米原秀幸のレビュー一覧
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スイートマドンナに集う仲間たちを描いた前日譚である。
一話一話シンプルに展開していて、それぞれの個性もよく描かれている。物語としてのまとまり、一冊としてのまとまりで考えると、正直本編よりもよかったかもしれない。
とはいえ、あくまで補足的な物語であり、本編あっての番外である。その役割をよく果たし...続きを読むPosted by ブクログ -
物語は最終局面を迎えている。生き残っていたもの、死したもの、それぞれの結末が用意され、物語の伏線が消化されていった28巻である。
次巻で完結であり、物語はそこへ一直線で向かっている。その意味でこの巻も単独での評価は難しいが、星四つ半相当と評価している。Posted by ブクログ -
航路での化獣との対戦回である。新登場のキャラを描きながら、最終決戦への熱量を高めているようなイメージだろうか。
物語としては間の巻であり、これ単体での評価は難しいが、ここでは星四つと評価しておく。Posted by ブクログ -
ようやく後編の舞台が整った形だろうか。オルカの死と、ウイルドで明らかとなった虹の封印で眠らされていた存在・ライツワイズ。その存在が居るとされるイェンズ共和国において、各国の理解を得るためのサミットの開催と、下拵えは済んだ印象である。
この辺の物語のテンポ感は非常に良い。さすがにオルカの死とウイル...続きを読むPosted by ブクログ -
物語が佳境を迎えつつある20巻である。スパードが救出された一方、島には主人公らの他に、白無、キャプテングラフら、さらにはザギすら集って封印へと三つ巴ならぬ四つ巴を展開している。
ローグの手によってマムが殺され、それによってルピが怒りに飲み込まれる。ここでの対決は物語的にかなり焦点を絞ったものにな...続きを読むPosted by ブクログ -
化獣たちの状況が確定した一方、首謀者(あるいはその遣い)らしきエレクティスが姿を見せている22巻である。
物語は虹の行く先、イェンズ共和国へと向かう前に、謎の告知を行ったらしきザギの村へと立ち寄る流れになっている。オルカの狙いは、おそらく次の巻で詳らかにされるのだろう。
物語の行く先が提示され...続きを読むPosted by ブクログ -
ザギの村・ウイルド村を目前にしたオルカとの一対一編である。ただ、その対決はエレクティスの登場でひとまずお預けとなる。
物語としてはイベントを消化して言っている印象だが、少しテンポがお染かもしれない。その点は少し気になるところだ。
それも加味して、星四つと評価している。バトルそのものは楽しいもの...続きを読むPosted by ブクログ -
物語は後編に入ったのだろう。虹の封印が解かれるも、目に見えた形での大きな変化はなかった。だが、化獣が形態を変えられなくなる一方、各地で第二形態の化獣と思しき獣が暴れている。
その模様をガイドする謎のシャチ使い・オルカが登場した回、と言い換えてもいいだろう。
物語の密度を高めて描いていただけに、...続きを読むPosted by ブクログ -
在りし日のレッドスケル編開幕である。大人組の因縁がここで詳解されるのだろう。
この物語にはちょっと珍しい、恋愛を主軸にしたエピソードである。ただ、どのような形であれ、過去編というのは現在という結果を知った上での物語にならざるを得ず、やや温度の低いものになってしまう。そうした問題点は解消されていな...続きを読むPosted by ブクログ -
うわあ、ラグって相当のクズ野郎だな……と思わせる17巻である。この巻から海賊の墓場へ、そしてその先にあるだろう虹の街へと向かう物語が始まっている。
内容的には非常にスッキリしている。過去を清算するために海賊の墓場へと単身で向かったキャプテンスパードと、その後を追うような形で海賊の墓場へと突入した...続きを読むPosted by ブクログ -
遭難した子供らだけで白無と対峙する13巻である。
正直、物語展開を見ていて、何が描きたかったのかよくわからなかった巻だった。個別には理解できなくもない。白無の力は島をつぶせるほどのものであるということ、白無のローグはココら二人の父親であり、二つの海賊団と因縁があること。そうした要素を入れたかった...続きを読むPosted by ブクログ -
虹の街とその遺産を守る化物との戦い編が始まっている。化獣を持つこちらサイドにはある程度の戦力があるが、三手に分かれてしまったスイートマドンナと、上陸時点で壊滅状態に陥った白無とが共闘する流れであるにせよ、それはそれほど容易いものではない様子である。
物語展開としてはシンプルで良い。人間型の化物と...続きを読むPosted by ブクログ -
ザギとの対決の決着編と、レッドスケルを追って町や村で様々な学びを得る挿話が収録された15巻である。
この巻も、一冊のまとまりとしてはやや悪い感がある。捕まった折のご都合主義的な無罪にせよ、気になるところは少なくない。展開がガチャガチャしているのも変わらずである。
とはいえ、それは今までもそうだ...続きを読むPosted by ブクログ -
遠殺剣ザギの登場回であり、ザギとデッドの死闘の回である。
前回に比べると、格段に物語はわかりやすい進行になっている。唐突な新キャラの登場には戸惑うところもあるが、基本的に楽しめる内容であった。
バーツが戦えないだろう状況から、デッドが仕留められる結末でこの巻はクローズしているが、さてここからど...続きを読むPosted by ブクログ -
戦闘経験のない化物達との対決は、わりとイージーな形で終わっている。だが、巻末でルピとの対峙があり、ここからが本番といったところだろう。
物語は展開している途上にある。ここでは星四つ半相当と評価しているが、どう展開していくのかには注目したいところだ。Posted by ブクログ -
白無の首領ローグとの邂逅編である。子供勢だけでの邂逅であり、ここではひとまず決別が描かれているに過ぎない。
ピートの決断は、ちょっと面白いところかもしれない。というのも、同種の海賊漫画であるところのワンピースにおけるアラバスタ編と対照的なのだ。どちらがよいと思うかは好みもあるかもしれない。
物...続きを読むPosted by ブクログ -
王都での決戦も佳境を迎えようとしている。それにしても、こういうところで男を見せつつ笑いも忘れないあたり、本当にクロウバードは便利な連中である。
それはさておき、物語の行く末は、まず間違いなくピートを求めてくることだろう。その均しを行っているのがこの巻なのだろうと思われた。
そうした間の巻ながら...続きを読むPosted by ブクログ -
ナゲア群島巡り編が進行している。小粒な冒険ネタを消化しながら、キャラを深めているところだろうか。
終盤に別勢力、それもなんらかの敵対勢力に狙われている連中との対峙が始まっているが、この巻ではさすがに情報が少なすぎるかもしれない。そうした泥縄式が悪いわけではないが、冒険と平行して展開する形は少し見...続きを読むPosted by ブクログ -
群島での探検の末に、物語は王国の首都へと、ピートの過去へと誘われている。
物語は急展開を迎えている。ただ、少し早すぎる嫌いもなくもない。それぞれのキャラへと読者が関心を深めるより先に展開してしまっていて、ややついて行き辛いようにも思えるのだ。
とりあえず、ここでは星四つで評価している。Posted by ブクログ