現代の貧困問題を非常に幅広く、しかも著者の実体験を伴いながら書かれており、非常に参考になりました。貧困問題・ホームレスに関心のある方の導入としてお勧めの1冊だと思います。
また、「おわりに」で書かれていた一つのエピソードが印象的でした。
大阪で、あるホームレスが若者のいたずらで道頓堀川に転落し、溺死した事件があったのですが、そこで備えられた祭壇で、通りがかった人が次々に手を合わせ、焼香をしていったのでした。普段はなかなか接点を持たない、一般市民とホームレスですが、根底では同じ人間としてつながっている事を感じることができました。