【感想・ネタバレ】貧困を考えようのレビュー

あらすじ

大阪のある中学では,2割の生徒の家庭が生活保護を,6割が就学援助を受けているという.学校へ行けるならまだいい,経済的理由で進学できなかったり,中退する生徒も各地で急増している.家庭の貧困は子どもの将来に重大な影響をおよぼしていく.その実態,国・自治体や民間の対策を見つめてみよう.

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Posted by ブクログ

10年以上前の問題意識に基づき書かれたものにも関わらず問題は今もなお存在する。人に冷たい政治を変えねばならない。

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2023年04月09日

Posted by ブクログ

今、この本を読んでいる私だって「貧困」に陥らないと断言はできない。
様々な条件が重なれば、今の日本では、富裕層を除いては、貧困が自分の問題となるのではないか。
自分がそうなっては困るからという、ずるい考え方からでもいいから、貧困について、一人でも多くの人が関心を持っていけばと思います。
そしてまた、人とのつながりというものを大切にしていくこと、周りの人に心を配るということを心がけていきたいと思います。

西成区、あいりん地区での子ども達の実状が報告されていますが、本当に心が痛みます。
そのような現実がすぐ近くにある。

貧困の連鎖を止めるために、私は無力だと思う。
でも、だからと言って無関心でいることはやめたい。


一生懸命生きている人に「もっとがんばって自立しろ」と言うのは意味がないし、「あなたたちは自立していない」と言うのは、失礼な話ではないだろうか。ぼくたちは個人の「自立」ではなく、社会の「貧困」を解決すべきなのだ。

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2012年02月16日

Posted by ブクログ

文章がうまい。構成もうまい。特に冒頭の二人のひろしの話は引き込まれたなあ。
何かを示したデータがあるわけじゃないんだけど、とても象徴的な話だと感じた。

難を言えば、貧困撲滅にもっとも有効であるはずの経済成長・景気の回復についてほとんど触れられていなかったこと。
どちらかといえば否定的な文脈でちょこっと触れられてたなあ。

この手の話をするときは、経済成長と再配分政策をセットで語るべきだと思うんだけど。

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2015年06月08日

Posted by ブクログ

関係ない、とは言えない、社会的弱者の貧困問題。

「経済の貧困」と「関係の貧困」の分け方は納得。経済的に貧しくとも、セーフティネットが機能すれば、人は生きていくことができる。そして、トランポリンがあれば、登ることができるだろう。落ちるときは階段なのに、登るときは崖。そんな社会はやはりおかしい。でも、万能薬はないから、ひとりひとりがやはり考えていかないといけない。

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2012年08月14日

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