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罪とは何かを問い、読者の潜在意識に眠る欲望をあぶり出し、 人間が本質的に抱える矛盾を突きつけ、 今一度「罪とは何か」と考えるきっかけを与えてくれる。 人間が本質的に抱える矛盾 そこから生まれる罪のスガタを浮かび上がらせる イタリアの知られざる巨匠 作家・映画監督アゴスティの話題作! 親愛なるアゴスティ 僕が思うに、これは映画化にもってこいの実に魅力的な物語だよ フェデリーコ・フェッリーニ
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Posted by ブクログ
各作品のタイトルにある立場に陥りたいという潜在的な思いに照らしあわせつつ読む感じ。考えすぎるとノイローゼにならずにいるのは難しいんだなという感じふとした。
献本でいただいた一冊。 「裁判官」「被害者」「殺人犯」という、 中々に物騒な題名の中編、3篇で構成されています。 鈍色にさびれた裏通り、淡い陽光に包まれた公園の広場、 幾何学模様に彩られる視界と、それがもたらす唐突な終末の景色。 著者はイタリアで映画監督などをされている方、 だからでしょうか、...続きを読む自然と映像が浮かんでくるようでした。 3つの物語に関連性があるわけではないのですが、 根底にあるのは“罪”と“罰”とのテーマ。 その中でも印象的だったのはこちらのフレーズ。 “罪を意識させることこそ、唯一の罰である” 果たして、罪と認識しない人が罪を犯しても、 その人に“罰”を与えることはできるのでしょうか。。 3つのうちの1つはどこか『デスノート』とも通じるものがあり、 人に“罰”を与えることとそれを担う存在は、、最早“人”と呼べるのかどうか。 普段あまり考えることのない命題を、つきつけられた気がします。 単館系でのアンソロジー映画として観てみたいかな、なんて風に感じました。
裁判官、被害者、殺人犯という三本の短編小説。死というものに直面することで明るみに出る生、罪がもたらす快感、征服欲。生と死を罪という観点できっちり、あっさりと描いている。ボリュームがもう少し欲しかったなぁと。
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