日経コンストラクションのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
走り読み程度
冒頭にある次の言葉は私を、これから土木業界に復帰する私を勇気づけるものだった。
”公共投資は資産を消費するものではなく、蓄積されるものである。資産の収益率が資金調達コストを上回る限り、公共投資は政府のバランスシートを強化する。インフラは整備に伴う雇用の増大など景気刺激としてのフローの効果にとどまらず、ストックとしての役割が本質的である。”
土木工事によるインフラは40年50年と長期にわたって、国民が安心で便利な生活を支えているのだから、その目に見えない経済効果たるや凄まじいものがある。
社会実装へのボトルネックはいくつもあるが、その最たるものは国民の土木やインフラへ無関心だ。みな -
Posted by ブクログ
これから急速に、道路や橋梁、トンネルなどの老朽化が進む時代が訪れる。特に、高度経済成長期に整備されたインフラの老朽化は、高齢化と人口減少が急速に進む傾向から若干遅れて進行することが分かった。
ゆえに、インフラの補修必要性が顕在化してからは、地域の人口も減り、予算も充てることが出来ない事態が予想される。既に補修対象のインフラとして松竹梅のランク付けがなされていることにショックを受ける。
インフラの劣化は指数関数的に進行するので、早期に発見し補修に取り掛かれば、費用も時間も少なくて済むとのこと。そのために、普段の点検が重要であり、レーザー技術を生かした非破壊検査や、地域住民による清掃活動の意義があ -
Posted by ブクログ
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「すごい」という言葉をタイトルに用いることに、当初は違和感があったという篠山紀信さん。タイトルありきで進んだ取材。
でも、写真を撮りながら「すごい」を連発する自身を振り返り、このタイトルに納得したと。
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いろんな「すごい」が載っています。
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わたしの脳裏には、無造作に置き去りにされたランドセルと、抜け殻の教室が焼き付きました。
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ありきたりだけど、今日目が覚めて、心臓が動いていて、かに玉とか食べたり、ぷよぷよができることに感謝です。
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そして、廃炉への闘いはまだまだこれからでしょう。
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2020/03/11
9年目の春に
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Posted by ブクログ
ネタバレ70兆円市場はまだテクノロジー導入のチャンス
設計事務所や建設コンサルタント業界の長時間労働改善にIOT
仮囲いの中は実験場としての環境が整っている、超法規
ドローン
調査やインフラ維持関連はドローンが活躍
マンション管理にも応用が可能か
三次元データ
BIM、CIMの2025原則化
歴史的建造物再生などの分野でも活躍
自動運転、ロボット
設計と施工の分離が変わる
製造業並みに自動化が進む
AI
維持管理分野は先行して導入が進む
計画検討分野はまだこれから
スタートアップ
設計者向けクラウドソーシング
意思決定支援ツールの開発 -
Posted by ブクログ
笹子トンネルの天井板崩落事故を受けた道路施設の定期点検の義務化を受けて、技術者育成のために書かれた解説書。写真やイラストで、補修の必要な橋の状態や劣化の原因の説明、さらに補修の失敗例を解説している。最後にはまとめとして、数枚の写真から補修の必要性の判断やどの範囲まで補修をするべきかなどの出題がある(当然、詳しい解説付き)。技術者向けであり、前提として土木・建築の知識を必要とするが、写真が豊富なのでどういった状態が危険であるのかはわかると思う。危険の兆候が分かれば事故に遭わないよう避けることもでき、また、行政へ補修の要請をすることもできるだろう。生活の安全を確保するためにも知っておいて損はない
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Posted by ブクログ
自治体の実態調査によると未補修の橋(15m以上)の割合は全国で4割、一番割合の高い香川県では86%にのぼる。20年後には築50年を越える橋が5割未満なのはわずか8道県のみになる。全橋梁の架け替えはおそらく無理で長寿命化が対策なのだが目先の修繕費が増えてしまう。予防保全へと舵を切るのははおそらく正しい、しかし予算や人手の制限があり自治体ごとの工夫はあるがそう簡単な話でもない。
笹子トンネル事故で日本のインフラが危ういことが明らかになった後、点検による異常が見つかった場所の事後保全では事故はなくせないことがはっきりしてきた。例えばJR西日本のケースでは半年前に点検して異常なしとされた高架橋を補修