清川幸美のレビュー一覧

  • 善意で貧困はなくせるのか?――貧乏人の行動経済学

    Posted by ブクログ

    ややタイトル詐欺。善意はあんまり関係ない。
    途上国、貧困層に対する援助やその評価方法に行動経済学といわれる関わり方が変革をもたらしている。そんな状況を解説している本。

    貧困層の行動原理はどのようになっているか。それは変えるべきか。どうすれば変えられるか。もっと効率の良い方法は。
    実際に現場で活動してきた著者達だけあって理屈が通ってるだけで満足せずやってみよう観測してみようというという態度が一貫している。
    「なにがうまくいって、なにがだめなのか」を社会実験ではっきり実証している点が単なる援助と一線を画している。

    0
    2013年07月06日
  • 善意で貧困はなくせるのか?――貧乏人の行動経済学

    Posted by ブクログ

    開発経済学の分野は急速に発展し、今や、経済学のトップフィールドになっている、という。
    M.I.T.やハーヴァードやイエールなどでも、経済学博士課程の学生の中で最も人気のある研究分野のひとつになってるんだって。
    知らなかった・・・・。

    この分野が人気を集める理由としては
    社会実験による科学的証拠(エビデンス)に基づいた政策形成という大きな潮流が経済学全体に出現したことによる。
    その中核をなす分析の手法は
    医療分野の臨床治験の考え方を応用したランダム化比較試験と呼ばれる厳密な社会実験の手法。p315

    0
    2013年05月03日
  • 世界を動かした21の演説 ― あなたにとって「正しいこと」とは何か

    Posted by ブクログ

    いつの時代も言葉が世界を変えていく。よくも悪くも世界を動かした21の演説。

    ただの演説を集めた本、ではなくそれぞれの時代背景を説明してます。あと戦争や平和、正義、権利等の問題を一方向ではなく多方面で紹介しているのも面白いです。ブッシュの演説とビンラディンの演説が一緒に載せられています。
    キング牧師の”I have a dream"のような有名な演説もあれば、テロで息子を亡くした母親の演説もあったり、比較的政治家の演説が多かったですがそれに限らず多彩な言葉が並んでいます。
    言葉は世界を正しく動かすとは限らない。そもそも正しいとは何か。そんな事を考えさせられる本でした。
    載せられている

    0
    2012年08月25日
  • 世界を動かした21の演説 ― あなたにとって「正しいこと」とは何か

    Posted by ブクログ

    世界を動かした、言葉。

    過去100年にわたって行われた演説の中から21を取り上げている。
    演説は4つの分野に分けられている。
    1.人類はみな人間
    2.敵か味方か
    3.力と正義
    4.平和への道

    世界を動かした、という部分に重点を置いているため、
    なるべく世界中から、
    善悪は問わず、
    選出したようだ。
    とはいえ、演説自体が西洋文化で生まれたものである以上、やはり欧米人によるものが多くなっている。
    だが、決して欧米人がすばらしい演説をしているわけではなく、
    ガンディーや、反乱の最中にあるチリ大統領の演説には大きく心を動かされた。

    本書を読んで印象が変わったのは、
    ブッシュ大統領とオサマ・

    0
    2011年07月24日