長新太のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
朝の長新太タイム!『ぼくのくれよん』で頭をリフレッシュ
おはようございます!今朝は、コーヒーとチョコのお供に、長新太さんの絵本を読みました。
手に取ったのは、名作中の名作、『ぼくのくれよん』(講談社)です。
ぞうの豪快な描きっぷりと、勘違いの面白さ
この絵本、タイトルは『ぼくのくれよん』ですが、登場するのは特別なクレヨン。実は象さんのクレヨンなんです。
7色のクレヨンで、ぞうが「びゅーびゅー!」と描く絵は、本当に豪快そのもの。そして、その絵の迫力がありすぎて、周りの動物たちが、その絵を本物だと勘違いして大騒ぎしてしまうという、ナンセンスな展開が最高に面白いんです。
描いたぞうは真面目なのに、周 -
Posted by ブクログ
ネタバレ再読。
象が巨大なクレヨンを使って、青や赤や黄色の塊を、大きく大きく描く。周りの動物たちは、その描かれたものを、本物の池や、火事や、バナナだと勘違いして、驚いたり戸惑ったりする。振り回された動物たちの代表(と思われる)ライオンが象を怒るけれど、象は「まだ まだ かきたりない みたいで くれよんを もって かけだし」ていき、物語は終わる。
改めて読み直してみると、象が色の塊を描くとき、何を描くとも、描いたとも明言されないのが面白い。それを池だとか火事だとか言うのは、あくまで周りの動物たちで、象は終始にこりともせず、ただ心にあるものを描いているように見える。表現したいという衝動だけが、象にはあ