野島一人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ゲームが苦手なので、つながりをテーマにしたデスストランディングをプレイできないのが心苦しかった。なので書籍で読めたことが何よりも喜びでした!とくに自分はこのテーマに興味があったので嬉しかったです。
この本はメタルギアシリーズの生みの親としても知られる小島秀夫監督の『DEATH STRANDING』のノベライズ化です。
作品の舞台は謎の現象「デスストランディング」によって人々の分断を余儀なくされた北米大陸。地上には生者と接触することで大爆発を起こす謎の化物BTが闊歩し、触れたものの時を進めて老朽化させる時雨が降っている。BTは死者の肉体を48時間以内に焼かないと発生してしまうことや人々の分断を求める過激派がテロを起こすので集団で住んだり国家のようなつながりは危機となる。そのため、人々は小規模のシェルターにわかれており、その間の物資を運ぶ配送人が重宝されている。本作は主人公の配達人サムがアメリカ再建の夢を任され、北米大陸を横断する話です。
こんな世界なので人々はどこか諦念しており、逼塞している。そんな人々のもとへ配送や新たなアメリカへの勧誘を行うなかで、「つながり」に対する様々な考えがみられるのはとても魅力的に自分は思いました。
とくに自分はヴィクトールの思いからいろいろと考えてしまいました。ヴィクトールはSNSや配信などいろいろな人やモノが繋がっていた時代とそれを失い希望もなく閉じられた世界の両方を経験しています。だからこそ再び人々のつながった世界にするためのアメリカ再建を彼は志しています。
自分はあまりSNSをしないけど、たまに使っては人と繋がれています。アニメや映画を映画館やオンデマンドなどで観れて、そして感動や勇気、自分の気持ちの整理などができています。それらのおかげで嫌な仕事や現実から少しの逃避行となり、明日への希望になっています。彼のパートは対面やオンラインいずれの形であれ、人や社会と関われているのは活力になることを再認識してくれました。
もちろん、SNSとかは人と関わるストレスにもなるし、作品によっては分断を引き起こしかねないものもある。ここに繋がりに関する良し悪しがあって難しいこともまた再認識することにはなります。
この「つながり」という生きていくうえでの命題に喧々諤々しているのが登場キャラの心理描写などから楽しめるのが本作の魅力だと思います。それは繋がりについて色々と考えてしまう自分にとっては考えの整理にもつながります。その一方でゲームと違い風景などの描写が乏しいのは残念かもしれません。
下巻でさらなる「つながり」の行く末を読んでいきたいです。 -
Posted by ブクログ
本書は、PS4「DEATH STRANDING」のノベライズ作品の下巻に当たる。ライターは、「メタルギアソリッド」シリーズのノベライズも手掛け、原作者:小島秀夫がその完成度を賞賛した、野島一人が再び担当している。
原作のPS4作品は、アクションゲームではあるが、シナリオや世界観を重視した映画のような作風である。完成されたメインシナリオがあり、サブの部分もTips等でかなり豊富に揃っているため、ノベライズに当たってネタには困らない、むしろメインシナリオをなぞるだけで終わるのではないかと予想していたが、概ね予想どおりであった。特筆すべきオリジナルエピソードもなく、原作に忠実な作りとなっている。
私自身は、原作プレイ後にシナリオを復習する目的で読んだので問題はなかったのだが、原作で苦労した様々なプレイシーンを思い出しながら楽しみたいと期待していた人には、無味乾燥なノベライズになると思われる。(そもそも期待してはいけないと思うのだが。)
本書を読んで、小島氏のオリジナリティとセンスに富んだ世界観を改めて認識させられた。本書ノベライズ作品だけではこの「DEATH STRANDING」の世界を十分に味わうことができないので、原作未プレイの方は是非プレイしてもらいたい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレある日アメリカで突然幾つもの爆発が起こり政府が壊滅状態に。
人が死んだ際しっかり焼却しないとそのまま死体が核爆発の様な状態を起こす。大地には時雨と言う浴びると時間が進んでしまう雨が降り、核爆発状態になった死体は魂がいつまでもこの世とあの世の狭間を彷徨い人間を襲う。
何故死者の国と生者の国が繋がってしまったのか。
アメリカを再建出来るのか…
設定はめっちゃ面白い。
ただ後半に行けば行くほど同じ説明が何度も繰返されている感があり、どうしてもくどいと感じてしまう。
きっとこの本は悪魔でゲームのデスストの補足小説と言う感じで、小説として読むよりかはゲームをやって、ゲームで不足と感じる部分を補う感じ。映画とかにしたら本当に面白いと思う。
小説として欲を言うならもっと長くしていいから一人一人の心情と場面描写をもっと深く書き込まれていたらより感情移入して面白かったと思う。