藤坂ガルシア千鶴のレビュー一覧

  • ディエゴを探して

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    現役バリバリのマラドーナではなく、主に生い立ちを綴った内容。
    この本を読むまでは、コカインや暴力など良くないイメージが強かったが、イメージがガラっと変わった。
    とても心優しく、人の痛みがわかる器の大きなスーパースターだったんだなと感じた。

    この本は売らずに、ずっと保管しよう。

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    2021年12月23日
  • キャプテンメッシの挑戦

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     まず、このような質の高いサッカー本を日本人が書いてくれるということに、感謝したい。本当に希有なことである。
     海外サッカーを伝える多くの書籍は、日本にいる人が自分なりの解釈を伝えるものか、海外記事の切り抜きか、あるいは訳書となる。
     訳書はどうしてもタイムラグが生じるし、他の二つはそこに存在する文脈を整理しきれないことがほとんどだ。
     そうしたマイナス点無しに、現地の空気を的確に表現しながら身の詰まった内容を書いてくれる作家がいることは、本当に有り難いことである。

     さて、この本はメッシがキャプテンマークを腕に巻いてから、いかにしてアルゼンチンにおいて受け入れられていったのか、代表が予選を

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    2014年03月23日
  • ストライカーのつくり方 アルゼンチンはなぜ得点を量産できるのか

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    今こそサッカーの話を、というわけでもないが、Wカップを制したアルゼンチン。言わずと知れたサッカー強豪国であり、メッシ、バティストゥータ、アグエロ、ディ・マリア、テベス、そしてマラドーナといったストライカーを量産する国である。これほど「点取屋」が多いのは、なぜか。小さな頃からの競争環境と意外なほど丁寧なケア、成長を支えるピラミッドが完成していること、指導者も一流であることなど、かなり綿密に分析されている。これは、サッカー選手だけでなく、起業家育成にも通ずるものがある。とても参考になる一冊。

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    2023年03月28日
  • ディエゴを探して

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    破壊的な人間性故に物凄く愛された人、という印象だったが、愛された理由はそうではないとこの本を読んで分かった 他人への桁外れに強い思いやりを断固として行動に移し、多くの人の人生を変えた人だった 胸を打たれる逸話がたくさん出てきます

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    2022年12月03日
  • ディエゴを探して

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    ネタバレ

    マラドーナの伝記でありながら、「ディエゴ」の過去を拾い集めるロードムービーのような小説。時代や国を代表する「世界精神」としてのマラドーナとそれを意識し背負い込み蝕まれていった「ディエゴ」。本作では幼少期から一人の人間としてマラドーナを追っていき、執拗に暗い側面を詳らかにすることなく優しい寅さんのような人間性にフォーカスした。

    サッカー選手としての技術ではなく、パーソナリティ、状況判断、即興性と頭脳の卓越性を大きく取り上げているところが興味深かった。曰く美しい頭脳。
    「不服従は人間本来の美徳」オスカーワイルド

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    2022年01月23日
  • ストライカーのつくり方 アルゼンチンはなぜ得点を量産できるのか

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    この本はアルゼンチンのサッカー界においてストライカーをいかに育成しているのかというテーマが中心の本です。

    選手の発掘から始まり育成に至るまでのプロセスについて書かれています。また、アルゼンチン人のサッカー観についても書かれています。

    個人的にはアルゼンチンのサッカーは守備が固いイメージで、攻撃よりも守備を重視するのかと思っていましたが、アルゼンチン人においてサッカーとはゴールを決めることであり、子供のころはみんながフォワードをやりたがるということが意外でした。

    サッカーの育成にかかわっている方は特に新たな視点が得られるのではないかと思います。

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    2017年09月03日
  • ストライカーのつくり方 アルゼンチンはなぜ得点を量産できるのか

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    アルゼンチンのサッカー環境について描かれております。
    特に育成環境ですね。
    タイトルと完全に一致するかと言われたら微妙なんだけど、アルゼンチンの育成環境を知るにはいい本ですな。

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    2011年08月02日
  • ディエゴを探して

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    プロデビューする前のマラドーナ、プロになっても友を思い尽力するマラドーナ。アルゼンチンの人々が神と崇めるマラドーナのあまり語られなかった数々のエピソードが綿密な取材の元、書かれている。
    素敵な一冊。
    コカイン、アルコール、よくないニュースは知れ渡るが、なぜそうなったのか。
    15歳でスーパースターになったこと、極度のプレッシャーを常に受けていたこと、など考えさせられる。
    「この子には手を出すな」
    「マラドーナなんか糞くらえ」
    が特に好き。

    そして、著者のマラドーナへの情熱がひしひしと感じられます。

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    2022年04月29日
  • ストライカーのつくり方 アルゼンチンはなぜ得点を量産できるのか

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    アルゼンチンで長年サッカーを見続けている人が、選手や関係者の言葉を基に如何にアルゼンチンではストライカーが排出されているかを追った書物。選手だけでなく如何に才能を見抜くコーチ陣が充実しているかが分かる。これは日本人も長い年月をかけて選手だけでなくスタッフの育成が大事である事が分かるんじゃないかと思う。ただ、近年アルゼンチン国内から有名な選手が出ておらず、ユース年代では結果が低迷している事は、スタッフを入れ替えたり、サッカー以外にも楽しみが増えた以外にも何かありそうな気もする

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    2013年02月13日
  • ストライカーのつくり方 アルゼンチンはなぜ得点を量産できるのか

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     アルゼンチンサッカーで天才と呼ばれるストライカーが生まれる背景には、ただ単に貧乏から来るハングリー精神というわけではなく緻密な計算や育てる環境があってこそだということがわかりました。
     この本を読んで思うのはただ好きなだけでは限界があり、緻密な計算や計画で限界を乗り越えられるのかなあと思いました。
    面白かったです。

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    2012年01月22日
  • ストライカーのつくり方 アルゼンチンはなぜ得点を量産できるのか

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    ネタバレ

    ストライカーというエゴイストのメンタルを知りたくて手に取った.ここで挙げられてたのは「コンペテンシア」と「レジリエンス」.簡単に言えば「競争」と「逆境をプラスに変える力」のこと.とくに後者はテベスやアグエロに顕著にみられるものらしいが,自分はそれをスラム街からのハングリー精神かと思っていたが,それとはまた少し違うようだ.モノが豊かでハングリー精神が無くてもレジリエンスというのは持てるらしい(中流階級のサビオラがそれを示している).あとは価値観の違い.途中クロスを上げてアシストした選手とゴールした選手のやりとりがあったが「(アシストした選手に向かって)見たか!クロスくれれば決めると言ったろ!」「

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    2011年09月01日