太田省一のレビュー一覧

  • 紅白歌合戦と日本人

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    紅白歌合戦を語ることは、取りも直さず日本の戦後歌謡史を語ることだということが浮彫になる秀逸な著作。時代によって形は変われど「安住の地」を紅白が日本人に提供してきた、という仮説は非常に興味深いが、多少強引な印象も否めず。ただ、各時代の流行歌が何を以て流行歌足りえたのか、という分析は切れ味鋭い。音楽業界に身を置く人間には特に必読でしょう!

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    2014年04月27日
  • 紅白歌合戦と日本人

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    紅白と日本人の関係は本当のところ分かったような納得できないような感じでしたが、長い紅白の歴史を振り返って良く纏まっているし、知らないことも知っていることも含めて懐かしい気分になりました。これが著者のいう「安住の地」効果なのかも、、紅白には限りませんが、とにかく音楽の力は偉大です。

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    2014年01月22日
  • 紅白歌合戦と日本人

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    「なぜ紅白を見続けるのか」という疑問に対する答えを求めて、「ワイドショー」や「ホームドラマ」などのテレビ的なアイコンを使いながら「国民的番組」の魅力を探る。戦後の歌謡曲と歌い手の変遷が語られるだけでなく、楽曲に寄せる日本人の精神的な移り変わりを知ることができる。

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    2013年12月29日
  • 社会は笑う ボケとツッコミの人間関係

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    [ 内容 ]
    テレビにみられる「ボケ」と「ツッコミ」と「フリ」をキーワードにさまざまな笑いの形態を詳細に考察し、主観と客観を巧みに交差させながら笑いに対する介入と放置を繰り返す送り手と受け手の意識構造を浮き彫りにして、「なんでもあり」の感覚を共有することで成立している、笑いを媒介にしたコミュニケーションの社会性を分析する。

    [ 目次 ]
    序章 「観客」と「視聴者」
    第1章 マンザイ的「笑い」の誕生―マンザイブームをめぐって
    第2章 「仲間」空間と「笑い」
    第3章 「笑い」が「感動」に変わるとき
    第4章 現代日本社会と「笑い」
    終章 「笑う社会」の行方

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

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    2010年07月31日
  • 中居正広という生き方

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    読書家でノートを持ち歩く中居さんは,努力の人ですね。それでいて,サラリと振る舞うスタイルが,
    かっこいいです。

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    2024年11月10日
  • 紅白歌合戦と日本人

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    紅白の誕生から2011年くらいまでをざっくり追っている。紅白論というよりは歌謡界論という感じも。紅白を謳うならもっと紅白に特化してトリビアをいろいろ紹介してもらいたかった。
    とはいえ、紅白がけっこう短い周期でどんどん変わってきたことがわかったのは面白かった。高視聴率が至上命題ではあるけれど、一方でもうここ30年弱くらいはそんなの望み薄なわけで、迷走ぶりが痛々しい。著者はそうした試みをけっこう肯定的にとらえていて、「日本というコミュニティが再生する上でも必要な、受け継がれるべき記憶は、こうした場から立ち現れてくるのではないだろうか。だが、それを一つの形へと無理にまとめ上げる必要なない。むしろ、複

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    2021年10月14日
  • マツコの何が“デラックス”か?

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    マツコデラックスを社会学的に語るアプローチ。マツコデラックスの存在を必要としている世間とは?を考察。

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    2019年09月07日
  • SMAPと平成ニッポン~不安の時代のエンターテインメント~

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    SMAPがなぜ従来のアイドルの枠を超えた人気をここまで集めたのか、平成と共に始まったSMAPの快進撃の秘密を解き明かす。それまでのアイドルはファン層が同年代だったが、彼らは幅広い老若男女に愛された。平成のクレージーキャッツ、あるいはドリフターズというとピンと来ない面があるが、確かに社会学的には同じ現象なのだろう。5人(及び独立した森克行君)の活躍の歴史を辿りつつ、SMAPが解散した今の時点で、凄く大きな淋しさを感じる。

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    2017年04月01日
  • SMAPと平成ニッポン~不安の時代のエンターテインメント~

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    ネタバレ

    SMAPが活動した平成という時代は、日本そのもの、そして暮らしが先行きの見えない不安にさらされた時代でもあった。SMAPひいてはアイドルは、社会とどのように関わったかを考えるエンターテインメント論。

    以前読んだSMAP本よりはまとまっている。

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    2017年02月16日
  • SMAPと平成ニッポン~不安の時代のエンターテインメント~

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    SMAPについて語ると収拾がつかなくなりそうなので…高校生の頃英語の日記を書くという宿題で、「自分はSMAPが好きなんだが、ずっと彼らをテレビで見ているせいか、彼らがただの芸能人であることはわかっているけどなんだか付き合いの長い知り合いのような感じがする」といったもはや日記ですらないくだらないことを書いたら、ネイティヴスピーカーの先生から「テレビの力って恐ろしいものですね。ジョージオーウェルの1984という本をぜひ読んでみなさい」という遥かな高みからのお返事をいただいた苦い思い出を告白するにとどめることとします(ちなみに未読)。

    や、しかし。本書を読んだら、その「知り合いかと思えてきちゃう感

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    2017年01月29日
  • 中居正広という生き方

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    ネタバレ

    アイドル・アーティスト・MC・俳優など、各分野の第一線で活躍するSMAPの中居正広。「一流の素人でありたい」という彼の多彩な魅力に、「本」「ヤンキー」「結婚」といった視点から迫り、その真摯な生き方を描き出す。

    解散騒動に合わせて読んだもの。
    解散騒動が始まる前に書いてあるから,そんなに騒がしくない内容。

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    2017年01月11日
  • 芸人最強社会ニッポン

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    <目次>
    序章   芸人万能社会ニッポンのいま
      ~プロローグ 芥川賞作家・又吉直樹のその後
    第1章  「アメトーーク」化する社会
      ~私たちの代表としての「〇〇芸人」
    第2章  芸人万能社会の誕生
      ~1960年代~90年代初頭
    第3章  芸人万能社会の展開
      ~1990年代初頭~現代
    第4章  戦後日本の「世間」と「内輪ウケ社会」
    第5章  「コミュ力」至上主義ニッポンと笑いのプロとしての芸人

    <内容>
    前半の「お笑い」の分析はわかりやすかった。筆者の言いたいのは、第4章、5章だが、まあ割と当たり前の分析。芸人の「空気読み」の力(これができないとまず芸は上手くてもテレビに残れない

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    2016年08月15日
  • 中居正広という生き方

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    SMAPのリーダーでもあり、スーパーアイドルでもある中居正広の芸能活動を通じて現在のジャニーズ、アイドルとは何かを社会学の見地から書いた一冊。

    読んでいて、MC、俳優、アイドル、歌手、プロデューサーと多彩な才能を第一線で発揮する中居くんの凄さと共にそこには緻密に計算されたものやそこに至るバックボーンも本書で知ることが出来ました。
    また、SMAPの名称の由来がジャニー氏のジャニーズ結成の根源になっていることやダンスしか指導しない方針であることなど知らない話も多くあり、ジャニーズ誕生の話にも触れられており、勉強になりました。

    何気なくTVをつければ中居くんの姿はよく目にしますが、アイドル像が変

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    2016年02月01日
  • 社会は笑う・増補版 ボケとツッコミの人間関係

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    ウケる

    受け手が虚構の世界への全面的没入を留保するようになったとき、落語的笑いは根本から成立しにくくなる

    天然ボケ 他者からの指摘があってはじめて笑いの対象になる。受けての積極的な関与が笑いを成立させる 落語→マンザイ

    解体芸(吉本隆明) 芸のテレビ化においては、解体そのものが積極的な価値をもち、そこでは型の習得と洗練を目的とするような伝統芸は、逆に訴えるものを失ってしまう。しくじったときの振る舞い方もまた、解体の中に組み込まれてひろがっていく

    コント55号 同じ所作の繰り返しを強要 ツッコミ(欽ちゃん)がボケ(狂気)になる 素人としての二郎さん

    テレビというメディアが根底にもつ日常

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    2013年12月10日
  • 社会は笑う・増補版 ボケとツッコミの人間関係

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    期待して読んだのにガッカリ。まぁそうだよねってことをテレビ好きなオジサンが小難しく、つらつらと書いているだけ。「笑いと社会」を扱うのにテレビしか言及していないし、テレビの影響力が以前より弱まっている現実が増補版で補われておらず、11年後にわざわざ増補版を出す意味が分からない。

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    2013年09月22日