして身体が弱かったが、その分宇宙や科学への興味は誰にも負けない。彼女は今日も「一つ、いいことを教えてあげます」と切り出し、主人公を振り回しながらもマイペースに探求をするのだった。

    「萌え」に安易に走っていかない部分や生真面目かつ丁寧な文章は好感触だったものの、大きく印象に残る感じは薄いかもしれない…
    タイトルの「さよなら」はいらないかなあ

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    2018年12月10日
  • さよなら流星ガール

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    どんな話なのかなと読み進めていたら何となく終わってしまった。
    主人公もヒロインも、イマイチ存在感が希薄だったせいかな。

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    2017年02月24日
  • さよなら流星ガール

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    たまたまこの小説を手にした結果、メディアワークス文庫という括りでは2作連続で病気と闘う女の子のストーリーを辿ってしまった。そろそろ明るいのください。
    シンプルで簡潔なんだけれども不思議と読みづらい文体が自分にはちょっと合わなかった。あと、自由な文章表現って言葉じゃフォローできない誤字が3つも4つも目についたのはさすがにな……。
    幼馴染みの男女が過ごした年月は本当ならもっとずっと濃密で、たった一冊に無理矢理収めてしまうのは勿体ないと思った。少なくともこのテーマに限って言えば、三、四冊くらいで一つの作品にしてあげた方がより良いものになっただろうなと感じた。そのくらい、茉莉ちゃんは中身の詰まった魅力

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    2016年03月16日
  • さよなら流星ガール

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    「一つ良いことを教えてあげます」

    切ないけれどキラキラしたものが残る物語でした。

    スプートニクの犬のところは鳥肌が立ってしまいました。そうやって命をつかっていけたら。当たり前だけど忘れてしまっている生と死について考えさせてくれました。

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    2014年11月25日
  • 世界の終わり、素晴らしき日々より

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    前半はただ人のいなくなった街をひたすら旅するだけでだらだらとしており退屈であり、つまらないなあと思っていたが、後半になりチィとコウの話になるにしたがって面白くなってきた。
    前半はどうにもその辺をほっつき歩いている女の子二人組を遠巻きに眺めているだけのような気がして、どうにも退屈である。後半になりようやく読者が二人の近くに寄って行って一緒に旅でもしているような気分にさせてくれた。初めのうちからもう少し突っ込んだ話をしてくれると、もっと面白くなるのではないか。軍曹の話と部下の流れはもっと早めにくっつけておいた方がテンポが良くて楽しめたと思うが、なにぶん軍曹の話は退屈な前半部分であり、読んでいるこち

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    2014年10月13日
  • さよなら流星ガール

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    ネタバレ

    この作品は読んで良かったと思う。作品の世界観はとても儚く、脆そうなのだが文章はしっかりとそして、ずっしりとした力強い。このギャップに驚かされる。私自身も持病をいくつか抱えており、茉莉の気持ちは痛いほどよくわかるので少しだけ感情移入をしてしまった。つらいし、苦しいが乗り越えるしかない。終盤の茉莉の言葉に私は救われた気がする。

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    2014年06月17日
  • 世界の終わり、素晴らしき日々より2

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    ネタバレ

    評価:☆3.5

    二人の少女の物語、待望の第二巻。

    戦争で精神を病んだ楡修司の姿が痛ましい・・・戦争は体験したことないから憶測だけど、相手にも家族がいるなんて思ってたら人殺しなんて出来ないよね。

    と前巻同様に終わった世界のブラックな面もあったんですが、この巻では恋愛要素がかなり絡んできましたね。これはちょっと意外だったw
    少年少女の感情が揺れ動く様はこの世界における「救い」のようにも感じた。
    ただ世界観がボヤけてきているように感じなくもない。
    恋愛ものがやりたいなら他の作品でもいいしね。
    コウとチィがお互いにお互いのことを誰にも渡したくないと思ってて笑ったwもうお前ら結婚しちゃえよw

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    2014年04月09日