清川幸美のレビュー一覧

  • 善意で貧困はなくせるのか?――貧乏人の行動経済学

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    開発経済学に関して、数式や経済学の理論などを用いずに文章で明快に解説されていて、初学者でも読みやすい内容だった。
    日常や仕事においても考え方が応用できそうな内容ばかりだったので、困難にぶつかった時はまた読み返したい。

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    2020年08月29日
  • 発想を事業化するイノベーション・ツールキット ―― 機会の特定から実現性の証明まで

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    ネタバレ

    発想を実際に事業化するためのツールが記された本。
    イノベーションの定義等、MBAで学んだ概念と少しずれがあり、若干もやもや違和感。

    メモ

    ・イノベーションへの4プロセス
    機会を定義する define
    アイデアを発見する discover
    設計を作り上げる develop
    イノベーションを証明する demonstrate

    ・イノベーションの分類
    製品イノベーション
    プロセスイノベーション
    ビジネスモデルイノベーション

    ・ビジネスモデルイノベーションの対象構成要素
    顧客、顧客経験

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    2019年03月28日
  • 世界を動かした21の演説 ― あなたにとって「正しいこと」とは何か

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    マーティン・ルーサー・キング、マハトマ・ガンジー、チャーチルといった有名な演説だけではなく、ビンラディン、死刑囚などの演説。ブッシュやサッチャーの戦争を正当化する演説。などなど、よくも悪くも、現在の世界を形成してきたインパクトのある演説を21本収録している。

    もちろん、演説だけでなく、解説もとても明快である。

    たまたま、この本で、ビンラディンの演説を読んだ翌日に米軍がビンラディンを殺害したという報道を接する事になり、とても複雑な感じがした。

    とうのは、ビンラディンの演説を読むと、そこには、ある種の正義、納得性があるのだ。

    そして、そべての演説、例えば、人種差別的な移民排除の演説

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    2017年04月30日
  • 発想を事業化するイノベーション・ツールキット ―― 機会の特定から実現性の証明まで

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    良著。近年のデザイン・シンキングの個別手法・手順が細かく書いてある。ユーザー解決したい課題(JTBD)定義から始まり、結果期待・測定指標定義をし、発想技法のコンセプトーアイデアー技術・プロセスープロト評価ー結果管理まで書いてある。何度も閲覧できるよう電子書籍化、いつでも使えるよう書式やツールをキット化しよう。

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    2018年01月05日
  • 善意で貧困はなくせるのか?――貧乏人の行動経済学

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    タイトルへの答えを言えば、”No”だろう。ビジネスの世界では、これから導入しようとする戦略などがどれほど有効か、効果があるのかよく吟味した上で実行されるが、開発の世界となるととにかくいいことだからやってみるということが多く、それでは本当に効果のある開発は行えないと指摘する。また、貧困国にくらす彼らも我々と同じ人間であり、マーケティングや心理学的な考え方をしなければならないということがよくわかった。新開発経済学3部作のほかの2作も読むことにする。

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    2014年04月05日
  • 善意で貧困はなくせるのか?――貧乏人の行動経済学

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    現代には国際的な援助プロジェクトがさまざまに林立していて、それぞれが支援を求めています。ただ、営利団体と違って、こういった団体・プログラムが自らに課している評価や検証は甘いケースが多いので、その援助が実際に貧困層にどのような影響を与えるのか、投資対効果はどうか、持続可能なものなのか、そういったことを精査し続ける必要性を強く訴えた1冊。

    医療の分野でよく使用されているRCT(ランダム化比較実験)の手法を用いて、支援をしたグループと何もしていないグループを比較することで効果測定します。「こうすれば、きっとこういう効果が得られるから投資しよう」という安易な”善意”ではなく、現実世界できちんと実験し

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    2013年09月08日
  • 世界を動かした21の演説 ― あなたにとって「正しいこと」とは何か

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    「こんなもん、たかが詞じゃねぇか」と言ったミュージシャンがいた。そう、
    言葉なんて「たかが言葉」なのである。

    でも、その言葉は人に行動を促したり、考える機会を与えたり、いい方向
    にも悪い方向にも力を授けたりする。

    アメリカの公民権運動に尽力したマーティン・ルーサー・キングの「私には
    夢があります」の一節を含んだ有名な演説を始め、21の演説を取り上げ
    ている。

    有名なものばかりではない。18歳の時に犯した罪の為、電気椅子に
    送られることになったアメリカの死刑囚の最期の言葉は死刑制度を
    再考するテキストでもある。

    どれもが読み手の心に何かを残す演説である。勿論、疑問に思う内容の
    ものもある

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    2017年08月16日
  • 世界を動かした21の演説 ― あなたにとって「正しいこと」とは何か

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    見事な21の選び方だと思う。多様性にとんでいるし、世界的な大きな問題を偏らずに説明もしている。 人とは?敵とは?力とは?そして平和にむけて、とそれでいて一貫性もある。

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    2011年02月20日
  • 発想を事業化するイノベーション・ツールキット ―― 機会の特定から実現性の証明まで

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    イノベーションのプロセスを4つのフェーズに分け、とにかくツールと技法を集めました、と言う本。
    それぞれの解説がとても分かり易くて、リファレンスとしては最適です。

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    2020年01月11日
  • 善意で貧困はなくせるのか?――貧乏人の行動経済学

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    行動経済学の本。
    求めてい内容よりややエッセー風だったけれども、それによって行動経済学への印象が柔らかいものへと変わった。

    「善意」は貧困をなくす必要条件だけど十分条件ではないということを再認識した。

    マクロファイナンスの内容が多めなので、それの実例を知る本としては優れているかも。

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    2019年11月15日
  • 善意で貧困はなくせるのか?――貧乏人の行動経済学

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    開発における実践的な行動経済学を平易な文章で解説する。とても多くの示唆を与えてくれる。貧乏人の経済学とともにおすすめ。

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    2017年01月12日
  • 善意で貧困はなくせるのか?――貧乏人の行動経済学

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    行動経済学の見地から途上国の貧困問題を取り扱っている一般人向けの入門書。難解な式はなく、事例が豊富で分かりやすい。タイトル以上に経済学。各分野の言及もあるけど、とくにマイクロファイナンスが多かった。「人間は理性的」から出発しない行動経済学は面白そう。
    澤田教授の解説も分かりやすい。日本のODAについても触れてくれている。彼によると、日本は保健教育で寄生虫対策をしているとのこと。現場で実績があるのですね。

    全編を通して、援助の効果を測ろうと訴えている。「大事なのは貧しい人たちの役立つようになったかどうか。貧困問題で本当に前進したいのなら、定量化可能な実証済みの方法で改善し、その改善を同じ手順を

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    2016年02月05日
  • 善意で貧困はなくせるのか?――貧乏人の行動経済学

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    善意で貧困をなくせるのかー。よくユニセフの寄付募集など目にするが、貧困な人々が求めている支援、実情と支援側の思いにかなりの隔たりがあり考えさせられた。もちろん、金銭的援助によって解決することもあるが、善意で貧困をなくすことは、現実的には難しく本質的に必要なことを見極めることが大切と実感した。

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    2015年07月12日
  • 善意で貧困はなくせるのか?――貧乏人の行動経済学

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    開発経済学、という初めての分野の本でした(あとがきで初めてわかりました)

    今まで、募金とかうさんくさい、と思ってなんとなく敬遠していた節があるのですが、貧困という状況をクリアに定義し、かつその状況がいかによりよく改善されうるか、ということがとても平易に記されていました。

    この本の題名に一旦の回答を自分なりに文章にすると、No、ということになるのだと理解しました。

    善意は貧困を救うためのキーファクターであることは確かであり、必要条件である、ということでしょう。
    ただし、十分条件ではない。善意があれば貧困が解決できるわけではない、ということを腹落ちさせておくことが、より本来の意味で貧困という

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    2013年03月05日
  • 世界を動かした21の演説 ― あなたにとって「正しいこと」とは何か

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    様々な立場に位置する人々の演説が載っていて、立場が違えば勿論考え方も違うし、そのどれもが正しい意見の様に感じた。
    何を正しいと思うかは結局は自分で考え、自分で選びとっていくしかない。しかし、自分が持っている意見や考え方が全て正しいと思いこんで、盲目的に自分の意見を相手に押しつけるのではなく、相反する考え方をする人も世界には多く存在する事を理解し、相手の意見を尊重していく事が大事なことだと思った。

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    2011年03月30日
  • 善意で貧困はなくせるのか?――貧乏人の行動経済学

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    ネタバレ

    行動経済学ってこういう感じなのか。

    う~~ん。

    なんか、結論としてはよく言われる能力の輪の範疇でお金を儲けて、それを寄付するのがよきってないようだったね。

    人の行動が変わらんのは、惰性とかサンクコスト的な部分で新しいことをしないからってのはよくわかった。

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    2019年09月08日
  • 善意で貧困はなくせるのか?――貧乏人の行動経済学

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    タイトルが格好良すぎ。間違いなくこの分野は行動経済学が必要である。
    解説によると、開発経済学の一般向け入門書、新三部作として紹介している。
    この分野ではグラミン銀行創始者のユヌス氏が有名だが、本文中でのユヌス氏の言への反論が本書の主張を代表している。
    ユヌス氏は以下の通り言ったという。
    「私は、すべての人は生まれながらのスキルを持っていると固く信じている。私はそれを生き残るためのスキルと呼ぶ。貧しい人たちがいま生きていることが、彼らの能力をはっきりと証明している。彼らは私たちから生き残る方法を教わる必要などない。もう知っているのだ。だから私たちは、彼らに新しいスキルを教えようとして時間を無駄に

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    2021年08月08日
  • 世界を動かした21の演説 ― あなたにとって「正しいこと」とは何か

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    タイトルに惹かれて思わず買ってしまったが、中身は正直そんなに面白くなかった。

    ひとつだけ心に残ったのは、我が子をテロで失った母の演説。往々にして悲しみや怒りは報復に向かうのだが、悪循環を断ち切ろうと演説しているところが感動だ。昨今の人々のコメントと言えば、自分勝手でレベルの低いものばかりの印象だが、このようなことを言える人が世界にまだいて、本当によかったと思う。

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    2021年08月08日
  • 善意で貧困はなくせるのか?――貧乏人の行動経済学

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    ネタバレ

    表紙に、貧乏人の行動経済学とあるが、内容は著者の実証実験のまとめ。
    途上国の子供に制服を無償で付与すると、登校率は上がるのか?(まともな服を持っていない家庭の子供ならば有効な施策らしい)
    学校に来ると現金給付金という意味で親にお金を渡すと登校率は上がるのか?(一定の効果あり)
    こういった実証実験を紹介してくれている。

    惰性。現状維持が持つ抗いがたい力。禁煙然り、貯金然り。
    この力が貧しさ脱却の妨げになっているというのは面白い見方だった。
    祖先から代々引き継いできた農業方法を今も同じ方法で行っているのは、惰性であると。
    鋤や鍬を使い労働力を以て生産する方法が惰性であるならば、村の有力者に現代の

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    2017年01月07日
  • 善意で貧困はなくせるのか?――貧乏人の行動経済学

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    ぉー、これも完全に登録忘れてた。

    もっと援助哲学的な話かと思ったら…このタイトルの意味は、もっとプロジェクトの効果の検証をしっかりしなさい、RCTは素晴らしい、というものでした。想定外でちょっと拍子抜け。しかも、何やら開発世界に関係のない人向けに書かれた本なので、開発学の、特に研究や評価などに慣れ親しんだ人にはちょっと物足りないのかも。

    だけど、その分さくっと読めて、具体例を知ることはできるので、良いかな。
    例えば、マイクロファイナンスはもてはやされているけれども、よくよく検証すると、マイクロファイナンス自体よりもそもそも貯金の方が効果があるかもしれないという示唆があったり。グループ連帯責

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    2017年01月12日