熊谷早智子のレビュー一覧
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ネタバレモラルハラスメント。一度聞いたことがあるようにも思うけど、このモラハラは夫だけでなく、母にも存在する。
その子供はアダルトチルドレン(AC)になりやすいとのこと。
娘のどんな行為に対しても、すぐに大声で怒鳴るのはモラ母の大きな特徴。威圧することによって、娘をねじ伏せようとしているかのようだ。しかも言われると必ず傷つく言葉を鋭く突くように発するのが得意。
きょうだいの扱いをあからさまに変えるのもモラ母にはよくある。比べるのが兄や弟の場合は「長男だから」などどもっともらしい大義名分を持ち出して言い訳する。姉や妹の場合はこれといった理由はなく「おまえはダメだからダメなのだ」と言い続ける。これもまた -
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モラル ハラスメントをしてしまう母(モラ母)と、その娘のことについて紹介されている本。
モラ母は、子どもを自分の思い通りにしたいという思いで、子どもを縛ってしまいます。その縛り方は、実に様々。中には「子ども想いのしっかりとした母親」に見えてしまうことも。
「落とし穴」がたくさんあり、我々支援者はそこを見落とさないよう気をつけなくてはと思いました。
「子どもは、生きのびるための最善の知恵を身につける」とのくだりには、胸が切なくなりました。
子どもなりの「適応」が、その子どもを幸せにするとは限らない。。
支援者は、ほんとうに気をつけて家庭を見なくてはならないと、気を引き締めた一冊でした。 -
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[ 内容 ]
だからモラハラ離婚することに決めた!
夫の精神的暴力から、こうして著者は生還した!!
あなたも被害者かも―。
夫の非情な言葉や態度によって傷つく妻たちが急増している。
[ 目次 ]
第1章 「優しい人」が仮面を剥ぐ時
第2章 「モラ夫」は自分も人も愛せない
第3章 亭主関白という名の精神的暴力
第4章 私たちの苦しみには名前があった!
第5章 離婚調停に向けて臨戦準備
第6章 モラル・ハラスメント脱出への道
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険 -
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最近こんな話ばかり読んでいるが、私の母はモラ母ではない。
夫婦仲はとても険悪で喧嘩ばかりしており、機能不全家庭であったことに間違いはないが、それでも私は母にも父にも別個であれ愛されて育ったんだと思う。
ここにでてくるモラ母に育てられた娘たちは、どんなに罵られ蔑まれ支配されていても、ずっと母からの愛情を信じたかったと述べる。母からどんなにひどい扱いを受けようとも、「恩返しをしなければならい」「母を支えなければならない」と、母から離れられずにどんどん自分自身を追い詰めていく。
でも、いくら苦しんで苦しんで苦しんでも、その苦しみからようやく解放される唯一の手段は「母親は自分を愛していなかった」と認め -
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ネタバレ様々なモラ母を収集したノンフィクションルポ。これを読んで「ああ、うちの母ちゃんこうだわ」と共感しない人が果たしているのだろうか?(いるんだろうな、そんな幸せな人も)
我が母のモラハラは「学費の返還、高卒で就職などを脅しとした学力と不釣り合いな進路の強制」「ヒステリー」「強迫性障害」など。父も母のモラハラっぷりに悩まされ何度も離婚を切り出している。
しかし母がいくら頭がおかしい人であっても、その母と対峙するのはあくまで「私」であり「母のせいだ」として母に責任を求めてしまうと何も進展しないのであった。
母はおかしかった。だから母と戦おう、または母から逃げよう。そんなことを考えるのにちょうどいい -
Posted by ブクログ
この本は、実際に夫から、激しいモラル・ハラスメントを19年間受け続けた著者の体験談である。「モラル・ハラスメント」という言葉が少しずつ普及し、インターネットを通して、自分が被害者であることに気づくことができた人が増えてきたが、それでも家庭という密室においては、「自分が悪いのでは?」と思い込み我慢している人もまだまだ多い。特に、立場の対等な妻ではなく、子どもがモラル・ハラスメントを受けているということは、「しつけ」という隠れ蓑があって、より気づかれにくいことなのだろう。
本書に登場するドクターが、対面していない夫を妻の話から「自己愛性パーソナリティ障害です」と診断する部分は、どうしても解せない。