蘇部健一のレビュー一覧

  • 六枚のとんかつ

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    本格、イヤミス、叙述トリック、倒叙ミステリー、サスペンス、日常の謎など色々とミステリーはカテゴライズされているけれど、本書は「バカミス」と呼ばれている。もちろんおバカなミステリーのこと。なんならバカミス界のバイブルとまで言われている一冊。

    いや〜笑った。最高の連作短編集。14本も入ってる。

    主人公は保険調査員の小野。保険調査員であり、事件が起こると自分の会社が保険金を払わなければいけなくなるので、色々調べることになる。

    ファイル1では、富豪の一人息子が誘拐される。
    身代金の要求は五千万円で、なんと富豪は小野の会社の誘拐保険に入っていた。
    脅迫電話から相手の身元を特定しようと、電話の解析を

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    2025年05月24日
  • 六枚のとんかつ

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    第三回メェフィスト賞受賞作というので、相性良いかなという気楽さで読む。

    久々の肩肘張らないただ読書を楽しめる作品であった。
    バカミスとか呼称されているようだが、ある程度謎の筋は通ってるしミステリーが崩壊しているわけじゃない。このテイストで次々アイデア出してくくるのは単純にすごい。

    現代のお笑いにも通じる肩透かし感だなとも思う。大爆笑ではなくても、頭を捻ってクスリと笑わされる。昔の本格派が出張ってる時代より結構最近の方が受容されるんじゃないかな。今は自己啓発とか純文学とか受け付けるメンタルじゃないけど文字は読みたいという人、読んでみてはいかがでしょう。

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    2025年05月10日
  • 六枚のとんかつ

    購入済み

    何なんだよこれ!

    これはミステリーなのか?それともギャグなのか?
    馬鹿馬鹿しくお下品なお話に、真面目に取り組むから面白味が生まれるのだろうか?

    もちろん内容は人を選ぶ……各話のタイトルを見れば、どういう路線なのかが分かるだろう。
    きちんとしたミステリーを読みたい人には到底合わないだろうが、
    おちゃらけた話にゲラゲラと笑いたい人にはピッタリだ。

    #シュール #笑える

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    2024年03月06日
  • 六とん3

    購入済み

    こういう面もある

    バカミスでデビューした作者だが、それだけの作家ではないと読者を瞠目させた(笑)短編集。
    と言っても、難しい顔をしなくてもいいのです。読後大笑いして本を閉じましょう。

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    2022年09月25日
  • 動かぬ証拠

    ネタバレ 購入済み

    素晴らしい!

    全編、余計な説明抜きで、最後のイラストで見事に解決します。特に表題作は、半下石が譜面を読めるというのが伏線になっています。犯人は誰か、名前は書いてませんが、分かりますよね?

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    2022年06月26日
  • 六とん2

    購入済み

    馬鹿馬鹿しいにも程がある(笑)

    ミステリのトリックをとことん追求すればこんな作品になると言う見本のような短編集。かなり以前、石原さとみさんが主演したミステリドラマ「パズル」みたいな感じ、と言えば分かりやすいかな?

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    2022年04月24日
  • 運命しか信じない!

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    こういうの大好きです!笑

    自分の人生も、こういう偶然=運命の巡り合わせの
    積み重ねなのかな?って思ってしまいました!

    自分の大好きな子供たち、
    この子供たちに出会えたのは、
    私が今までの人生を歩いてきたから。

    けど、私1人の歩みだけじゃ、
    子供たちにも出会えなかったよね。

    それが運命なんでしょうね。

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    2019年12月18日
  • 運命しか信じない!

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    ネタバレ

    「6枚のとんかつ」の(いい意味での)アホらしさを、綺麗な方向に持ってくるとこうなるのか。

    アホらしいつながりで、しかも中には周りが仕組んだものがたまたまうまく行ったものもあるけれど、それらも本人達からすると”運命”と思えるのは、素敵だと思う。

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    2014年10月06日
  • 恋時雨

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    時を越えて連なる生命の環、それから恋慕。
    すごく素敵な話だった。
    読んだのはかれこれ6年前くらいなのに、内容が全く忘れられないほどの衝撃だった。

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    2011年08月16日
  • 六枚のとんかつ

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    笑える事、間違いなしのおバカミステリー短編集。

    まずは始めに目に付くのがやはり、本作の表紙ではないだろうか、何とも腹立つ顔をしている…叩き回したい。笑

    さて、内容というと保険調査員の主人公が数々の保険金不正請求を阻止すべく、難解な事件に挑むのだが、終始コミカルに時にお下品に事件を解決する。三人の主要人物たちも何とも個性的なメンバーが揃っていてストーリーを盛り上げてくれる。
    全体を通して笑わせてくれるのだが、一番笑ったのはやはり最後のあとがきでしたね。笑
    手軽にミステリーを楽しみたいなら是非おすすめの作品である。

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    2025年07月10日
  • 六枚のとんかつ

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    だいぶ昔に読んだが、表題作すら忘却していたので再読

    もはや死ぬまでに読み切ることはできないであろう未読積読本を差し置いて「再読」に至らせる「バカミス」という魅力がそこにはあるのだ

    地図が出てきた章で記憶が蘇る
    いい意味のフラッシュバック体験

    表題作はやっぱりトリックすら失念していた
    五枚より六枚の方が分かりやすいかな

    筆者が自虐していた批判は「ノベルス版」だと思うが
    この「文庫版」は一冊を通して完成度のあるいい作品だろう

    ちなみにシリーズ4までとうの昔に積読中
    次の2から入手難易度がちょっぴり上がり続けるのよね
    今はどうなのだろう

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    2024年10月12日
  • 六枚のとんかつ

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    小説よんで爆笑したのなんて初体験。人生に疲れたあなたは必読の書。伝説のバカミス! 通称『6とん』

    (あらすじの要約すらしたくないんですが、一応)
    保険会社に勤める主人公が、事実調査のため様々な事件の真相を探索するストーリー。短編よりも短いエピソード集となっており、全編にわたって、いちいち真面目にアホ。

    賛否両論ある作品でしょうが、私は大好きですっ!

    ミステリーを使って、本気で笑わせに来る作品は初めてですし、各所に見えるパロディーから作者の本格ミステリーへの愛がひしひしと伝わってきます。単にふざけるのではなく、ちゃんとミステリーの形を形成していますし、笑いどころの組み合わせは見事だと思いま

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    2022年01月22日
  • 六枚のとんかつ

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    ネタバレ

    「アホバカトリック」とか「とんでもミステリー」とか言われてるが、正直思っていたほどアホでもバカでもなく、"普通ではない"面白さを求めていたが、意外と普通に面白かった。

    特に面白かったものを挙げると、
    『音の気がかり』
    バカバカしい聞き間違いだが、面白い。(自分が聞き間違い系トリックがなぜか好き、というのはあるかも)

    『しおかぜ⑰号49分の壁』
    抱腹絶倒。倉知淳さんの『シュークリームパニック』を思い出した。これが鮎川さんが選んだ本格推理に載ったってのはなんというか...

    『6枚のとんかつ』
    この短編集の中で頭一つ抜けている。
    自分が偏愛している『占星術殺人事件』のトリッ

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    2021年08月01日
  • 六枚のとんかつ

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    これぞバカミス。下ネタだらけでしょうもなく、探偵役がことごとく頼りにならない。推理なんか信用しちゃいけない。

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    2021年01月03日
  • あなたをずっと、さがしてた

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    改行が多めでweb小説っぽい雰囲気を漂わせつつ、後半の二転三転でしっかり魅せてくる。ちょっと強引さもあったけどそれも含めて作品の味ということで。

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    2020年12月30日
  • あなたをずっと、さがしてた

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    ネタバレ

    付き合い始めるまでの恋愛話が好きなので、恋の行方が気になって一気に読みました。朝の電車で読み始めた時にはふたりはすれ違い、昼休憩には探す方法を模索し、帰りの電車ではついに見つけたと思いきや、こどもが寝静まった後にはラストまで、そして何ということでしょう!最後の最後まで何が起こるか分からないものですね。

    短編の四谷がホッコリします。折りたたみ傘をアレと間違えるエピソードが何気にツボ。

    ぬぁがーいあとがきでは作者が苦労人ということを知る。

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    2020年01月16日
  • 運命しか信じない!

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    恋愛小説の短編集。ミステリー作家ならではな群集劇。
    全てが全てに繋がる、という面白い構造になっている一冊。ただ、部分的に見ていくと、エピソードが玉石混交で、蛇足というか、無駄を感じる記述も目立ち、読み終えると、ああ良かったと思うものの、それまでの過程がどうも疲れさせてしまう。始めから半ばにかけてをもう少し削いでくれた方が読みやすくて楽しかっただろうな、と思い、残念に思う。
    残念だと感じたのはそこだけで、展開や終わり方や、転がり方は、少しドタバタ騒がしくあるけれど、これはこれで一つの魅力。
    でも、「まだ恋ははじまらない…」の方がやっぱり好きかな。

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    2016年05月10日
  • 六枚のとんかつ

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    仰け反る位なトリックが炸裂する短編集。
    トンカツネタを天丼みたいに重ねてくるあたりは人を馬鹿にしてる感じがするが、この世界観嫌いにはなれない。

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    2016年03月22日
  • 運命しか信じない!

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    風が吹けば桶屋が儲かる
    的な、ご都合主義の様な話だけで無い

    バタフライエフェクトを思い出させる
    面白い

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    2015年01月01日
  • 運命しか信じない!

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    美辞麗句を並べたような話が連なっているが、
    構成としてはすごく面白い。
    美男美女ばかりという設定がなければ、
    もっとよかったかも。

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    2014年10月16日