朝前みちるのレビュー一覧
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無自覚天然
普通、無自覚天然善良キャラは無自覚を通り越して無神経さが際立ったりして発言の要所でイラっとすることが多いのだけど、リュカリスはまったくそういったストレスがない。周囲が「バカ可愛い」と表現するのがよく分かる微笑ましさ。
バカとは表現されているが、物事の本質を外さない発言をする上にそれがストーリー運びを決定するので、ちゃんとキャラの性格と主人公としての物語の進行とが上手くリンクしているのがストレス無しの要因だろう。
大抵この手の無自覚無神経天然私は良い子ちゃんキャラはストーリー関係なく「私は良い子ちゃん」をアピールするだけの発言だったりして、読んでいて辟易するのだが、リュカリスをそうにはさせな -
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慕うのは父の幼なじみ・救いようのない鈍感天然主人公、最強メイドは男の娘、斜め上の純粋さが光る電波美青年、男の趣味が絶望的な姉。
これ以上ないほど濃いキャラを集めてきたのに物語に馴染んで恋の相手を食わない、めちゃくちゃ面白いラノベでした。
帯や裏表紙に「病ンデレ」ってあったので愛してくれないならいっそ…みたいなちょっと暗めなものを想像していたけど全然違いました。
自分の幸せしか見えなくなって主人公が悲しむことをするヤンデレじゃなくて、主人公の幸せを考えに考えて考えぬいた結果方法を間違えるヤンデレって感じです。
その点エセルバートもイシュミアルも同類なのかなーと。二人の立場が逆だったら、お互い同じ -
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天真爛漫で破天荒で純真無垢な主人公フェイス=妖精令嬢(レディ・フェイ)は貴族の娘だが「自分の生き方は自分で決める」と強い意思の持ち主。
神秘と共存するアルグランド国は王家と次に権限をもつセンシブル家とローウェル家で成り立っている。
フェイスはセンシブル家の令嬢で当主である父とは天敵の仲。
ローウェル家当主の美中年ライアン(フェイスの初恋の相手)と結婚しようとアプローチするが、色々なトラブル(幼き頃に慰めた魔道師の力を持つ少年が間違った愛の形でフェイスを守ろうとする)が起こる。
本当の恋に気づき、幼き頃から本当にフェイスを守っていたローウェル家の次男エセルバートが自分の運命の人だと。
ライアンに -
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斯くして歌姫はかたる2
先の魔王襲撃事件で消滅してしまったはずの聖霊ひばりの姿を、聖カントゥース神王国で見かけたという話を聞いたイヴリーンは、すぐさまイリス国を出立し神王国へ向かった。果たしてその真相とは……。
ワクワクの第2巻。全方位ツンデレ娘のイヴリーンがいよいよデレ始めました。可愛いです。めでたくイヴリーン言語翻訳機能の備わったオリヴィエが赤面して、膝から崩れ落ちるほどの威力です。
神王国を旅立つ頃にはさらにイヴリーン信者が増えてますし(笑)
そして、神王さまがまた降臨なされてなにやらイヴリーンに「贈り物」を授けたようです。けっこう気軽に降臨なさるものなのですね、神様。
オリヴィエの左目の異変も気になりま -
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ネタバレ歌声に不思議な力が宿り、その力で自然を操り人々を護る「楽師(カンタンテ)」。その中で「歌姫(ディーヴァ)」として人々から敬われ慕われているエルネスティーヌ。しかし、ある時王宮に出現したラー・シャイと呼ばれる魔物に歌声を奪われてしまう。その上、王家に仇なす反逆者の疑いをかけられたエルネスティーヌは事件が解決するまで聖フィデール楽院にイヴリーンという名前で生徒として身を隠すことになる。学院での編入試験で歌姫としての美声を披露した所、紡がれた歌声は酷い不協和音だった。クラスメイトのオリヴィエには「音痴はさっさと退学しろ!」とまで言われてしまい・・・。
えんため大賞特別賞受賞作。
設定が面白そうだっ -
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兄がもひとつ
ついに同父兄が出てきた!でももう少し絡みがあってもよかったのでは?キャラ設定があまり好きではありませんでした。
弟のナイトが何をしでかすのかハラハラして読みましたがハッピーエンドでよかった。 -
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最終巻
3巻目にして最終巻ですが、結婚式まで迎えられてハッピーエンドでした。
ヒロインのことを好きすぎる兄弟たちや、ヒロインに絆されバカわいいという気持ちを持て余しているヒーローの様子が面白かったです。
ツンデレがひどかったヒーローですが、純粋無垢かつ前向きすぎるヒロインにはだいぶ素直な反応を見せるようになっていました。
綺麗な終わりかたではありましたが、この先本当の夫婦になった後の2人を見てみたいと思わせてくれるお話でした。 -
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シリーズ2作目
ヒロインの天然無自覚人たらしぶりが楽しい作品です。
婚姻前ではあるけどヒーローの祖国に行ったヒロインが、殺伐とした雰囲気の城内を持ち前の無邪気さで引っ掻き回すという展開でした。
ヒロインのような格好良くも可愛い女の子が姉妹だったら、私も溺愛してしまうのだろうな。。 -
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面白かったです
9割以上がコメディのお話でした。
ヒロインの天然ぶりが可愛いです。王道ヒロインではなく、男装の麗人で天真爛漫で脳筋です。
対するヒーローはツンデレでひねくれた物言いをしますが、こちらも根は優しいのだろうと思いました。
軽いものが読みたいときにお薦めな一冊です。 -
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なんて猪突猛進な侯爵令嬢(笑)こんなに勢いがあって行動力があるご令嬢久しぶりwwこんなに元気で破天荒なのに何故に妖精令嬢なんだろう…(笑)妖精ってもっと儚げで可憐なイメージなんだけどwそんなフェイスの相手役のエセルもなかなかの性格の持ち主で相変わらずこの作家さんの描かれるキャラクターは濃ゆいな!と思いました。侍女や兄弟たちや叔父上も個性的。ただ、両家を巡る因縁の事柄というか、フェイスやエセルの兄の体にある痣の意味とか秘められた力とか怪しさ満点の占い師のこととか、ラストあたりにぐわぁーと出てきた伏線が…。2巻でそこらへんが回収されてるといいんだけど…。あと爆弾発言かましたエセルが暴走しそう(笑)
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Posted by ブクログ
ネタバレシリーズ2巻目。続編出ましたね。やった!
再び楽師になるために楽院で音痴の矯正に励むイヴリーン。紆余曲折を得て、ありのままの自分を受け入れてくれたリュクシオルから何故か必死に逃げています(笑)優等生でカタブツ、だけど真面目で誠実なリュクシオルから逃げるのは彼の視線を受けるだけで、声を聴くだけで鼓動が高まって仕方ないから。恥ずかしさに耐えきれず、イヴリーンは今日も追いかけっこに励む日々を送っていた。そんな中、イヴリーンに知らされた噂話。エルネスティーヌが隣国で生きている!?そして消えたと思っていたひばりが彼女の側にいるという。それを知ったイヴリーンは居ても立ってもいられず、楽院を抜け出しその噂 -
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ゆっくりでイライラ
ストーリーの8割ぐらいまでイライラして読んでいましたが最後はハッピーエンドで良かったです。
最初はヒロインの天然さがもどかしくて残念でしたが皇太子様のキャラが割と好きでヒロインに溺愛ぽくてほっこりしました。 -
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最後の最後にこんな駆け足とは…
一作目、二作目ともに、脳筋ヒロインの愛らしい斜め上思考と、振り回されるヒーローに、にまにましていましたが。
最終巻の駆け足気味の展開に、ちょっとがっかり。
いやね、お話しとしては、悪くなかったよ? いろいろ予想通りだった部分はあっても、悪くなかった。
でも、ヒロインの同父母の兄の扱いが、気になっていたキャラだっただけに、この程度なの? と肩透かしでした。
最終巻に失速感が否めなかった…。
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Posted by ブクログ
シリーズ3巻目で最終巻。えっ?!もう完結なの?という感じで若干駆け足で物事が進んでいった印象でした。最終巻はまるまる一冊学園もの。神王国から帰ってきて以来、イヴリーンの身の周りとリュクシオルの左目には異変が起こっていた。そんな矢先に突然現れた神王にイヴリーンが誘拐され、リュクシオルや仲間たち、そしてひばりが彼女を助けに行く、という流れ。前半は学園祭?後半が誘拐救出劇という感じ。個性的なキャラクターが魅力な本作品。ツッコミ所や惜しい所もありますが一気に駆け抜けて勢いで読めたシリーズでした。リュクシオルの諦めない姿勢に勇気をもらいました(笑)報われて良かったね。王子2人は気の毒でしたがww