荻上直子のレビュー一覧

  • モリオ

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    ネタバレ

    映画「彼らが本気で編むときは」「かもめ食堂」の監督による、第一小説集。「モリオ」と「エウとシャチョウ」の中編2作。

    子供の頃、一番お気に入りだった場所が母の踏むミシンのペタルの上だったという「モリオ」。母から花柄の布の端切れをもらい、うっとりとそれに顔を埋めた日々。
    母が亡くなって、形見のミシンを独り暮らしのアパートに運び込み、モリオは思い出の中の花柄の布を買い求め、スカートを縫い始める。履きたくてたまらなかった花柄のスカートを。
    モリオの下の部屋に住む少女は、モリオのミシンの音が聞こえているときだけ頭痛が和らぐモリオにミシンをかけてと頼む。少女は父親から買い与えられたピンクのランドセルが気

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    2019年08月06日
  • モリオ

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    ネタバレ

    映画『トイレット』の原案小説。舞台が日本だし兄弟も姉が一人に変わっている。情緒が不安定で弟に当たりが強い所が好きになれない。不器用に生き、自分の大切なものを誇るというテーマは映画も小説も変わらない。
    併録の『エウとシャチョウ』も、社会に適合出来ないが自分に精一杯出来ることでひっそりと生きていく姿を描いている。ひだり布地屋さんはどうしても、もたいまさこさんで想像してしまう。

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    2018年07月14日
  • モリオ

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    「モリオ」と「エウとシャチョウ」2つの短編。
    モリオは映画「トイレット」の原作。
    モリオもエウも内気な性格だけど、不思議とじれったいと思うことなく読めた。モリオと少女のやり取りに心ほっこり。
    ぽかぽか陽気の中、気持ちよくまどろんでいるような心地よい空気感。
    ミシン、ほしい。。

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    2014年06月12日
  • モリオ

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    テイストは荻上映画そのもの。「ああ、これが、もたいまさこの役ですね」というのも、すぐにわかる。でも、映像なし役者なしで見る荻上ワールドは、けっこう理屈っぽいというか、ストーリー展開が律儀というか・・・。まぁ、悪くはないですが・・・。ちなみに荻上映画は大好きです。

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    2012年10月03日
  • モリオ

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    この方の映画、淡々としてるけどドラマがあって、すごく好き。中でも トイレット が好きだから、この本の表紙を見て、すぐに読むことにした。

    予想どおり、文章も淡々とした感じ。
    私は割と好きだったけど、
    そうじゃない人も多いのも頷ける。

    2本立てで、後者の方が面白かったかな。ちょっと前後関係がわかりにくかったりしたけど。

    トイレット が見たくなりました。

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    2012年07月08日
  • モリオ

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    表紙みてトイレットの狂いお兄さんみたい~と作者紹介みたら、監督だった。

    ゆったりの雰囲気で良かった。
    でも映画の人だからか、文章はふつう。やっぱ小説というより、脚本みたいになっちゃうのかな。

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    2012年01月31日
  • モリオ

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    ネタバレ

    「モリオ」と「エウとシャチョウ」の2話立て。
    一話目のモリオは死んだ母の形見の足踏みミシンを譲りうけ、小さい頃の思い出と共に花柄スカートを作っていくお話。(階下の女の子も登場)
    二話目は僕(エウ)と彼女(ヨーコさん)とその彼女が飼っていた猫(シャチョウ)の話。
    シャチョウは末期癌で、僕は猫のお相手という職業でヨーコさんは耳かきが天才的な耳鼻科医。
    この一冊は主に布と猫の話。
    個人的には猫にあまり思いいれが無いというか、興味がないので2話目にはあまり惹かれず。
    1話目のほうが雰囲気好きだけど最後のオチがイマイチかなぁ。

    まぁ1話目のモリオもミシンがしたいがために会社を休んだり、二話目のエウも何

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    2011年11月29日
  • モリオ

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    うーむ。
    ふわふわしてるなぁ。
    ファンタジーで良いのだけど、現実はそんなに甘くないって思ってしまうのは...今の私に合っていないということか。

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    2011年11月05日
  • モリオ

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    小さい頃から母と、母のミシンが大好きだったモリオ。
    母の遺品の足踏みミシンを修繕し、自分が思い描いていたスカートを作り続ける。
    同じアパートに住む少女は雨の日に起きる頭痛がミシンの音で紛れるという。モリオは少女のためにスカートを縫い上げる。

    現実から少し距離感のある二人を結ぶカタカタという音が聞こえる気がする。

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    2011年05月29日
  • モリオ

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    『かもめ食堂』などの作品で有名な映画監督・荻上さんの初小説集。『モリオ』と『エウとシャチョウ』の2作品を収録。読んで気が抜けるというか、ほっとするような、いわゆる癒し系のお話である。『モリオ』は物静かな一人の男の目覚めの物語。『エウとシャチョウ』も、草食系男子の物語。 2作品とも同じ猫と因縁がある物語。『ひだり布地屋』の三郎さんという黒猫が登場して重要な役回りを演じている。

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    2011年07月16日