シルヴァーノ・アゴスティのレビュー一覧
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購入済みショートショートのような作品
作品の体裁から判断すると「ショートショート」のような作品群である。ただしショートショートのように明確なオチがあるわけではなく、異国情緒に溢れた様々なエピソード トピックスが、語られてゆく。一変ごとに訳者が異なっているが、似たようなサバサバしたキレの言い分帯に統一されているところは大変に見事だと思う。
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Posted by ブクログ
献本でいただいた一冊。
「裁判官」「被害者」「殺人犯」という、
中々に物騒な題名の中編、3篇で構成されています。
鈍色にさびれた裏通り、淡い陽光に包まれた公園の広場、
幾何学模様に彩られる視界と、それがもたらす唐突な終末の景色。
著者はイタリアで映画監督などをされている方、
だからでしょうか、自然と映像が浮かんでくるようでした。
3つの物語に関連性があるわけではないのですが、
根底にあるのは“罪”と“罰”とのテーマ。
その中でも印象的だったのはこちらのフレーズ。
“罪を意識させることこそ、唯一の罰である”
果たして、罪と認識しない人が罪を犯しても、
その人に“罰”を与えることは