フレデリック・フォーサイスのレビュー一覧

  • キル・リスト 上

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    フォーサイスの作品で、良く登場するイスラムと欧米国家との争い。海外の作品にありがちな長々しい描写は好みが分かれるのでは。テンポという点では弾まない気がするものの、イスラムと欧米キリスト教国家との対立を少なからず、今回の作品からも学べた。

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    2020年04月14日
  • 戦争の犬たち(下)

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    資本主義が 国家相手にクーデターまで画策し、実施するまで。これがフィクションのようで、半ばフィクションでないのが恐ろしい。戦闘シーンより、それに至るまでが9割を占めている構成が秀逸。

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    2017年09月23日
  • オデッサ・ファイル

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    一人の青年ルポライターが戦後のナチスドイツの親衛隊の救済組織に鋭く迫っていく。モサドやユダヤ人側の訴追組織の思惑が複雑に絡む中、中核へと一歩一歩近づく程に高まるスリルは本書の醍醐味である。

    後年のフォーサイスの作品と比較するとプロットの緻密さにおいてはやや欠けるが補って余りあるテーマの深みがある。

    1972年当時、本書に記載・言及されている内容は、後日、事実として報道されたことが多い。この小説が当時の事実を超える真実を多く語っていると当時の読者が感じたことは想像に難くなく、このジャンルでの卓越した作者の才には感服する。

    主題となるナチスドイツの親衛隊は、血の団結力を誇り、優秀な人材を取り

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    2013年08月15日
  • オデッサ・ファイル

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    大学生のころ『ジャッカルの日』を読んで震えましたが、本書も同じく最後まで読み切らせます。大江健三郎の『性的人間』なんかもそうですが、無駄な伏線がいっぱい張ってあり、ミステリーのように幻惑を狙った効果が企図されていないので、不条理な日常生活と連関しているようで、そのへんも楽しめます。しかし、なんといってもローラーコースターのような展開で主役のルポライターが危機的な状況をすんでのところですり抜けるとホッと息を呑みます。初版は72年。全然古びていません。

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    2011年11月14日
  • オデッサ・ファイル

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    「ジャッカルの日」、本作、「戦争の犬たち」と、このあたりはフォーサイスの連続スマッシュヒットだったなあ。

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    2011年07月07日
  • オデッサ・ファイル

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    すぐ引き込まれて止まらなくなる。
    オデッサってほんとにあったのかな?ナチ親衛隊を戦後救う組織があったとは。
    どこまでがフィクション何だろう…

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    2011年05月22日
  • オデッサ・ファイル

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     ネオナチを扱った作品としては有名どころ。
     ジョン・ボイドで映画化されたのをご覧になった方も多いでしょう。
     事件の背後関係を掴むまで、時代背景が交錯するのでなかなか入り込めない人もいるらしいが、入ってしまえばこっちのもんです。
     ミステリのようにドキドキさせてくれる。
     執筆中、作者に脅迫状がばんばん届いたというのも頷けるくらい濃くて強い内容だから腰を落ち着けて読みたい。

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    2011年05月08日
  • オデッサ・ファイル

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    いつもながら、読み終わった後に虚無感が漂う。
    戦争の犬たちもそうであったが・・・
    何かを訴えかけて、考えさせる終わりかた。
    私は好きですね。

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    2010年03月26日
  • オデッサ・ファイル

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    偶然、収容所の生き残りの老人の日記を読んだことから、ミラーは老人の敵・SSのロシュマンを追いかけ始める。ところが、彼の前に元SSたちの組織・オデッサが立ちふさがる・・・ 手に汗握りました。ミラーの真の動機はわかりやすいものの、決め手に欠けるよな〜と思っていただけに、種明かしには驚きました。覚えてるものなんですね・・・。

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    2009年10月04日
  • ジャッカルの日 上

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    フランスの秘密軍事組織が企てる大統領暗殺計画を阻止できるかというストーリーに惹かれて手に取りました。

    おもしろいですが、一つひとつの説明が私には長くて上巻を読み終えたあとにすぐ下巻にはいかず、休憩を取ることにしました(苦笑) これからの展開はとても楽しみです。

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    2025年09月09日
  • ザ・フォックス

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    ゲームの分類で言えば「ロールプレイング」ではなく「シミュレーション」のような小説。

    イギリス情報機関は、首相公認で特殊な能力を持ったアスペルガー症候群の若者を使い、本人に罪の意識のないまま、難攻不落のセキュリティにハッキングして、敵対する勢力を攻撃することを計画し、実行する。

    敵対するのは“ロシア”の「頭領」(名前はでないが、今の大統領)、実名で北朝鮮のあの人、イランのあの人、名は伏せられているがアメリカ元大統領のあの人も登場する。

    「民主主義国家は勝利し、正義は守られた!」

    その為にこの子は一生損害を被った相手から怨まれることになるのでは……。
    これは“拍手喝采”していいことなのか?

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    2023年08月19日
  • ザ・フォックス

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    現実をあまりに想起させる事件、出来事ばかりで、ぞくっとしてしまう。しかし、会話が少なく人物描写も外面的なため、没入感は得られない。淡々とした筆致なので盛り上がりには欠けるが、唸らされる場面は多い。

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    2023年03月22日
  • ザ・フォックス

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    国際謀略小説
    アスペルガー症候群のルークが発端となる
    ウェストンの視点もあるが、客観的に物語が進む
    実際にありそうな世界情勢
    面白いんだけど、人物からの視点が多い方が好みかな

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    2023年01月15日
  • キル・リスト 下

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    フォーサイスの作品で、良く登場するイスラムと欧米国家との争い。海外の作品にありがちな長々しい描写は好みが分かれるのでは。テンポという点では弾まない気がするものの、イスラムと欧米キリスト教国家との対立を少なからず、今回の作品からも学べた。(上下巻通しての感想)

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    2020年04月14日
  • オデッサ・ファイル

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    ネタバレ

    まあまあ面白かったけど、期待していたほどではなかった。
    ミラーはせっかく手間かけて化けたのに、自分の目立つ車に乗って
    あっさりバレてしまったり、不用意すぎる。
    それにオデッサの処刑人" マック・ザ・ナイフ "、マヌケすぎだろ。
    あとロシュマンの用心棒も。爆弾仕掛けられた車の処分は
    近い将来どうなるんだろうとか思っていたら、そう来たか(笑)

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    2013年07月24日
  • オデッサ・ファイル

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    ナチスはいやだなぁ、戦争はいやだなぁと、当然のことを改めて思った。
    主人公の行動の理由が、極めて私的な復讐というのが良いです。

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    2009年11月15日