熊谷早智子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
みなさんは、焼きイモを食べて、「これは自由の味だ!」と感じたことはありますか?
僕はありません。
「とても甘くて美味しい」や「しっとり感はこの前食べたやつの方が上だったな」など、毎回味わって食べてはいますが、そこに“自由の味”という表現が生まれたことはありません。
そのくらい、焼きイモを食べるという行為は、僕の人生において特別なイベントではなく、自由・不自由ということばが介在しないのです。
しかし、著者は違います。
もし夫が家にいる場合、「焼きイモ、買っていい?」と聞くことさえ躊躇してしまうし、仮に買っていいと許可されても、買って帰ると「大きすぎる。マズい。こんな高いもの」と文句を言われるので、必死に彼が好みそうな大きさや形を選び、味はどうかとビクビクしながら差し出さなくてはならなかったと言います。
そんな彼女が、夫が出ていった後、娘と二人で焼きイモを買い、すばらしい開放感とともに“自由の味”を噛みしめるエピソードには、思わず涙が出そうになりました。
湯気とともに広がる甘く香ばしい香りは、その後の彼女の人生に、勇気と希望をもたらしてくれたのではないかと思います。
この本は、19年間夫からモラハラを受け続けた女性が、自らの体験を通して、モラハラの実態、加害者の思考・行動傾向、そしてどのようにモラハラから生還できたかまでを綴ったものです。
仕事柄、モラハラ被害を受けている方からの相談はよくあります。
中には、自分が受けているのはモラハラまではいかないと、自分自身を無理矢理納得させて我慢している方もいます。
そしてそのたびに、世の中にはこんなにモラハラで苦しんでいる人が多いのだと痛感するとともに、モラハラをしてしまう人の思考や生い立ちへの理解が、まだまだ自分の中で不十分だなと感じることがあります。
それは、そもそもモラハラをするような人への嫌悪感や、理解したくないという思いが、少しばかり自分にもあるからかもしれません。
「被害者の側にしっかりと自信を持って立つために、加害者の理解を深める」
こうした思いを抱えながら読むと、著者があとがきに記す
「罪を憎んで人を憎まず。今は夫に対しても憎しみはまったくありません。」
という言葉に、傷を受けた人が持つ強さと美しさを感じざるをえません。 -
Posted by ブクログ
尊大型アスペルガーチックな奥さんに当てはまることが多すぎておおおおおおそれそれそれってなった。離婚に至るまでの過程を実体験記として事細かに記して貰えてるのもありがたい。参考にします。子どもさんへの影響(特にご長女)が個人的に心配ではあるけれど、ママがあなたを守ったのよって上手く伝えてあげて欲しいな。
元旦那さん、おそらく爽やかイケメン陽キャなんだろうね。調停委員やる世代の人ってマジで外見で全て人格決めつけるから、精悍でハキハキしてれば簡単に騙せるよね。そうならないように、奥さんに振われた暴力と暴言を改めて一からきちんと記してデータにしておかないとなぁと思いました。 -
Posted by ブクログ
母娘問題(毒親)に関する本。子どもを自分の思い通りにしたいという思いで子どもを縛ってしまう母親(モラ母)とそのことに苦しみ続ける六人の娘の話。具体的に書かれており、非常に読みやすかった。
この問題を、もっと多くの人が認識し、社会的にも認知されてほしい。離婚や子の連れ去りなどの二次被害へと拡大していく危険があり、単なる家族(母と娘だけ)の問題ではなく、社会的問題である。誰もが、二次被害に会う可能性がある。
申し訳ないが、モラ母に支配された人の気持ちは、私には分からない。しかし、それ以外の人、特に、毒親問題や母娘問題を知らない人にこそ、読んでもらいたい。母親に苦しめられている人がいることを。