荻上直子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ映画「彼らが本気で編むときは」「かもめ食堂」の監督による、第一小説集。「モリオ」と「エウとシャチョウ」の中編2作。
子供の頃、一番お気に入りだった場所が母の踏むミシンのペタルの上だったという「モリオ」。母から花柄の布の端切れをもらい、うっとりとそれに顔を埋めた日々。
母が亡くなって、形見のミシンを独り暮らしのアパートに運び込み、モリオは思い出の中の花柄の布を買い求め、スカートを縫い始める。履きたくてたまらなかった花柄のスカートを。
モリオの下の部屋に住む少女は、モリオのミシンの音が聞こえているときだけ頭痛が和らぐモリオにミシンをかけてと頼む。少女は父親から買い与えられたピンクのランドセルが気 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「モリオ」と「エウとシャチョウ」の2話立て。
一話目のモリオは死んだ母の形見の足踏みミシンを譲りうけ、小さい頃の思い出と共に花柄スカートを作っていくお話。(階下の女の子も登場)
二話目は僕(エウ)と彼女(ヨーコさん)とその彼女が飼っていた猫(シャチョウ)の話。
シャチョウは末期癌で、僕は猫のお相手という職業でヨーコさんは耳かきが天才的な耳鼻科医。
この一冊は主に布と猫の話。
個人的には猫にあまり思いいれが無いというか、興味がないので2話目にはあまり惹かれず。
1話目のほうが雰囲気好きだけど最後のオチがイマイチかなぁ。
まぁ1話目のモリオもミシンがしたいがために会社を休んだり、二話目のエウも何