スティーヴン・ストロガッツのレビュー一覧

  • SYNC なぜ自然はシンクロしたがるのか

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    ネタバレ

    SYNC: なぜ自然はシンクロしたがるのか

    ストロガッツ教授の歩んできた、複雑系研究の道。
    その一つの道しるべとして、同期現象を取り上げています。
    振り子、蛍、細胞、シナプス、脳波、睡眠、惑星、量子、自己組織化、WWW、交通渋滞・・・・
    意志を持たない物すらも、あたかも意志を持っているように同期する不思議。
    端緒についたばかりの非線形な複雑系、ネットワークの研究が、様々な同期の不思議を解明していく歴史がエキサイティングです。
    異端の学問だったCで始まる、Cybernetics, Catastrophe theory, Chaos theory, Complexity theoryが、研究の

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    2025年09月03日
  • SYNC なぜ自然はシンクロしたがるのか

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    ホタルの発光の同期,体内時計の同期から始まって,量子物理学に進み,カオス,複雑系ネットワークから,さらに人の脳と認知まで議論が展開するとは思わなかった.
    最初の方は,内心「だからどうした」と思いながら読んでいたが,同期現象がこのように幅広い領域で観測されるものと知って驚いた.
    面白かった.

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    2020年03月12日
  • xはたの(も)しい 魚から無限に至る、数学再発見の旅

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    久々にいいものに会いました。
    (でもこれを読みながらにやにやしてると変人みたいだな私)

    読み物での数学的なトピックといえば、円周率、黄金比やフィボナッチ数列、ピタゴラス学派、ゼノンのパラドクス、確率・・・。
    正直、食傷気味の感がありました。
    この本は話が巧みで、引き出しも豊富。引き込まれていきました。
    楽しかったのは決して、大学で理数科目を逍遥したからではない。数学好きでなく読書好きとしてわくわくしました。
    内容が専門的になると私は理解できないが、これは一般書で、間口が狭くなっていないと思います。
    後付けの脚注が豊富で勉強にもなります。
    章が丁度良く短いのもありがたい。
    訳書だと文の調子がお

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    2015年03月06日
  • xはたの(も)しい 魚から無限に至る、数学再発見の旅

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    数学再発見エッセイ。楽しい。原題がなかなか攻めてるので面白いし、内容もしっかりしてる。もう一度読みたい。、

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    2020年02月24日
  • SYNC なぜ自然はシンクロしたがるのか

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    ホタルの発光同期や,人間のサーカディアンリズム,などの非線形の同期現象を扱った本.著者のストロガッツも翻訳者の蔵本も,この分野の第一人者.

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    2019年02月18日
  • xはたの(も)しい 魚から無限に至る、数学再発見の旅

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    数学の再発見の旅。数学の話題についてのエッセイ。面白いけど、読んだからといって今までより数学がよくできるようにはなりません。でも、興味を持って勉強してみようかという気になるかな?

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    2018年10月20日
  • SYNC なぜ自然はシンクロしたがるのか

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    「非線形科学」という聞きなれない分野の第一人者による著書。とりあえずハヤカワノンフィクションだから買っとくかという動機もなくはなかったが、とにかく表紙が美しいのでジャケ買いしたといた方が正確か。
    ホタルとコオロギ、脳波、睡眠リズム、交通渋滞からコンサートの拍手、スタジアムでのウェーブまで、とにかくシンク!そして『偶然の科学』でおなじみダンカン・ワッツも過去の共同研究者として登場するあたりが楽しい。ローレンツの「あの小さなモデルのことかね?」というのもワロタ。

    線形と非線形については、たとえ話を交えながら3ページほどで説明しているのだけど、非線形どころか数学のことはよく知らない自分でも良くわか

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    2018年01月17日
  • xはたの(も)しい 魚から無限に至る、数学再発見の旅

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    頭が固まってきたときは、気分転換に自然科学の入門書を読むことにしている。特に、好きな分野は、宇宙論、量子論、進化論、脳科学、そして複雑系/非線形科学。

    複雑系/非線形科学のなかで、特に面白かったのは、この著者の”SYNC”で、これは、これまで読んだ自然科学系の本で、多分、ベスト3にはいると思う。

    というストロガッツの数学入門。

    本当に小学校の初めから、つまり、数とはなにか、足し算とは、引き算とは、掛算とは、割り算とは、から始まり、徐々に、関数、図形、微積分、統計、そして非ユークリッドやら、トポロジーやら、高等数学の世界まで、ユーモアたっぷりの30章のエッセイで紹介してくれる。

    数学って

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    2017年05月17日
  • SYNC なぜ自然はシンクロしたがるのか

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    著者スティーヴン・ストロガッツは、『偶然の科学』のダンカン・ワッツの教師であると共に盟友で、おなじように複雑系科学の大御所の一人、であるらしい。
    この本で提起されている「同期現象」は、たとえば、
    ・一斉に光る蛍。
    ・数百万の脳細胞が病的に同期することによる、てんかんの発作。
    ・レーザービームに現れるコヒーレンス。
    ・心臓に備わるペースメーカー細胞。
    ・月の自転は地球を回るのと全く同じ周期による。
    ・ルームメイトなどのごく親しく共に多くの時間を過ごす2人の女性がときどき示す「月経同期」。

    こうした自然界に多数見られる「同期現象」という謎を、ストロガッツは生地に解説していく。
    確かにこれは興味深

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    2015年11月08日
  • SYNC なぜ自然はシンクロしたがるのか

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     根性で通読。多岐に渡る内容で、難しかった。音楽関係で関連をみたく、もう少し調査を継続。類書をあたり、再度本書を読んでみたい。数理を楽しむシリーズなので、数式やら物理モデルも少し説明に入れれば、よりわかりやすくなる。

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    2015年04月23日
  • xはたの(も)しい 魚から無限に至る、数学再発見の旅

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    「ニューヨーク・タイムズ」に連載された数学エッセイをまとめた本。数の起源から無限まで6部構成(数、 関係、形、変化、データ、数学の最前線)で数学の体系に触れることができる構成になっている。各章は日常 の数学に纏わるエピソードから紹介しており、難しい数式も無く、素人にも判りやすい図で解説していて、とても読みやすかった。学生の頃に苦労した数学が、見方を変えると途端に判りやすくなる。そういう事例がこ の本には数多く易しく解説されているので、数学に再チャレンジしたい人は、手始めにこの本で数学の考え方 に馴染んでみるのも良いと思う。
    ちなみに、理系でありながら歳と共に数学が苦手になってしまった自分は、こ

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    2014年11月09日
  • SYNC なぜ自然はシンクロしたがるのか

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    この本が出たとき、表紙が素敵だったのが印象に残っている。初版からは少々時間が経ったが改めて手をとった。

    ホタルの同期現象がなぜ起るのかというところから書き起こしているが、昆虫生物学の本ではない。複雑性の理論の本だった。(ホタルがなぜ同期して光るのかは自分にはわからなかった...)

    「同期(Sync)」ということをキーワードにして、生体の同期現象だけでなく、ジョセフソン素子で有名な量子現象や6次の隔たりで有名になったスモールワールドネットワークまで射程の幅広さを誇示するかのように話題を振っている。

    はっきりいって、本書の議論は自分にはあまり刺さってこなかった。カオス理論・複雑性の理論とは相

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    2014年08月04日
  • SYNC なぜ自然はシンクロしたがるのか

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    完璧に同期して明滅するタイの密林に群生するホタル。常におなじ面を向けて自転公転する月。生き物であろうとなかろうと自然界にはシンクロすることが多い。人間の体内時計も昼夜にシンクロしている。ブームもある意味シンクロであると考えると、そのメカニズムを理解することはとても重要。ポイントは隣人への影響力であり、弱いネットワークの強い力であり、いかにティッピングポイントを超えるか。

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    2016年05月23日
  • SYNC なぜ自然はシンクロしたがるのか

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    ひとくちに同期現象と言ってもこの世界には非常に多彩な形態がある。群れで明滅を繰り返す蛍、惑星と衛星による自転と公転、そしてヒトが織りなす流行の伝播。様々な興味深い事象を紹介しながら数理科学の醍醐味を数式なしで説く好著。

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    2014年04月12日