今野勉のレビュー一覧

  • 宮沢賢治の真実―修羅を生きた詩人―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    以前から気になっていた本だったので、文庫版になったのがありがたくてありがたくて即座に購入。
    読むのに随分時間は掛かってしまったが。
    何しろ内容量が多いし濃い。
    現地にまで赴き、非常に細やかに宮沢賢治の詩や物語を読み解いているので、ドキュメンタリーを見ている気になった。
    (事実、著者はテレビ業界人、ドキュメンタリー風なのもそのためか)
    本当に圧倒的情報量と説得力。

    恋の詩や短歌を残しているのに恋人の影が見えてこなかった点。
    妹とし子への想い。
    ある一つの不可解な詩の謎解きから、宮沢賢治の心の奥底へ潜り込む旅が始まる。
    病弱だが頭がよく、賢治のよき理解者だったとし子のイメージが、この本を読んでが

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    2020年07月18日
  • 宮沢賢治の真実―修羅を生きた詩人―(新潮文庫)

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    「生命の伝道者としての賢治」、「農業に希望を託す賢治」…など著者はこれまで「四人の賢治像」をもっていたが、五人目の賢治と出会うことになる。

    これまで看過してきた賢治の文語詩。そこには「凶」「猥」「呪」などの禍々しい気配を発する文字が並ぶ。
    探偵のように、秘められた賢治の姿を探る。

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    2020年04月10日
  • 金子みすゞ ふたたび

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    震災後にCMでよく流れていた「こだまでしょうか?いいえ誰でも」の詩人の生涯を追っかけたものです。

    前に詩集を読んで、その感性というか世界観にとても感銘を受けてました。その詩人が若くして自殺したということで、どんな人生だったんだろうと気になってました。


    作者はNHKで過去に同じテーマで番組を作成した人で、いくつかの疑念を持たれて再度足跡を調べまとめあげたのがこの作品になります。


    あまりこういった本は読んだことがなかったんですけど、よく調べてるし、それだけでなく断片的な情報からよくまとめあげたなぁと感心しました。

    いくつかの詩はこの本を読むことで解釈が大きく変わりました。これが真実を書

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    2011年08月25日
  • 宮沢賢治の真実―修羅を生きた詩人―(新潮文庫)

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    今野勉『宮沢賢治の真実 修羅を生きた詩人』新潮文庫。

    同じ岩手県出身の石川啄木に比べ、宮沢賢治が多くの人の研究対象になっていることは非常に不思議なことだ。確かに渋民にある石川啄木記念館よりも花巻にある宮沢賢治記念館の方が観光地化され、人気の高さを感じる。

    前置きが長くなったが、本書は宮沢賢治の残した詩や書簡、関連書籍等から宮沢賢治の精神世界にまで迫ろうとした研究書のようなノンフィクションである。いきなり宮沢賢治の難解な文語詩の解読から始まる取り付きの悪さに、もう少し軟らかい内容を期待した読者は面喰らうばかり。岩手県の産んだ偉人としての宮沢賢治を描こうとしたものではなく、宮沢賢治を丸裸にして

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    2020年05月09日
  • 検証・真珠湾の謎と真実 ルーズベルトは知っていたか

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    戦後長年にわたり繰り返し登場する、連合軍が真珠湾攻撃を事前に把握していたという、「真珠湾陰謀説」について、研究家が検証し論破。
    歴史修正主義者に熟読させたい一冊。

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    2013年11月06日
  • 検証・真珠湾の謎と真実 ルーズベルトは知っていたか

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    ルーズベルトは真珠湾攻撃を知っていたか。
    日本が米国に攻撃してくれることを望んでいたことは分かっているが,それに加えて,真珠湾攻撃自体も知っていたのか,について膨大な資料を引用しながら検証している。
    結果は,,,
    読んでみて下さい。

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    2011年12月22日