【感想・ネタバレ】世界の終わり、素晴らしき日々より3のレビュー

あらすじ

突如、人類のほとんどが消えた終わってしまった世界。そんな世界を古いトラックに乗って旅するチィとコウ。 敵対する近隣国『高国』の皇子で、コウの幼馴染みだった彼の足跡を追い、2人は未だ争いが続く北海道を目指す。しかし、北上すればするほど戦火は激しさを増していくのだった……。 「一緒にいきたい」。そう誓った2人の目に映るものは――壊れかけの家族、兵士のプロポーズ、遺書、一発の銃声……。別れのときはすぐ目の前に近づいていた。 そしていくつも季節は巡り、素晴らしきこの世界は――。

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Posted by ブクログ

終わりの世界で、素晴らしき日々をすごしたコウとチィの物語、完結。


物語を読む上で、最後の一文が非常に重要なことは言うまでもありません。
それまでどんなに盛り上げていて素敵な結末を迎えたとしても、最後の一文が蛇足となり途端に冷めてしまう作品もある。
逆に、それまでは可も無く不可も無くな内容であっても、最後の一文だけは非常に印象に残るという作品もある。
そうした中、この「世界の終わり、素晴らしき日々より」はどうだったか。
個人的には、これ以上ない、これしかない、ベストな最後の一文でした。

気づこうとすれば気づけたはずなんだよね、この一文がくるって。
伏線はずーっとあったし、タイトルやストーリー、それまでの流れを考えればほんとこの一文しかない。
実際注意深く読んでいた人はこの展開は読めたでしょう。
それでも読むことに集中してしまいそこまで頭が回らなかった私にとっては、不意打ちのように現れたこの一文。
やられたね。
この一文を読めただけでも、この作品を読んできてよかったとさえいえる。

もちろん、完結巻となるこの3巻にはそこに至るまでも見所たくさん。
あの人が消えたときは衝撃だったし、残された人を思うといたたまれなくなった。
「今夜は月が綺麗ですね」にはとても心が温まったし、二人には幸せになってほしい。
初めての口付けも、その時の気持ちを考えたらもうすごくやるせない。
エピローグも、そこの伏線を回収するのかと思わず笑ってしまった。

色々と謎は残っているけど、そこまで語るのは無粋というもの。
作者としては過不足無く書きたいことをかけたのでしょう。
世界の終わり、素晴らしき日々より。
素敵な作品でした。

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2013年06月20日

Posted by ブクログ

評価:☆4

コウとチィ、旅する二人の女の子の物語、終幕。


華とシャンのハッピーエンドも微笑ましかった。
嘘を教えて告白させるコウまじ策士w

基地に突撃、好きな男の子の救助・・・ロマンティックですよねぇ。芯の座った目を見せるチィが成長を感じられてよかった。

ただ最後まで人が消えるという現象に説明がされなかったのが不満かな。
何故消えるのかが分かってないから、突如消えられても感情移入しにくいわけですよ。
終末系の物語なわけなんだから、その根本の人が消えた理由とかは明らかにすべきだったように思います。

まぁ世界の終末とか気にせずに、二人の女の子が旅する物語として見ればそこそこ良かったのかな。
謎はあったけど綺麗に締めてくれたのは好印象。
しかし3巻はやっぱり短いなw

0
2014年05月11日

Posted by ブクログ

まぁ、妥当なエンディングだと思う。
人が消える理由がまったく不明なままだし、なおも人が消え続けている状況で、こうも復興に人々の意識が向かうのは少し疑問だけど。
もう少し2人の旅を見ていたかった気はします。

0
2013年06月11日

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