久松達央のレビュー一覧
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言語化しにくいところの言語化が素晴らしい。熱い内容なのにカラッとした文体で気持ちがいい。徹底的に誤読しないように注意深く書かれているので、食や農業に興味のある人は一読をお勧めする。
著者のロマンと生きて行くための身も蓋もない現実世界とのバランスがとても良い。Posted by ブクログ -
農業に興味があり、手に取った本。
ドキッとさせられる言葉もたくさんあり、内容もわかりやすくてとても勉強になりました。作物をつくるだけでなく、事務や営業などさまざまな業務のスキルが必要なのはどの業界も同じですね…。
また実際に農業始める時に読み返したいですをPosted by ブクログ -
農業の事が書いてありますが、読後感としてはビジネス書、自己啓発書です。文章が長いところはありますが、本音で表現しているのと、それを正確に伝えようと丁寧なのだということがよく伝わってきます。私はそう受け取りました。それにしても、鋭く含蓄のある言葉が頻出でした。農業という事業を営み組織を運営している経営...続きを読むPosted by ブクログ
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2015年に『キレイゴトぬきの農業論』を読み、衝撃を受けた。そして2022年に本書に出会い、更なる刺激を受けることに。農家も、農地も減っていいと言う第1章で語られた主張は、非農家から農業に参入した著者ならではの視座に立ったものだ。有機農業を実践する著者だが、慣行農業との違いを、iPhoneかandr...続きを読むPosted by ブクログ
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お、面白い、星5つ。
・・・農業従事者執筆プレミアム、も、もちろんあるけど(すみません)、プレミアムなしでも、純粋に農業を論じた本、真摯に自分の仕事と業界に向き合い考えを練り上げて言葉にした本、として面白い
(P261:著者は世間の農業参入者に対する評価には「若さプレミアム」「エリート街道捨てたプレ...続きを読むPosted by ブクログ -
久松さんの挑発的なタイトルに表紙。
100%同意というわけではないけれど、んんんと思わされる。
自分はどう進めるべきか、何度か読み直して考えようと思う。Posted by ブクログ -
そのとおり。
よく言葉にしてくれた。
と、思うことしか書かれていない。
読後すぐでは、これ以上の感想がない。Posted by ブクログ -
著者は知的な方と感じた。
農業に関して、自分が感じていた違和感を、著者も感じていることに安心してした。
「風評被害」に関する考察には、本当に新しい視点をもらったと思う。
良著。
久松農園の野菜、買ってみようかな。Posted by ブクログ -
有機農業だから美味しい、安全、環境はいい、はウソ。そのとおり。無農薬、有機栽培に対して、栽培者も消費者もなぜか神話を作りたがり、あたかも宗教のように排他的な考え方をする人もいる。宗教として自分で信じるのは良いが他人に強制するのは迷惑行為でしかない。著者は脱サラ有機就農者だがバランスのとれた見方で共感...続きを読むPosted by ブクログ
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著者ご自身がおっしゃっている、「口から先に生まれた」が故か、ものすごくわかりやすい。農業界には、このように誰にでもわかりやすい言葉で説明できる人が少ないとのこと。帝人という繊維メーカーを経験した筆者だからこその、生産管理、営業、販売…と分けた「農業経営」をされている
・今の農業は、職人に偏り過ぎて...続きを読むPosted by ブクログ -
久しぶりにというか
僕の人生に影響がありそうな本
これは農業したくなるなあ
野菜の味を決める要因は
栽培時期、品種、鮮度
これを気を付ければ8割方OK
栽培技術ではない
飲食業は個人経営で小規模が多い
やる気ある経営者に資本集中させ大規模化する
と政府がいい始めるとどうか?
風評被害について
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○茨城県で農業・販売業を営む久松氏の著作。
○自信の農業経営や消費者への直販を通して、有機農業とは何か、国の農業政策の課題と提言などを行っている。
○自らの経営を元にした、地に足の着いた議論で、農業の実態がよく分かる作品。
○特に、有機農業という言葉の持つ意味については、普通の消費者もしっかり理解し...続きを読むPosted by ブクログ -
『日本一 話の上手い農家』とわるびれず、
言い切れることが、すがすがしい。
自分に対して 客観的に 見ることができるのが
ここまでの本を 作り上げることになったのだろう。
論理は 簡単明快。
『栽培時期、品種、鮮度』の3つの条件がそろえば
美味しいものとなる。
有機栽培は 目的でなく 手段である...続きを読むPosted by ブクログ -
美味しい野菜の条件や、有機農業、農家の話など、タイトル通りキレイゴトぬきで書かれていて面白かった。
家庭菜園と農業の関係を釣りと漁師の関係に例えていたのは非常にわかりやすかった。ちょっと農業に興味がある、という方は是非読んでみると良いと思う。Posted by ブクログ -
個人的な感想ではあるが今まで読んだ農業の本のなかで一番現場サイドのことが分かりやすく、読みやすく書いてあると感じた。
特に、有機のこと、農薬のこと、そして放射能のことなどが色んな人にわかってもらえるように書いてあると思う。
農業はいろいろな側面があり、一概に農業で括ってはいけないと私は常々思っている...続きを読むPosted by ブクログ -
刺激的なタイトルではあるが、自身農園を運営される中で農に対する考えを記した一冊。今の農における課題やあふべきふがたが展開される。読み進めるうちに興味深く感じたのは、書かれている内容が決して農だけに当てはまることばかりではないこと。これはビジネス書としても成立しているような印象を受ける。後半になるとよ...続きを読むPosted by ブクログ
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漠然と農業に興味があった。
もし何かの巡り合わせがあったらやってみたいけど、自分から進んで農家を職業としてやるまでのチャレンジ精神もなければ、知識もスキルも経営戦略もないしなぁと思ってたけど、
やっぱり軽い気持ちで手を出す職業ではないと思った(笑)
バイトで経験してみたり、趣味で家庭菜園レベルが私...続きを読むPosted by ブクログ -
実家が兼業で米農家をしています。
相続やらで、そろそろいろんなことを考えないといけないお年頃です。
何も知らないので農家事情を知りたくて関連書籍を探って手にした一冊。かなり特殊な部分もありそうですが他の本と合わせながら見ていくのが良さそうですね。
しかし、農家のさらなる二極化が進みそう。
そして...続きを読むPosted by ブクログ -
やや挑発的だが、主張に矛盾がなく視野も広い。
農業者を批判する、という日本では許されないことができるのは農業者だけだが、他の人は誰もしない。勇気と自信があるのだろう。
小さくて強い農業の素晴らしさを説きながら、それができるのは大きいプレイヤーがいてくれるから、という視点も忘れない。
これからもどんど...続きを読むPosted by ブクログ