久松達央のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
お、面白い、星5つ。
・・・農業従事者執筆プレミアム、も、もちろんあるけど(すみません)、プレミアムなしでも、純粋に農業を論じた本、真摯に自分の仕事と業界に向き合い考えを練り上げて言葉にした本、として面白い
(P261:著者は世間の農業参入者に対する評価には「若さプレミアム」「エリート街道捨てたプレミアム」という下駄があると考えています。)
2章まで読んで、著者の販売する野菜を食べてみたい、と思いました。
ネットで久松農園を探し当てたところ、そのサイトでメガネをかけてにっこり笑うオーナーに、また、びっくり。
この本の表紙の、熊手担いで睨みの効いたおっちゃんと、えらい違うやん(笑)
そういうと -
Posted by ブクログ
ネタバレ著者ご自身がおっしゃっている、「口から先に生まれた」が故か、ものすごくわかりやすい。農業界には、このように誰にでもわかりやすい言葉で説明できる人が少ないとのこと。帝人という繊維メーカーを経験した筆者だからこその、生産管理、営業、販売…と分けた「農業経営」をされている
・今の農業は、職人に偏り過ぎている(農業者同士で集まっても栽培のことばかり)。農協は何もしてくれない、とそもそも販売は他者をあてにしている。
・東日本大震災後、お客さんが離れていった絶望の中で自分が好きなのは「作業」だときづいた
・作業の合理化を徹底。「女性に機械は操作できない」は本当か?むしろ、体力の弱い女性を機械作業に回し、 -
Posted by ブクログ
『日本一 話の上手い農家』とわるびれず、
言い切れることが、すがすがしい。
自分に対して 客観的に 見ることができるのが
ここまでの本を 作り上げることになったのだろう。
論理は 簡単明快。
『栽培時期、品種、鮮度』の3つの条件がそろえば
美味しいものとなる。
有機栽培は 目的でなく 手段である。
いいね。ばっさり,論理的で。
読んでいて,なぜか 塀のうえを 歩いているような
危うさが あるが、一つ一つを つきつめて
考えていることに 意味があると思う。
有機だから 安全。安全と安心は違う。
有機は 安全で売れる とは,2周おくれ。
有機農業には 選別基準がある とおおらかに見る。
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Posted by ブクログ
刺激的なタイトルではあるが、自身農園を運営される中で農に対する考えを記した一冊。今の農における課題やあふべきふがたが展開される。読み進めるうちに興味深く感じたのは、書かれている内容が決して農だけに当てはまることばかりではないこと。これはビジネス書としても成立しているような印象を受ける。後半になるとよりその印象を強く受けるようになり、仕事に対する取り組み姿勢や、マネジメント論にもに通じるエッセンスが入っているように感じられた。あれ⁈これってつまるところアート思考のアプローチだよな、と思わされる一節などもあり、信じるものや想いが自身の野菜づくりや農園運営に表れている。冷静に俯瞰して事態の理解と打ち
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Posted by ブクログ
漠然と農業に興味があった。
もし何かの巡り合わせがあったらやってみたいけど、自分から進んで農家を職業としてやるまでのチャレンジ精神もなければ、知識もスキルも経営戦略もないしなぁと思ってたけど、
やっぱり軽い気持ちで手を出す職業ではないと思った(笑)
バイトで経験してみたり、趣味で家庭菜園レベルが私の理想かなぁ。
採れたての、畑の野菜を経験してみたいなぁ。
大量生産、スーパーで売られるような規格に合った野菜としか接してないからなぁ…
ものづくりに対しては強い憧れがあって、
そういうロマンは農家にも詰まってるなぁと思った。
自分が美味しい、美しいと思うものを作って、その良さが分かる人に売る。