久松達央のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
有機農法で年に50品目ほど栽培して、
契約した消費者や飲食店へじかに届けるかたちの農業をやっておられる著者の、
ロジカルでときにユーモアを交えた農業のいろいろな面を語る本です。
帯にあったんですが、
有機=美味で安全、
農家=清貧な弱者、
農業=体力が必要・・・・・すべて勘違い!
ということです。
それらがどういうことなのかを主軸に前半は語られます。
これからの時代の農業についての著者なりのヴィジョンも
語られるのですが、そういったことも含めて、社会学やビジネス書などにも
多く目を通しておられるなぁといった印象の語り口でした。
そして、肝心のその著者のヴィジョンですけれども、
それが -
Posted by ブクログ
脱サラして有機野菜を多品目で作っている農家15年選手の方が、2013年に出した本。311直後の放射能騒ぎが起こった時のこともふくめ、ぶっちゃけて書いた感じの本。ぶっちゃけてというか、思ってることを正直に書いた本という感じかな。
有機野菜=安全、美味しいみたいなイメージがまだあるとは思いますが、有機だから安全、安心、美味しい、じゃないんだよ、ってことを皮切りに、野菜の変化と性質、著者のような小規模農家のやり方、事業としての農家とその未来などが書かれています。
農家が野菜を作っているのは知ってるけど、実際イメージしきれない部分が多いんですよね。そういう意味で現場の声が読めてよかった。ちなみにこ -
Posted by ブクログ
ネタバレ<畑に論理を持ち込んだ久松農園の今後に期待>
◆この本を読んで、野菜の有機非有機よりも、旬と鮮度にこだわる様になった。新鮮な有機野菜は高いから、見切り品のを買うとか、愚かな行為なのかも知れない。
◆要約。野菜の味は、旬、品種、鮮度で決まる。農薬とか化学肥料とか、役所が厳しく規制していて(ある農薬が残留基準上限に達しており、それを一生涯毎日、国民平均の100倍食べても動物実験上では影響がないレベル)今やそんなに危険ではない。それに、コメ作りの初期の雑草除去のために紙マルチと呼ばれる有機栽培法があるが、これは他の栽培方法と比べて突出して二酸化炭素排出量が大きく、必ずしも有機農業が環境に優しいとも