熊谷早智子のレビュー一覧
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ネタバレ基本、ご自身の体験を書かれたという本。夫にされたモラハラはほんと読むだけでも腹立たしいというか、どうしてこんな人と結婚生活を19年も続けられたんだろうと思う。しかし、精神科医も言ってたけど、これだけのことをされながら、うつ病にもならずにいられたのは、ほんと珍しいケースだろう。やっぱもともとしっかりしてる性格と、仕事を続けていたのが大きいだろうな。これだけの行動力がある人でも、モラハラ被害にあうのだ。離婚調停員の態度はほんと腹立たしい。筆者も書いてるけど、気の弱い人じゃほんと離婚できないよ。うちの父親も当てはまる部分は多いけど、母が離婚しないのは経済力がないからの一言。だから私は仕事をし、倹約し、貯金をするのだ。こんな話がごろごろあるのに、それでも結婚したい人が大勢いるのが私には信じられない。みんなどれだけ平和な家庭で育ってんだ。
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ネタバレモラルハラスメント。一度聞いたことがあるようにも思うけど、このモラハラは夫だけでなく、母にも存在する。
その子供はアダルトチルドレン(AC)になりやすいとのこと。
娘のどんな行為に対しても、すぐに大声で怒鳴るのはモラ母の大きな特徴。威圧することによって、娘をねじ伏せようとしているかのようだ。しかも言われると必ず傷つく言葉を鋭く突くように発するのが得意。
きょうだいの扱いをあからさまに変えるのもモラ母にはよくある。比べるのが兄や弟の場合は「長男だから」などどもっともらしい大義名分を持ち出して言い訳する。姉や妹の場合はこれといった理由はなく「おまえはダメだからダメなのだ」と言い続ける。これもまたモラ母の気分や好みによる行動。
母は「心配で、心配で」と繰り返してまわりに気を遣わせ、結局自分の思い通りに周りを動かしてしまう。
「ACは営業向き」と言われる。相手が何を考えているかを察知する能力が高く、どうすれば相手が喜び、思うように動いてくれるかをすばやく計算できる」から。しかし、ACでいるのは、自分の感情を押し殺して相手を優先し、相手の望みが自分の望みにすり替わってしまうので、自分が本当は何を望んでいるのかわからなくなる。相手に譲ることが習性になっているため、相手にやすやすと自分の内面を支配されてしまい、モラハラ被害にあいやすくなる。モラハラ加害者は「相手のものは自分のもの」と思う人たちなので、彼らにとってACはすばらしくおいしい簡単に捕まえられるカモ。
どこまでも自分本位なのはモラ母の特徴であり、怒るときに正当な理由などないことがほとんど。
モラ母たちは、娘イコール自分という不思議な同一化を行う。娘が成し遂げたことを自分のことと見なす。娘の成功を自分のものとすることで虚栄心を満たす。一方で、娘が悩んでいるような時は手のひらを返したように離れる。モラ母にとって、娘の悩みは完全に他人事。
モラ母に反撃してみるのは無駄ではない。モラ母は実際的な力には従う傾向があるから。(中略)「この程度でやめておいた方が身のためだ。老後の面倒を見てもらえなくなるから」といった損得勘定まで働いていたりする。
それまでの彼女は母への感情を封じ込めてきた。だから母への違和感はあったはずなのにそれを自覚できなかった。しかし、出産を機に母にとっての当り前が自分のそれではないと実感できた時、母への違和感がはっきりと自覚できた。
完璧主義の母は、自分が従っている価値観が外から押し付けられたものだと薄々感じているにもかかわらず、疑うことなく受け入れている。そして自分を犠牲にしてでも押し付けられた価値観に従う。「やらねばならない」仕事だと感じているから。つまり、押し付けられた価値観に服従すれば責任が果たせる、と思い込んでいるように見える。その結果、自分はすべてを背負い込まされた犠牲者だと感じる。
モラ母に育てられたこどもの多くが「母への恩義」を非常に長く持ち続ける。幼少期の親からの支配はそれほど強固に子供を縛る。
モラハラ加害者の特徴は「世界は自分中心に回っている」と思い込んでいる。彼らはきらびやかなマイストーリーを作り上げる。(略)そして自分の見つめ内省することができない。自己の正当な位置づけができないから、現実から大きくずれた優越感に浸れる場所に自分をおいてします。
「自分はまじめで善良で慈悲深い」というモラ母は多い。色んな意味で娘を利用しているのにも関わらず。自分を慈悲深い聖女だと信じて疑わない。
モラ母の場合、自分の行為を過大評価しものごとを自分の都合よくとらえようとするためか事実も平気でねじ曲げる。一回服を作ってやれば「いつも作ってやった」。一度どこかへ遊びに連れていけば「毎週のように連れていった」になる。
モラ母に共通しているのは、その異常なほどの恩着せがましさ。「いかに苦労をしてあなたを育てたか」「あなたのためにいかに犠牲を払ったか」「これだけのことをしたんだから大きくなったら恩を返せ」という言葉を繰り返し娘にすり込んでいく。こうした言葉が「人の物を盗ってはならない」といった言葉と同様に深く堅く決して解けない暗示のように刻みこまれる。 -
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モラル ハラスメントをしてしまう母(モラ母)と、その娘のことについて紹介されている本。
モラ母は、子どもを自分の思い通りにしたいという思いで、子どもを縛ってしまいます。その縛り方は、実に様々。中には「子ども想いのしっかりとした母親」に見えてしまうことも。
「落とし穴」がたくさんあり、我々支援者はそこを見落とさないよう気をつけなくてはと思いました。
「子どもは、生きのびるための最善の知恵を身につける」とのくだりには、胸が切なくなりました。
子どもなりの「適応」が、その子どもを幸せにするとは限らない。。
支援者は、ほんとうに気をつけて家庭を見なくてはならないと、気を引き締めた一冊でした。 -
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[ 内容 ]
だからモラハラ離婚することに決めた!
夫の精神的暴力から、こうして著者は生還した!!
あなたも被害者かも―。
夫の非情な言葉や態度によって傷つく妻たちが急増している。
[ 目次 ]
第1章 「優しい人」が仮面を剥ぐ時
第2章 「モラ夫」は自分も人も愛せない
第3章 亭主関白という名の精神的暴力
第4章 私たちの苦しみには名前があった!
第5章 離婚調停に向けて臨戦準備
第6章 モラル・ハラスメント脱出への道
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
Posted by ブクログ
最近こんな話ばかり読んでいるが、私の母はモラ母ではない。
夫婦仲はとても険悪で喧嘩ばかりしており、機能不全家庭であったことに間違いはないが、それでも私は母にも父にも別個であれ愛されて育ったんだと思う。
ここにでてくるモラ母に育てられた娘たちは、どんなに罵られ蔑まれ支配されていても、ずっと母からの愛情を信じたかったと述べる。母からどんなにひどい扱いを受けようとも、「恩返しをしなければならい」「母を支えなければならない」と、母から離れられずにどんどん自分自身を追い詰めていく。
でも、いくら苦しんで苦しんで苦しんでも、その苦しみからようやく解放される唯一の手段は「母親は自分を愛していなかった」と認めることなのだ。許すのでもにくむのでもなく、"母を諦める"。
母と娘は、母と娘であっても別の人間だ。
私がこうした本を読み続けるのは、それを自分に言い聞かせるためでもあるのかもしれない。娘の立場としてだけでなく、母であることの自覚と心構えを新たに見つめ直すきっかけになっている。
"母と娘"、その関係性をいつまでも考え続けたい。 -
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ネタバレ様々なモラ母を収集したノンフィクションルポ。これを読んで「ああ、うちの母ちゃんこうだわ」と共感しない人が果たしているのだろうか?(いるんだろうな、そんな幸せな人も)
我が母のモラハラは「学費の返還、高卒で就職などを脅しとした学力と不釣り合いな進路の強制」「ヒステリー」「強迫性障害」など。父も母のモラハラっぷりに悩まされ何度も離婚を切り出している。
しかし母がいくら頭がおかしい人であっても、その母と対峙するのはあくまで「私」であり「母のせいだ」として母に責任を求めてしまうと何も進展しないのであった。
母はおかしかった。だから母と戦おう、または母から逃げよう。そんなことを考えるのにちょうどいい本である。 -
Posted by ブクログ
この本は、実際に夫から、激しいモラル・ハラスメントを19年間受け続けた著者の体験談である。「モラル・ハラスメント」という言葉が少しずつ普及し、インターネットを通して、自分が被害者であることに気づくことができた人が増えてきたが、それでも家庭という密室においては、「自分が悪いのでは?」と思い込み我慢している人もまだまだ多い。特に、立場の対等な妻ではなく、子どもがモラル・ハラスメントを受けているということは、「しつけ」という隠れ蓑があって、より気づかれにくいことなのだろう。
本書に登場するドクターが、対面していない夫を妻の話から「自己愛性パーソナリティ障害です」と診断する部分は、どうしても解せない。来談した著者を指示する意味であるのだろうが、第三者からの無責任な発言、特に「専門家」の発言は影響が強い、が混乱を招くこともあるのだから。