蘇部健一のレビュー一覧

  • 六枚のとんかつ

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    バーナード嬢に載ってて、そういえば本棚にあることを思い出して。

    くだらない、下品だと書いてあるから、どれだけくだらないのかと思いきや、(田中啓文を読んだ後だから?)主人公が風俗通いとかオッさん感はあるけど、岡嶋二人などの時代の25年前くらいの、軽いミステリー短編集だった。
    登場人物の個性もしっかりしてるし、すぐ読めるし、トリックも簡単でしょうもないし、六とん2も読んでいいかも。

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    2020年08月16日
  • あなたをずっと、さがしてた

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    軽いタッチですが、どこか不穏な空気の漂う展開に引き込まれました。

    あっという間に読み終わりましたよ!

    嫌な予感が当たり、何かがおかしいと思うゾワゾワくる感じが面白いです。

    ただ、展開はなるほどと思うのですが、誰一人魅力的な登場人物がいないと言いますか…共感したり、応援したり、感情移入したりはできず…。

    起きる事象を追いかける作品として楽しむのが、正解なんでしょうね。

    これは、単に好みの問題ですが!

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    2020年05月10日
  • 六枚のとんかつ

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    ネタバレ

     保険会社の社員が、保険金を下ろすことがないように事件を解決する探偵役を務める短編集。
     いわゆるバカミスばかりで、トリックのための設定に無理があったり、謎が最後まで解けなかったりとミステリーとして成り立つのか疑問な話もあるが、その分気を抜いて読める。
     一方で、わずか数分の時刻表破りトリックがあったり、有名な占星術殺人事件のトリックを元にした「時間をバラす」トリックがあったりと、ミステリーらしい事件もちらほら混じっていて目をみはる。

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    2020年03月07日
  • 六枚のとんかつ

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    いわゆる“バカミス”に列せられる短編ミステリー集。メフィスト賞を受賞し、その当時は相当に物議を醸したらしいが然もありなん。どんな物語でも「小説は小説」と考えているワシですら「こんな展開ありなの?」と疑義を感じたところがちらほらあった。

    でも、ありなのだ。ある意味で小説というものの懐の広さを再確認させてくれると言えるかもしれない。

    かと言って、面白くないわけではないし、きちんと推理させられるものもあるのできっちり楽しめる。短編ゆえ、冒頭でテンプレのように事件の状況がひたすら語られるのも、ひとつの味と感じる。

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    2020年02月14日
  • 六枚のとんかつ

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    いろんな「おもしろさ」の一つって思えれば。
    頭からっぽで読めるのが欲しい時もあるし、
    嫌いじゃないよ(笑)

    個人的に印象に残ったのは「しおかぜ⑰号」かな。
    肝になる部分ではなく(すぐに気づいちゃったので)、
    終わり方がね(^^;

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    2020年01月17日
  • 六枚のとんかつ

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    ネタバレ

    あまりの酷評に興味をそそられて読んでみました。(((^^;)
    確かに笑っちゃいました。
    嫌いじゃないです。

    金を隠すなら…金隠し! びっくりですよ。

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    2019年11月05日
  • 六枚のとんかつ

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    「ノベルズ版が出たときバカだゴミだと散々批判されてそいつらに殺意を抱いたが、四年振りに読み返すと確かにゴミだった」と言う作者あとがきが一番面白かった。

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    2019年10月23日
  • 六枚のとんかつ

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    世の中にはこんな本もあるのかという思い。「しおかぜ⑰号四十九分の壁」「最後のエピローグ」は傑作小品。誰もが思いつきそうでありながら、誰も作品にまで仕上げようとは思わなかった、云わば書いたことに意義が在るような作品、そしてなおかつ面白い。冒頭の「音の気がかり」のベタとナンセンスの可笑しさもいい。「六枚のとんかつ」「五枚のとんかつ」のトリックはなるほどと思った。

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    2019年01月19日
  • 六枚のとんかつ

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    大傑作と駄作が織りなす小宇宙。大笑いしたりズッコケたり壁に投げつけたり…誰だ本作を勧めた確信犯は?
    「音の気がかり」ガッツ石松のくだり。これは笑えるユーモアミステリだ!!ここまでふざけてくれるとは…面白いぞ!!
    「桂男爵の舞踏会」
    散々推理した挙句の結末にきょとん。バカすぎて好きですよはい。
    「黄金」
    主人公小野の人間性が如実に出ていて、古藤のやりとりも笑える。真相は…どうでもいいかな…
    「オナニー連盟」
    本作で一番のおすすめ。こういう作品ばかり並べてくれれば…
    「鏡の向こう側」
    まるごとバナナしか覚えてない。
    「消えた黒いドレスの女」
    次点。見え見えだけど、死因には笑ったです。

    「エースの

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    2018年01月31日
  • 六枚のとんかつ

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    本屋で面白そうだったので購入。空前絶後のお馬鹿トリック。しかし、描写がいまいち物足りなく、また文章は読みにくい。随所に散りばめられたシニカルな笑いは秀逸である。

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    2018年01月06日
  • 六枚のとんかつ

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    ネタバレ

    短編集。

    保険会社の調査員である主人公が保険金に絡む事件の真相を調査し解決していく、ほとんどギャグのような物語。

    一応本格推理を取り入れた形であるが、主人公と登場人物たちの会話がギャグなんで推理小説を読んでる気がしない。

    中には結末がギャグでしか有り得ないようなものもあるので、その印象が強すぎて全体の雰囲気を推理小説から遠ざけるている気がする。

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    2017年08月26日
  • 運命しか信じない!

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    割と面白かったと思います…! ところで蘇部氏の文体はわざとなのかもしれませんけれども…そして、笑わせる意図があるのやもしれませんけれども…ともかく笑えますね! そこが魅力かと思います…。

    ヽ(・ω・)/ズコー

    「六枚のとんかつ」も読み直してみようかなぁ…と思えるほどの良書でした! まあ、内容はありがちと言えばありがちなのかもしれませんけれども…恋に翻弄される人たちのお話です…。

    さようなら…。

    ヽ(・ω・)/ズコー

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    2016年12月10日
  • 六枚のとんかつ

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    保険調査員の主人公が保険金殺人の証拠を集め
    真犯人の犯行を暴くのは
    あくまで、不正受取を阻止し、支払いを防ぐことによって
    己の社内評価を高めるためでしかなく
    ほかの誰を救うこともない
    そんな、アンチ・ヒューマニズムの探偵小説である
    そのドライさに、とぼけたユーモアを交えるスタイルは
    「大量死理論」の笠井潔にクズ呼ばわりで批判されるのも
    まあ無理のないことだ
    表題作「六枚のとんかつ」は
    「占星術殺人事件」のパロディとして知られる
    そうか…
    人間って、とんかつと同じだったんだ!(そういう話ではない)

    四国を舞台にした時刻表アリバイトリック
    「しおかぜ⑰号49分の壁」は
    バカミスの超名作でぜひ一読

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    2016年07月18日
  • 運命しか信じない!

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    6篇の恋愛短編
    だけどそれだけではなく、最後まで読むと・・・なお話し

    前から言ってるけど、こーゆー構成は嫌いではない
    連作短編ともちょっと違うような気もするけど、まぁその辺の区別はおいておいて

    世の中、偶然なのか必然なのかは俯瞰で見てみないとわかんないよね

    個人的に好きな仕掛けは表紙と挿絵のところ
    蘇部健一は前にもそんなミステリを書いてたけど、今回の仕掛けはそれよりももっと軽い
    でも、わかるとニヤッとしてしまう

    この小説、面白いは面白いんだけど、6枚のとんかつは超えてないなと感じる

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    2015年09月15日
  • 六とん3

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    くだらない、かつ、下品(褒め言葉かも知れない)なミステリー短編集。
    まあ、こういうテイストもたまにはいいかなあ、という感じ。

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    2015年05月11日
  • 六とん3

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    とにかく品のないミステリー「×××殺人事件」は見物です(笑)
    今回はノンシリーズ多めなのでSFファン向けかな!

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    2015年01月17日
  • 運命しか信じない!

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    友人から借りた本。
    話の構成というか,つながりはタイトル通り「運命」的なものばかりで,よくもまぁここまで運命を演出できるなという感じ。でもわざとらしい(まーそういう趣旨の小説だからいいけど)し,何よりほぼ会話の文章構成(8割くらいが会話じゃないかと思ってる)がいやだ。しかも,ほぼ会話の部分はなんかもー,今の会話いる?と訊きたくなる会話。

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    2014年06月09日
  • 恋時雨

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    ネタバレ

    タイムトラベルに伴うタイムパラドックスをネタにした話。女性Aと彼女の許嫁B(親が勝手に決めた)と恋人Cの三角関係を現在と50年前(主人公たちの祖父母の世代)とでかぶるような設定にしてある。許嫁Bの企みによって50年前に飛ばされた恋人Cは女性Aの祖母と思しき女性と結ばれそうになるのだが、それで正解なのか。
    バックトゥザフューチャーとターミネーターが混ざったような話だけども、絵に描いたような悪人の許嫁Bとか、やけに押しの強い女性Aとか、どこかすっとぼけた恋人Cとか、登場人物のやりとりがまるで新喜劇を見ているようなコミカルさ。イラストがシリアス系なので、ちよっと騙された感じ。

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    2014年06月02日
  • 長野・上越新幹線四時間三十分の壁

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    事前に「六枚のとんかつ」を読んだせいか、素直な本格推理に感じました。
    長野の事件に関してはその推理も含めて、綿密な構造を感じました。可能性を一つずつ潰していく流れは、回りくどくもありますが、推理の正統性が見えるように思います。一方新潟の事件の推理は、若干取って付けた感がありますが(苦笑)

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    2014年01月21日
  • 六とん2

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    おバカミステリー短編集『六枚のとんかつ』の第二弾。著者が言うところの”アホバカトリック”作品以外に、今回はファンタジー作品も混じっている。ふつう短編集としてジャンルくらいは揃えるだろうと思うのだが、この不徹底ぶりがねらいかどうかはわからない。ただファンタジー作品の『きみがくれたメロディ』がいちばん出来が良かった。まぁ、おすすめ。ミステリーのほうはもっとくだらないオチを今後期待する。
    収録作)最後の事件/三色パンの秘密/甘い罠/午前一時のシンデレラ/行列のできるパン屋さん/姿なき目撃者/読めない局面/誓いのホームラン/地球最後の日?/叶わぬ想い/きみがくれたメロディ/届かぬ想い・純愛ヴァージョン

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    2013年12月18日