野島一人のレビュー一覧

  • デス・ストランディング―上巻―(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    『デスストランディング(上)』を読み終えて、当たり前のように人と繋がれるこの時代の構造が、どれほど恵まれているかを実感しました。同時に、時には“繋がりを断つ勇気”も必要なのだと感じました。

    大切なのは、なんとなく流されて繋がることではなく、自分の意志で「誰と」「どう繋がるか」を選び取っていくこと。その選択の積み重ねが、本当の意味での“絆”を形づくるのだと思います。

    ヒッグスというキャラクターは、その「なんとなく繋がる」ことの虚しさや危うさを本能的に嫌っているように感じました。だからこそ、全ての繋がりを壊し、ただ一人“アメリ”との強固な絆を求めた。彼の存在は、絆というものの脆さと強さ、両方を

    0
    2025年08月04日
  • メタルギア ソリッド サブスタンスI シャドー・モセス

    Posted by ブクログ

    この作品は20世紀最高のシナリオと称えられたゲーム『METAL GEAR SOLID』のノベライズ作品です。

    『メタルギア』シリーズは小島秀夫監督の下制作されたゲームで、そのシナリオは冷戦や反戦、反核をテーマに描かれています。単なるゲームの域を完全に超えています。この作品の持つシナリオの奥深さ、メッセージ性に私は痺れました!

    0
    2024年08月18日
  • デス・ストランディング―下巻―(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    なかまくらです。

    「デス・ストランディング」読みました。



    新潮文庫で上下巻。ゲームのノベライズなのですが、

    ゲームが面白くて、ノベライズも読もう、と思い立ったのでした。


    地球の生命の歴史の中で幾度となく繰り返されてきた大量絶滅に対して、

    大胆な解釈を加えて描き出した傑作でした。

    絶滅は消滅を免れるための生命の手段である。

    宇宙の誕生の際に、対消滅ですべて消えてしまうはずだった物質は、

    少しだけ多かった物質のほうが残り、現在の宇宙を構成している。

    大量絶滅が起こるとき、その種を絶滅させようとする作用みたいなのが働く。

    それが起こると、その種に対する対消滅体が生じるように

    0
    2024年08月15日
  • デス・ストランディング―上巻―(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    ゲームの世界を小説にしたものだそうだ。プレイステーションは持っていないので、ゲームはプレイしたことがない。
    ほとんどの人類が死滅し、残された人類で国家を再建するためにひたすら荷物を運ぶ主人公。生者と死者との境目が曖昧で、生者の世界に死者が存在したり、生者でありながら死者の世界へ行った後生者の世界に帰ってきたりもする。
    今までのところ、動物の描写が出てこないので、殆どの生物が死滅しているのだろう。雨に直接当たらないよう、防備している描写から昆虫から鳥、動物も全てやられたのだと考えられる。
    多くの疑問を抱えつつ、自らの任務を全うすべく西に向かって歩き続ける。
    下巻に続く。

    0
    2020年05月24日
  • デス・ストランディング―下巻―(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    圧巻の物語は、小説でも健在だった。
    【以下、ネタバレあり】

    本作は、PS4ゲーム「Death Stranding」のノベライズ小説。
    ゲームをプレイしてから読んだ。

    ゲームをプレイした時は、あまりに重厚なストーリーに、自分の理解が追いつかず、消化不良になってしまっていた。エンディングで泣けなかったのが悔しくて、小説でもう一度物語を楽しむことにした。

    小説版は、登場人物の心理描写が一層丁寧似されていて、物語への没入を随分助けてくれた。

    小説で読んでも、物語をきちんと消化できたとはいえない。
    しかし、ゲームをプレイした時よりは随分理解が進み、終盤、胸に迫るものがあった。

    クリフが守ろうと

    0
    2020年02月05日
  • メタルギア ソリッド ピースウォーカー

    Posted by ブクログ

    この頃のヒューイはボートを用意されないで済みそうだけど、いったい何がどうなってああなってしまったんだろう?

    0
    2017年08月21日
  • メタルギア ソリッド サブスタンスII マンハッタン

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ゲームでもノベライズでも発狂大佐が軽くトラウマです。
    「ただいま留守にしております。御用の方はピーという発信音のあとにメッセージをどうぞ。ピー↑(裏声)」「閉まるドアにご注意ください☆」夢に出るわこんなん。

    0
    2017年08月13日
  • メタルギア ソリッド ファントムペイン

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    【再読して追記】
    ヴェノムの私室にはベッドとテーブルしかないという描写、読み流してしまってたけど、MGS2での雷電の部屋と同じだということにやっと気が付いた。
    スネークという役割を担わされると、部屋にはベッドとテーブルしか置きたくなくなるんですね(KONAMI感)

    無理だとはわかっていたけど『蠅の王国』読みたかったなー……

    0
    2017年08月21日
  • メタルギア ソリッド サブスタンスI シャドー・モセス

    Posted by ブクログ

    語り手の設定が神がかっていると思います。このアイディアはずるい

    リキッドが好きすぎてこればっかり何回も読んじゃうマンと化している…

    0
    2017年07月16日
  • メタルギア ソリッド サブスタンスI シャドー・モセス

    Posted by ブクログ

    サイコ・マンティスと、グレイ・フォックスの死に、不覚にも涙がにじんだ。彼らの悲しい運命に、鼻の奥がツンとした。ここまでドラマティックに、あの名台詞が響くとは。こんな物語だったのかと改めて驚き、こんな作品に出会えてよかったと思った。

    0
    2015年10月18日
  • デス・ストランディング―下巻―(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    原作の後半部分は怒涛の展開でプレイヤーが置いてきぼりになるので正直あまり好きではなかったのだが、小説になることでシナリオが丁寧に言語化されており非常に分かりやすかった。
    サムの心情が物語を通じて変化していくさまが描かれている点も理解を深める手助けになった。
    「ゲームは面白かったけどシナリオはちょっと…」と思ったサムにこそ読んでもらいたい。

    0
    2025年10月19日
  • デス・ストランディング―下巻―(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ゲーム「デス・ストランディング」のノベライズ。
    特有の名詞等がかなり多いので、ゲーム未プレイで読むと何を言っているのかわからないだろう。また下巻後半は、場面が飛ぶことが多く、今どういうシーンか分かりにくい部分もあった。一方で、ゲームをやったことがある人であれば、用語やストーリーも経験済みであることから、すんなり読めると思われる。むしろ、ムービーなどの記憶が残っていれば、シーンのイメージがしやすく読みやすいとも思う。
    ゲームと異なる部分として、サムの心情描写や、イゴール兄弟、ヒッグス、その他主要メンバーの内情等が記述されており、そこを知ることができたのは良かった。基本的にはサム目線であるが、群像

    0
    2024年12月16日
  • メタルギア ソリッド サブスタンスII マンハッタン

    Posted by ブクログ

    原作のゲーム発売から20年以上経ったが、未だ色褪せない。というか、より切迫したリアリティを持ったストーリーに恐ろしさを感じる。
    現実と虚構が入り混じる後半の気味悪さは小説でもしっかり味わえた。登場人物たちの語る哲学的なセリフが、令和の情報社会を生きる我々にも刺さりまくる。

    0
    2024年07月21日
  • デス・ストランディング―下巻―(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

     人と繋がるのは難しいし、めんどくさい。自分はわりとそのタイプです。それでも独りは嫌だなと心の奥底で感じているのも、死後誰かには思い出してもらいたいという思いがあるからなんだなと読後感じました。
     絶滅を早めようとするヒッグスや、最期まで足掻くために繋がろうとするダイハードマン。どちらもある意味で独善的であり、信念の依代となるイコンがありました。そしてイコンに縋る両者には、独りで生きていけないという人間存在の苦しみがありました。そしてサムにもイコンが存在しそれに囚われ、そこには寄す処を必要とする苦しみがありました。こうした苦しみがあるからこそ不意に終わる危険性を孕んでいるこの世の中で孤立して物

    0
    2023年10月21日
  • デス・ストランディング―下巻―(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    上巻でイマイチかと思ったけど、やはり良かった。良いコンテンツはどういう形になってもいいものだなぁ。と。
    絆という言葉にはなんかアレルギーがあるんですが、強制的に押しつけるというのが当たり前だと書かれているとなんか悪い気はしない。

    0
    2022年11月30日
  • デス・ストランディング―下巻―(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    小島秀夫ゲーム作品のノベライズ。映像も音楽も使えず表現するハンデは大きい。上巻と下巻で趣が大きく異なる。

    上巻はゲームのストーリーをなぞる感じだったが、下巻は小説向けに表現や展開が、良い意味で大きく変更されているのが印象的。

    0
    2021年09月12日
  • メタルギア ソリッド サブスタンスI シャドー・モセス

    Posted by ブクログ

    1998年にコナミより発売されたPSソフト『メタルギアソリッド』のノベライズ作品。ノベライズは、同シリーズ作品『メタルギアソリッド ピースウォーカー』のノベライズを担当し、ゲーム原作者である小島秀夫からその高い完成度を評価された、野島一人が引き続き担当している。

    原作で描かれた「シャドー・モセス島事件」が起こった4年後の世界で、アメリカのマンハッタンに住む一人の少年が当該事件について書かれたテキストを読み進める形で物語が進行するのが特徴。また、ゲーム発売当時の1998年にはまだ発生していなかったアメリカ同時多発テロ事件が物語の背景に組み込まれており、現代の諸問題(ポスト冷戦、核、紛争、テロ.

    0
    2021年04月18日
  • メタルギア ソリッド サブスタンスI シャドー・モセス

    Posted by ブクログ




     

     ソリッドスネークが人質救出や核攻撃阻止のためにテロリストに占拠された島に潜入し激闘を繰り広げていく。
     その過程で国家の陰謀、テロリストの思惑、自身の出自や生きることへの疑問などが交錯していく。核攻撃しようとしてる悪いテロリストを倒すという単純な話から人質、敵や味方を通して核兵器の開発秘話、テロリストの出自や目的、主人公に伏せられていた味方の秘密や国家ぐるみの陰謀などと大きな話に繋がっていく。

     面白さ
     ・徐々に明らかになる陰謀。
     目の前の敵は悪ではなく本当の敵は国家や権力の陰などの見えないところにいて戦場にいる当事者を操っている。敵が語る自身の生い立ちの不幸は国家間の争い

    0
    2021年03月17日
  • デス・ストランディング―下巻―(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    デス・ストランディングとは、「世界を襲った謎の大異変。死の世界から座礁
    した反物質が、この世の物質と接触し、対消滅を起こす現象。」という解説が冒頭の用語集に記載されている。この解説だけで、理解できる人は少ないだろう。
    興味を持った人は、本書を読めば、どんな世界が広がるのか体験できる。
    これがゲームで体感できるとのこと。
    この小説を同じ結末を迎えるかを検証してもいいかなぁと少し思った。

    0
    2020年05月26日
  • デス・ストランディング―下巻―(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    41:枝葉を適度に端折りつつ、小説として最小限の改変をしつつも、原作に忠実なノベライズでした。
    クリアしてから読んだので、あちこちで「本編では……」と思い出が噴き出てきて大変だった。一方で、本編では収拾要素である過去の話もほとんど全て収録されているので、自力コンプを狙っている方は注意。

    0
    2019年12月30日