米原秀幸のレビュー一覧

  • フルアヘッド!ココ 10

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     王都での決戦も佳境を迎えようとしている。それにしても、こういうところで男を見せつつ笑いも忘れないあたり、本当にクロウバードは便利な連中である。
     それはさておき、物語の行く末は、まず間違いなくピートを求めてくることだろう。その均しを行っているのがこの巻なのだろうと思われた。
     そうした間の巻ながら、熱い展開が描かれている。ここでは星四つ半相当と評価している。

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    2015年12月01日
  • フルアヘッド!ココ 9

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     白無の暴走が本格的に描かれ始めた9巻である。巨大な戦力を前に、海賊の停泊する町が破壊される様は、そのスケールの大きさをよく表しているだろう。
     物語は王都へと侵入を試みる段で閉じられている。この出戻りがどのような結末をもたらすか、注目したい。星四つで評価している。

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    2015年12月01日
  • フルアヘッド!ココ 8

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     群島での探検の末に、物語は王国の首都へと、ピートの過去へと誘われている。
     物語は急展開を迎えている。ただ、少し早すぎる嫌いもなくもない。それぞれのキャラへと読者が関心を深めるより先に展開してしまっていて、ややついて行き辛いようにも思えるのだ。
     とりあえず、ここでは星四つで評価している。

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    2015年12月01日
  • フルアヘッド!ココ 7

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     ナゲア群島巡り編が進行している。小粒な冒険ネタを消化しながら、キャラを深めているところだろうか。
     終盤に別勢力、それもなんらかの敵対勢力に狙われている連中との対峙が始まっているが、この巻ではさすがに情報が少なすぎるかもしれない。そうした泥縄式が悪いわけではないが、冒険と平行して展開する形は少し見えづらいところもなくもない。
     今回は星四つで評価しておく。

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    2015年12月01日
  • フルアヘッド!ココ 6

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     ナッツとの対決の決着があり、ミルカの乗船とデビルカマラの離脱を含みながら物語りは次なるファルコン伝説へと向かう。
     こういうときに便利なキャプテングラフを使うのは、いいのか悪いのか。良し悪しはともかく、こういうキャラが配置してあるだけで物語は軌道修正がしやすくなる。ある種のジョーカーだろう。
     物語の内実は海賊としても、冒険記としてもよく体裁を整えている。次なる展開にも期待が持てる終わりであり、ここでは星四つ半相当と評価している。

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    2015年11月25日
  • フルアヘッド!ココ 5

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     恩人への念からバーツ、ぶち切れるの巻である。
     物語は不安定な状況をはらみながら次の巻へと続いている。この局地戦は、物語の重要なポイントである化獣やオールドブラッドのことを知らせるための展開であるが、ここでのココの不安感は、少年誌的に考えてすこぶる怪しいものである。
     とりあえず、ここでは星四つと評価した。次の巻でどう展開するか注目したい。

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    2015年11月25日
  • フルアヘッド!ココ 4

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     ファルコン伝説を追う旅も本格的になってきた。謎解きで巻が締められるあたりなどは、非常にらしい。少年誌的な海賊の姿は非常に望ましいものである。
     ココ以外にオールドブラッドである人物も登場し、物語は不穏な空気をはらみつつある。影の薄いレッドスケルなどもどう物語に絡んでくるのか、といったところだろう。
     ここでは星四つと評価したい。

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    2015年11月25日
  • フルアヘッド!ココ 3

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     デビルカマラとバーツの一騎討ち編である。ここでの対決はきちんと消化されているが、その過程でレッドスケルの一味に攫われたココの物語は次の巻に引き継がれている。
     ファルコン伝説へと向かう物語が少し停滞しているのが気になるところだが、少しずつ進んでいくのだろう。航海と同じように、飛躍はないのかもしれない。
     ここでは星四つと付けている。それぞれの因縁が少しずつ詳らかになってきているが、この関係はどんな形で解決されていくのかには注目しておきたい。

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    2015年11月25日
  • フルアヘッド!ココ 2

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     デビルカマラの登場により、物語は加速し始めた印象である。
     少しずつ設定を説明しながら物語は進んでいるが、まだまだ序盤であることは確かだろう。完結済みの作品であるから、逆算することもできるが、そうした意味を抜きにしてもファルコン伝説を追う旅そのものが進捗していないのだ。
     一つ展開を置いているが、その意味で少し緊迫感がないように思えるのは、少し考えすぎだろうか。後追いの人間の悪い癖かもしれない。

     とりあえず、今回は前巻よりもだいぶ物語りに締まりが出ている。その点も加味して星四つと評価したい。

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    2015年11月25日
  • フルアヘッド!ココ 1

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     海賊船クレイジーストーンヘッド号に乗り込んだ少年ココが、船長のバーツに導かれてファルコン伝説を追いかける海賊の一味となる、そういう物語の開幕である。
     全体的にごちゃごちゃしていて、ちょっと物語る方法としては気になるところが多い印象だ。少年誌的なハッタリは効いているが、キャラが深められていないため浮ついているところも気にかかる。
     とはいえ、ここからどう物語が展開していくかによって評価は変わっていくことだろう。とりあえずここでは期待も込めて星四つと評価した。

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    2015年11月25日
  • DRAGON SEEKERS 2

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    テンポ良く進む冒険はいかにも作者な楽しい味(古代遺跡に超文明とは予定調和にすぎる気もするけど……)。チョークの気の良い好漢でいて今のとこ仲間にはなあ……っていう絶妙な変人ぶりが面白い。

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    2015年11月10日
  • DRAGON SEEKERS 1

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    本当に連載リブートとはなかなか好待遇だ。設定が違うのに話のおさらいのような始まり方でちょっと戸惑うけど、そのうち気にならなくなるんだろうし残りの新設定を楽しみにするのが良さそう。

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    2015年10月31日
  • ロック&ジェム 2

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    休刊による打ち切りとは、最後までなにかと罪深い雑誌だったなあ。話の流れ上ガンファイトのケレンが減ったのは残念だけど、とにかく予定中の続編に期待。

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    2014年08月11日
  • ロック&ジェム 1

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    ロックの不敵に見開いた目、クレイの冷静で引き締まった唇。かっこよく色気のある男の顔を描かせたらこの人本当に上手い。ありえない技をマンガの嘘で痛快に説得力をもって描くのも。

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    2014年02月15日
  • 報道ギャング ABSURD!(4)

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    前作の同窓会からショートショートに続き物、変わり種のオカルトまで、作者の器用さを実感。「オフカイ」の暗いトーンから一転する爽やかさ、最後の会話が印象的。

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    2013年10月29日
  • 報道ギャング ABSURD!(3)

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    本格的に『ウダヒマ』アフターストーリーになってきた。完結した物語の蛇足にならない、キャラクターがまったく立場を変えてもう1度交錯する群像劇。とても幸福な続編の形かもしれない。

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    2013年10月29日
  • COLD RUSH 1

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    どう見ても続く展開なのに、完結あつかいになってました。打ち切りか……と思って確認したら。1巻発売が2011年6月。『プリンセスGOLD』2011年2月号 - 2012年3月号に発表。全12話。1巻は4話掲載=3巻で完結という計算に。……コミックス化が滞っている? くまださんの可愛らしい絵の後ろに、ヨネコ絵が見える瞬間があります。展開もヨネコ作品そのもの。このタッグには新たな地平を感じました。全話読みたいなー

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    2013年06月12日
  • サンセットローズ 3

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    日常系ばかり読んできたので、そのイメージが抜けませんが、グングン面白くなってきました。仲間と協力して試練を乗り越える、熱い思いが誰かを動かす。ヨネコ魂は、冒険物語で強く発揮されるのかも。

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    2013年08月14日
  • GARAKUTA ~米原秀幸傑作短編集~

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    GARAKUTA(全5話 1990年) カフェビーンズ(1990年) 五郎’s(1990年) ベイス(2002年) 青春!って感じ。喧嘩とバイクと音楽は健在。ヨネコ作品ですからね。

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    2013年03月27日
  • SPRINGS

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    平成11年初版。1989年7月、ヨネコ先生デビュー作。その後の作品のベースとなる展開が随所に感じられます。現在の絵柄が安定したは、『ウダヒマ』の序盤以降と思ってます。特徴のある絵柄ですが、独学でここまでってのは、やっぱり凄いです。

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    2013年03月27日