松野正子のレビュー一覧
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人に心を開くのが苦手な、そして人と対話するのを諦めているかのようなアンナ。両親と祖母を早くに亡くし、「おばちゃん」に引き取られていたが、アンナの性格にも良かれと思い、おばちゃんはアンナを海辺の田舎町で夏の間暮らさせることにする。海辺の町でもひとりぼっちのアンナだが、その町にたたずむ古い「しめっ地やしき」で、アンナはマーニーという不思議な女の子と出会う…。
上巻ではアンナの孤独さがよく伝わってくる。その孤独さゆえに、マーニーという輝かしい存在がより一層、幻想的で、美しく、そして儚く消えてしまいそうな思い出のように感じさせられる。ただ、文章の難しさ、アンナの孤独さの描き方が難解で、あまり子ども向きではないかもしれない。大人でも「果たしてこの物語がどう帰結するのか」と思ってしまうが、それは下巻をぜひご覧あれ。上巻を読んで、読むのをやめてしまわぬよう… -
Posted by ブクログ
ネタバレ上巻だけの感想は「アニメとほぼ一緒」。アニメは日本が舞台だったけど、原作はイギリスが舞台という違いはあるけど、アンナとマーニーの名前は一緒。夏祭りシーンがアニメでは入っていたけど、原作はそれらはない。代わりに預けられた先のおじさんおばさんが『ビンゴやドミノゲームに行く』シーンがあったり、『あつけし草の酢漬け』を作るためにあつけし草を集めるシーンがある。
文化の違いが面白い。
アニメだと地域との関りがよくわからなかったけど、原作はおばさんたちが近所の家にゲームをしに行ったり、布をわけて貰ったり、あつけし草の酢漬けをおすそ分けしたり、ご近所さんがアンナが夜に海岸にいる事に気が付いて家まで連れて行ってくれたりと、地域のかかわりが深いと思わせるシーンが次々と出てくる。
だから、おばさんはご近所さんとは上手くやってほしいと思っているというのも書かれている。『ふとっちょぶた』と言って、相手を怒らせたりしないようにと。
マーニーとのやり取りも、アニメとほぼ一緒でアニメのシーンが頭に浮かんできた。『マーニーが唐突に出てくる』という事にアンナが戸惑うシーンもある。これ、アニメだと面白がっていたような記憶しかないので、原作は『戸惑い』なのかと思った。
最初、アンナはマーニーに『乞食』と思われていたというのも、原作ならでは……なのかなと。アニメだとこの辺りは規制に引っかかるのもあるだろうし、なかったような。
何回か『こじき』とマーニーがアンナをからかうシーンがあるのも目新しい。
「ふとっちょぶた」と呼ばれたサンドラは、アニメではそんなに意地悪ではなくアンナがいきなり怒り出した感じだった。けど、原作だとしっかりと意地悪な描写がされていてアンナが「ふとっちょぶた」と口にしたくなる気持ちも分かる。アンナの口調をまねたり、ひそひそ話をしたり、悪口を言ってないアンナに対して「(私の)悪口を言って」と言っている。
アニメだと信子(原作ではサンドラ)は「あんたが見えているように見えている」としか言ってなくて悪いようには見えないままに「ブタ」と言われている。アンナがどう見ても「嫌な子」になってるの、原作とは違い過ぎると思ってしまった。
他にもアニメは祭りに行くのを勧められていたりと周りがアンナにやたらと構うけど、原作は基本的にそんなに構われていない。子供であるアンナが好きに動いているのと同じように、大人も大人で好きに動いている感じで、『自由だな』と思ってしまった。
アニメを基に比べてしまうけど、実は私はこの作品はよくわかんないな……と思っている。アニメもだけど、原作も『好みではない』
原作上巻のラストは「ああ、可愛そうなマーニー! あたし、ほんとに、あなたがすきよ」というアンナの言葉が、以前マーニーがアンナに言った言葉だとアンナが気が付くところで終わった。
アンナが「マーニーがいない』事に気が付くのかなと思ったけど、これはたぶん「二人は気が合ってるね」という意味の気づきで、おかしいと思う意味ではなさそう。 -
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ジブリ版との差異検証用の元ネタ下巻
風車小屋事件が冒頭で描かれた後は、追加の登場人物など趣を変えて謎解き編に続く。
ジブリ版は、事件と謎解きが同時進行してサスペンスを盛り上げる構成に脚色しているが、元ネタはいたってシンプル。
?しめっち屋敷へ引越してくる子供は原作は何と5人兄弟(盛りすぎだなあ)
?発見されたマーニーの日記からエドワード関連のページが破り取られているというのはジブリ版のアレンジらしい。
?最後の謎解き前に、アンナとおばちゃんの和解はあるが、「おかあさん」とまでは呼ばない。
?アンナに盗癖が?
小銭、マーニーのボートの錨。前者はちょっと生々しく、ジブリ版ではどちらもオミットされている。
?ワンタメニーが生き証人の役回りなのだが
物証的な迫力がなく、いまひとつ伏線になっていない。
?結局、風車小屋事件の真相って
エドワードに克服を迫られていたマーニーは遂にひとりで行くことに
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2階スペースで怖くて?気を失う(風の強さに外に出られなくなる)
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マーニー行方不明の知らせを受けて、村で捜索隊が編成される。
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心当たりのあったエドワードは、いち早く風車小屋でマーニーを発見。ふたりで小屋を出る。
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ばあや、ねえやのネグレクト、ライトないじめが明るみに
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マーニー寄宿学校行きに
原作では、アニメで印象に残った、風車小屋のマーニーに男性ものの外套がかけられているような描写(妄想、回想ともに)はなし。
こちらも、米田監督のフェチ的な絵作りと思われる。
(サイズの大きい男性もののコートで身体を隠してシクシク泣いている女性という画は、そういう連想しか湧きません。勘違いしました。本当にありがとうございました)