モリオ

モリオ

1,100円 (税込)

5pt

映画『かもめ食堂』『めがね』『トイレット』の荻上直子監督、初の小説集! 母の足踏みミシンが大好きだったモリオの憧れは、花柄のスカートをはくこと。でもそんな自分を肯定できない(表題作)。末期癌の猫の面倒を見ているうちに、「僕」は自分に「猫と心を通わせる力」があることに気づく(「エウとシャチョウ」)。コンプレックスに苛まれる者たちが再生していく姿を、優しくユーモラスに描く、透明感に溢れた荻上ワールド。

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モリオ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    70ページちょっとのお話2つ♪
    愛しくて素敵なそれぞれの主人公達…

    ブク友ゆーき本さんのレビューに「拠り所」とありましたが、不器用な彼らが自分の拠り所となる大切な物を見つけ、心の支えが生きやすくさせてくれる。
    そんな彼らも誰かをちょっとだけ支える。

    癒されました〜:.゚٩(๑˘ω˘๑)۶:.

    0
    2023年07月25日

    Posted by ブクログ

    心と身体が疲れている今
    ちょうどいい本に出会えた
    内容もページ数もちょうどいい。うん。


    心の拠り所って本当に大事だなぁ。
    趣味でも人でもモノでも

    私たちが日々の生活の中で壁にぶつかったり、辛いことがあっても、心の拠り所があれば、そこでホッとしたり、心の栄養をもらって元気になって、またがんばろ

    0
    2023年07月16日

    Posted by ブクログ

    とても、優しい物語だと思いました。
    実直で、しかしどこか自分に引け目を感じている登場人物たちが、他者とのふれあいを経て、自分の弱いところを個性として認めてあげられるようになる…。
    強い言葉や主張が出てこないので、全体的にパステルカラーな雰囲気を感じました。それゆえ、心に沁みます。

    0
    2023年02月09日

    Posted by ブクログ

    荻上監督の好む独特のクセ、個性というよりは変質とか変態の一歩手前の、普通の人にはあまりなさそうな、或いは違和感を覚えるであろう個々人の逸脱した部分が矢鱈と目に付くが、そこがどうにも心地良くて仕方のない作品。二本立てだが、同一世界の出来事のよう。以前、イトイ新聞で監督が紹介していた前川麻子さんの小説ほ

    0
    2017年09月15日

    Posted by ブクログ

    映画「かもめ食堂」や「めがね」の監督による初の小説作品。流れる空気感が映画と同じく温かく優しくユーモアに包まれていました。
    表題作「モリオ」は映画「トイレット」の原案となったもの。母の遺した足踏みミシンでスカートを縫い、それを身に着ける青年の話。「エウとシャチョウ」は猫のお世話役を務める青年と耳かき

    0
    2013年09月30日

    Posted by ブクログ

    とびきりお気に入りの布地で、何かをつくりたくなる本。雰囲気ばかりの本は苦手なのだが、この本の空気は心地よく、読後しばらくは余韻にひたっていました。
    エウの話は、淋しくなりがちなネコちゃんとの最後をちょっと違った角度から。シャチョウ最高。

    0
    2012年08月17日

    Posted by ブクログ

    女性映画監督で、小説も上手いというと、西川 美和さんがいる。 映画「ゆれる」、「ディァ・ドクター」も良かったし、小説「きのうの神様」はすごく良かった。 荻上直子さんもまさにそうだ。 「モリオ」は、映画「かもめ食堂」「めがね」「toilet」の荻上 直子監督の第1作目の小説。 「モリオ」と「エウとシャ

    0
    2011年08月06日

    Posted by ブクログ

    心温まる本だった。
    社会的に成功していなくてもすごく綺麗な心を持っている。
    私の身内はモリオやエウのような人だ。
    不器用でもその良さを知ってくれる人に出会い、彼らのように自分なりの幸せを感じて欲しいな…

    0
    2023年08月03日

    Posted by ブクログ

    モリオは加瀬亮で、スカートの布はマリメッコで、布屋の店主はもたいまさこで…って頭の中で映画が再生されるようなまさに荻上直子って感じの作品

    0
    2013年01月28日

    Posted by ブクログ

    映画がとても面白くて荻上さんの初めての小説でもあるということで読んでみた。
    映画とは設定も違っていた(映画は外国だけれどこちらは日本、それにちゃんとサラリーマンしてる)けれど、底の方に流れる優しさみたいなものは変わらず…どこまでも不器用な人への視線が温かい。
    もう一つのお話もじんわりくる。耳掻きが上

    0
    2012年03月29日

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