鈴井貴之のレビュー一覧

  • RE-START 犬と森の中で生活して得た幸せ

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    「水曜どうでしょう」ファンとしては、鈴井貴之さんと言えば「ミスター」の呼び名が自然と湧いて来ます。
    しかしこう呼んで良いものかと立ち止まってしまいます。
    この呼び名も、かつてはミスターをコンプレックスで悩ませ……やはりこう呼んでしまうので、ここでは無理せず行きます……焦らせていたのではと考えてしまいます。

    森の中で一緒に暮らす犬はもちろん、動物たち、そして自然との、自分以外に人間がいない生活。
    インフラも心許無い、都心とは異なる日々。
    全てが自分に委ねられている暮らしは、ミスターにとって常に自己検証、自己否定の繰り返しだったろうと思います。
    その環境でミスターと共に在るのが、主人公のゴールデンレトリバー・ネイマールを始めとする面々なのでした。

    森での生活で得たことが大きいと書かれていますが、その前から予兆(?)はあったのではないでしょうか。
    過去の著書「ダメダメ人間」で、ミスターは擬人化した自分の自己嫌悪との対話をとおして、すでに成長(おこがましいですが…)していたのです。
    その前段があったからこそ、大きく飛躍したのではないか…などと偉そうに思いました。

    雪解けから春を迎える、その途中にある泥まみれの季節の部分が、とても印象に残りました。
    汚いものから目を逸らしてはいけないし、そこにあることを自覚しなくては先に進めない。
    どうしても自分はきれいでありたいと考えがちですが、しっかり見つめること、自己検証と自己否定、そして自己嫌悪を繰り返すしかないのだろうと改めて思いますし、僕が日々出来ていないと言うことです。

    その結果、僕など何者でもないことに気付きますし、日々打ちのめされます。
    しかし、何度でもスタートラインに立てると言うことでもあるのでしょう。
    僕は言うまでもなくダメダメ人間ですが、本文にあるように「水曜同志でしょう」の末席で日々に臨めれば嬉しいです。

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    2024年07月24日
  • 水曜日のおじさんたち

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    幹部3人が過去に訪れた場所を巡る九州旅行記。

    どうでしょう班が「また行きたい」と思うような場所、それだけで、その場所の魅力度がぐっと高まる。九州に行きたい欲が最高潮に高まった。

    こんな感じで、また別の地域を旅してもらいたいものだ。きっと、その地域に行きたい欲が高まるであろう。

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    2021年03月08日
  • 水曜日のおじさんたち

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    伝説の深夜番組「水曜どうでしょう」の聖地をめぐる旅。大泉洋以外の3人の旅だが、それがまた良い。  1回目はのめり気味に文章を読み、2回目は写真をじっくり見て、3回目は写真を見ながら文章をじっくり読んだ。
     
     北海道テレビ制作の「水曜どうでしょう」という伝説の番組がある。大泉洋と彼が所属する事務所社長(現在は会長)兼タレントの鈴井貴之(ミスター)、北海道テレビのディレクターの藤村忠寿(藤やん)と嬉野雅道(嬉しー)の4人が出演する旅番組だ。旅番組といっても、情緒あふれる感じのものではなく、4人のドタバタとしたトークで構成されている。当時、大泉洋は20代。他の3人も30代と若く、若者らしいはちゃめちゃな旅なのだ。1996年から2002年にレギュラー放送されていたが、現在でも数年に1回、新作が発表されている。(つい近頃も四人でアイルランドに旅をしている。)

     どうでしょう軍団が巡った場所はファンにとって聖地になっている。この本で紹介された4つの街もそうだ。

     大分県臼杵市は、「サイコロの旅1」で登場。サイコロの出た目によって公共交通機関を乗り継ぎながら札幌まで帰るという内容だ。道後温泉で振ったサイコロの目によって臼杵市に来てしまった4人。番組では「来たーいと思って来たわけじゃない。」などとミスターに言われてあっという間に通り過ぎた街だが、その後、藤やんと嬉しーが数度訪れて街の素晴らしさを実感。そして今度はミスターを伴っての3人の旅。名物のフグを食しながらの会話が面白い。
     
     2つ目の街、大分県竹田市は、「原付西日本制覇」で登場。大泉洋が東日本編で購入した高崎のだるまのお嫁さん探しにやってきた街だ。

     3つ目の鹿児島県霧島市と4つ目の鹿児島市は「対決列島 〜甘いもの国盗り物語〜」で登場した。ミスター・大泉洋の「ミスターチーム」と藤やん・安田顕の「魔神チーム」が、北海道から鹿児島県までの都道府県の「甘いもの早食い対決」で競い合いながら旅をしていくというという内容だ。

     この本では、30代だった彼らも20数年後の今、成熟した大人(おじさん)になり、土地の面白さや食の奥深さ、人情が分かるようになったのだと語る。そして若かった頃のバタバタした旅ではなく、ちょっと贅沢にゆっくり旅の良さを味わうようになれたそうだ。

     長年のファンも彼らと同様に歳をとり、この本に書かれていることに納得するだろう。「水曜どうでしょう」を知らない人も、写真が美しく楽しめる本になっている。ぜひ読んで欲しい。

     最後に、大泉洋が番組内でずっと「アカプルコに行きたい!」と行っていたので、今度は4人でアカプルコをめぐる本を出版して欲しいと思う。
     

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    2026年01月18日
  • 水曜日のおじさんたち

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    『水曜日のおじさんたち』は歳を重ねてますます素敵になっていますね。この次はぜひ四国遍路の旅をお願いします。

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    2020年12月06日
  • ラストファンタジー

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    ネタバレ

    CREATIVE OFFICE CUEの現会長にして水曜どうでしょうの
    ミスター、生涯現役を宣言して今も最前線で活躍中の鈴井貴之の作品。

    体裁は小説を中心に前後をエッセイで挟んだ異色作。なんでも、
    「小説家と呼ばれるのが恥ずかしい」という実に鈴井さんらしい理由
    でこの形態に落ち着いた模様。

    小説部分の完成度は非常に高い気が。
    暗さと倦怠感が全篇に溢れるちょっとしたイヤミス。気分はどんより
    してしまうのだけど、時折剥き身の刃物のような鋭い描写や台詞が
    登場してくる。その対比が実に見事で、見てはいけないモノを長時間
    物陰から見つめているような緊張感が持続する。このあたりがきっと
    鈴井貴之の「狂気」であり、僕が彼にいちばん惹かれる部分。
    バラエティで駄洒落を連発し、終始ニコニコしながらも目だけは笑っ
    ていない、という鈴井さんのパンクな要素が色濃い。

    しかし、物語に密接に関連するエッセイ部分からはホッとするような
    「やすらぎ」が。「ダメ人間」の時と同じように徹底的に自分を卑下
    しているが、文章は軟らかく圧倒的な説得力もちゃんとある。
    「狂気」と「やすらぎ」を同居させ、それらを1つの作品に仕上げて
    しまうのだから、その才能には本当に恐れ入ってしまう。

    オフィスキューのメンバー、大泉洋も安田顕も戸次重幸も大好きだが、
    僕がなってみたい、と思う人間はやっぱり鈴井貴之だな、と改めて。
    ラストの文庫版書き下ろしアフターストリーで、ちょっと泣いてみて
    ください、皆さん!

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    2014年02月24日
  • ラストファンタジー

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    天邪鬼な鈴井さんらしい視点、シナリオ。

    自分晒したくない、それが怖いから誰か役を演じる、っという考え方にとても共感出来る。

    裏を勘ぐる事≒視点を変える事も納得。

    あと、カタカナの使い方と、言葉の繰り返しがちょっとホラーに感じる(笑)

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    2017年01月24日
  • ラストファンタジー

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    ミスターどうでしょうのエッセイを読んでいたので予想どおりはじめは暗さを感じたけど、最後は希望を感じる内容だった。

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    2014年12月05日
  • RE-START 犬と森の中で生活して得た幸せ

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    鈴井貴之さんがどうして森で生活するようになったのか、犬を飼うことの責任を語る。
    ギラギラしていた頃を知っているからこそ、今、何を思っているのか、少しだけだけど知ることができた。

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    2024年03月07日
  • RE-START 犬と森の中で生活して得た幸せ

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    水曜どうでしょうでお馴染みミスターの最新エッセイ。森の中でのワンちゃんとの生活を通して、改めて気づいた人生訓が語られている。
    なぜ自然嫌いのミスターが森の中での生活を始めたのか不思議だったが、「現状からの逃避」がきっかけだったのは意外だった。
    森の中での生活は一度経験してみたいが、虫嫌いの私には難しそうだ。

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    2023年10月28日
  • 水曜日のおじさんたち

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    優雅な旅もやっぱり良いものですね。
    どうでしょうの思い出話もあり、ちょっとした旅行ガイドブックにもなっていて、今後の旅行の参考にしたいです。おじさんたちの和やかな旅行写真がたくさん収められています。
    別の地域のロケ地の再訪もしてもらいたいです。続編を期待しています。

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    2021年10月10日
  • ラストファンタジー

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    ミスターどうでしょうである鈴井氏の著書と言うことで購入。エッセイ・小説・エッセイ+書下ろし小説という構成が新鮮だ。その中身はダークなミスターを見た感じ。エッセイ部分を読むと「人付き合いが苦手」とあり、場面場面で役割を演じる=人格を変えるという著者の姿を主人公に演じさせているのが良くわかる。そして、残念ながら主人公の女性・満里恵の独白での進行に男臭さを感じるのだ。ラストで横峰Dになかなか良い台詞を喋らせているが、藤村Dを思い浮かべ、その残像が消そうにも消せなかった(^^;

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    2017年08月30日