ジョーン・G・ロビンソンのレビュー一覧
-
-
-
-
-
-
-
Posted by ブクログ
人に心を開くのが苦手な、そして人と対話するのを諦めているかのようなアンナ。両親と祖母を早くに亡くし、「おばちゃん」に引き取られていたが、アンナの性格にも良かれと思い、おばちゃんはアンナを海辺の田舎町で夏の間暮らさせることにする。海辺の町でもひとりぼっちのアンナだが、その町にたたずむ古い「しめっ地やしき」で、アンナはマーニーという不思議な女の子と出会う…。
上巻ではアンナの孤独さがよく伝わってくる。その孤独さゆえに、マーニーという輝かしい存在がより一層、幻想的で、美しく、そして儚く消えてしまいそうな思い出のように感じさせられる。ただ、文章の難しさ、アンナの孤独さの描き方が難解で、あまり子ども向 -
Posted by ブクログ
岩波の名作児童書シリーズなのですが、このシリーズの本を読み続けてきて、なんとなく海外の名作古典児童書というのもパターンがあるなぁときづきました。
孤独を抱え、無理解な大人や世の中にうまく馴染めない少年少女、が主人公というのがまず多い。
そういう子どもが今までと違う環境のところへ引越し、そこでなんらかの秘密を持つ。その秘密を楽しんでいるうちに、友人を作り、健康的になったり朗らかになり、大人たちとも和解する、というのが共通する大筋。
「秘密」のところにはバイリエーションがあるが、タイムトラベルだったり、不思議な世界だったりと、これもある程度お決まりがある印象。
現代の子ども達の好みや内面からす -
Posted by ブクログ
ネタバレ上巻だけの感想は「アニメとほぼ一緒」。アニメは日本が舞台だったけど、原作はイギリスが舞台という違いはあるけど、アンナとマーニーの名前は一緒。夏祭りシーンがアニメでは入っていたけど、原作はそれらはない。代わりに預けられた先のおじさんおばさんが『ビンゴやドミノゲームに行く』シーンがあったり、『あつけし草の酢漬け』を作るためにあつけし草を集めるシーンがある。
文化の違いが面白い。
アニメだと地域との関りがよくわからなかったけど、原作はおばさんたちが近所の家にゲームをしに行ったり、布をわけて貰ったり、あつけし草の酢漬けをおすそ分けしたり、ご近所さんがアンナが夜に海岸にいる事に気が付いて家まで連れて行 -
Posted by ブクログ
ジブリ版との差異検証用の元ネタ下巻
風車小屋事件が冒頭で描かれた後は、追加の登場人物など趣を変えて謎解き編に続く。
ジブリ版は、事件と謎解きが同時進行してサスペンスを盛り上げる構成に脚色しているが、元ネタはいたってシンプル。
?しめっち屋敷へ引越してくる子供は原作は何と5人兄弟(盛りすぎだなあ)
?発見されたマーニーの日記からエドワード関連のページが破り取られているというのはジブリ版のアレンジらしい。
?最後の謎解き前に、アンナとおばちゃんの和解はあるが、「おかあさん」とまでは呼ばない。
?アンナに盗癖が?
小銭、マーニーのボートの錨。前者はちょっと生々しく、ジブリ版ではどちらもオミットされ -
-
-
-
-
-
-
-
-
-