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Posted by ブクログ
心と身体が疲れている今
ちょうどいい本に出会えた
内容もページ数もちょうどいい。うん。
心の拠り所って本当に大事だなぁ。
趣味でも人でもモノでも
私たちが日々の生活の中で壁にぶつかったり、辛いことがあっても、心の拠り所があれば、そこでホッとしたり、心の栄養をもらって元気になって、またがんばろうって思える。
ネットで「心の拠り所」=「安心基地」って書いてあったなぁ。わたしの心の拠り所ってなんだろ?
中編2作 収録 「モリオ」と「エウとシャチョウ」
主人公のモリオもエウも、社会生活に息苦しさ 生きづらさを感じていて、ひょんなことから「心の拠り所」に出会えるお話。モリオには「足踏みミシン」。エウは「猫のお相手」。このひょんなことが ちょこっとファンタジーっぽいんだけど、まぁ大丈夫。ほっこり。 モリオやエウが 実は周りの人の安心基地になってるってところも良い。
この作家さんは「やっぱり猫が好き」の脚本も書いてるんですね。日常の何気ないひとコマがクスッと笑えちゃう。このドラマ大好きでした。本書も似た感じかなぁ。
いつも思うけど ひょんってなんだろ。
Posted by ブクログ
女性映画監督で、小説も上手いというと、西川 美和さんがいる。 映画「ゆれる」、「ディァ・ドクター」も良かったし、小説「きのうの神様」はすごく良かった。 荻上直子さんもまさにそうだ。 「モリオ」は、映画「かもめ食堂」「めがね」「toilet」の荻上 直子監督の第1作目の小説。 「モリオ」と「エウとシャチョウ」の2作からなる。 まず、表紙。 この青年は、映画「toilet」の次男モーリーそのもので驚く。 じゃあ、お話はというと、ミシン、スカートといったモチーフは同じでも、全く違うお話だった。 モリオは人づきあいが苦手な会社員。 母が亡くなり、遺品整理をしてたら、古い足踏みミシンを見つける。 小さい頃、母がミシンをかけている音を飽きずに聞いていたこと、使ってない時は、台座のしたに潜り込んで過ごすのが大好きだったことを思い出す。 磨いて修理したら、そりゃ動かしたくなる、縫って見たくなる。 映画と違うのはここから。 人と違う自分を、どう認めて付き合っていくかという点に焦点があてられている。 ミシンを踏んで縫いあげることと、アパートの階下の女の子とのかかわりを通じて、モリオは少しづつ何が自分にとってたいせつなのかに気付いていく。 アイデンティティを認識し確立していくってことかな。 こころ温まる作品だ。 「エウとシャチョウ」 エウは自分に何一つ自信がない男性。シャチョウは、エウが一緒に暮らしてるヨーコさんの飼い猫。 シャチョウが末期癌におかされていることが分かる。 その看病の日々を通して、ふたりがそれぞれの持つコンプレックスを乗り越え、より結びついていく様子が描かれる。 自分の役割、自分の居場所がわかることって大事なんだな。 荻上作品では、映画でも小説でも、猫がやさしく描かれている。 それと、無口で意味ありげな人、どことなくユーモラスな人を描くのもうまい。 そのユーモアのさじ加減というか色合いが好きだ。 それが、暗くなりすぎずに、じ〜んとさせるポイントかな。 荻上さん、次作が楽しみだ。
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