甲田学人のレビュー一覧

  • 断章のグリムX いばら姫・上
    断章のグリムも遂に10巻目です。

    今回はお話しが始まった瞬間、結構<泡渦>が進んでいます。
    殺せない<異端>を前に歯噛みする雪乃。それを助けに行く蒼衣。
    外界と隔絶された状態で、蒼衣が<異端>の気持ちを理解出来るのか、
    読み応えはありました。

    最後の方の描写がとてもグロイです・・・思わず肌が粟だ...続きを読む
  • 断章のグリムXI いばら姫・下
    今回の<泡渦>も辛かった・・・

    何だか下巻では描写力に凄い力が入ってたような気がします。
    只でさえ今回の<泡渦>はちょっと想像もしやすかったのに、それに加えてこの描写力。今までで一番ゾワゾワしながら読みました。

    話的にも結構綺麗に纏まったとは思います。
    結局リカの断章ってどんなんなんやろ??
  • 断章のグリムVIII なでしこ・上
    自殺した琴理の机から持ち帰った一厘の白いユリ。そのユリはいつまでも枯れるコトなく、白いままの姿を保っていた。 誰のモノか分からない<なでしこ>の童話をモチーフにした泡渦。悲劇は何処に続いていくのか・・・


    今回の童話は<なでしこ>です。私も始めて聞くお話しでした。上巻だけですが、相変わらず描写がグ...続きを読む
  • 夜魔 -怪-
    「接鬼奇譚」のみ読みました。こちらも、「桜下奇譚」と同じく桜の木のお話です。("左手のひら"が痛くなります)それ以外はハードカバー版で読んでいたので省略。ちなみに、「現魔女奇譚」は-奇- にも収録されていてかぶってました。あと、MW文庫になって文字が大きくなり読みやすくなり、振り仮名もほとんどありま...続きを読む
  • 夜魔 -怪-
    ハードカバーから思っていたけれど、熊の人形の話が本当に怖い……。作品全体に通じるけれど、この、どうしようもない救いのなさが魅力的。ファンタジーでホラー、良いなあ。
  • 夜魔 -奇-
    ハードカバーでほぼ読んでいたので抜き読み。田中学人がリストカットを書くと本当に痛々しくてぞっとする。詠子さんの話がお気に入り。
  • 夜魔 -怪-
    ハードカバー版夜魔を分冊した内の一冊。

    書き下ろし目当てで買ったけれど、んー。痛さはあいかわらず最初から最後までクライマックスでしたが、MW文庫(一般文芸文庫)での出版のためか、読んでいてどうにも中途半端な印象。
    これだと『Missingの番外編』ということ目当てで買った人はともかく、初めて甲田さ...続きを読む
  • 夜魔 -奇-
    missing・断章のグリムの甲田先生の作品です。
    missingの番外のような短編集でメディアワークスの夜魔-奇-との同時刊行です!!
  • 断章のグリムVII 金の卵をうむめんどり
    断章のグリム初の短編集。

    今まではグリム童話をモチーフにした大きな断章のお話しばかりでしたが、
    今回はイソップ童話をモチーフにした、割合小さめの断章のお話しです。
    なので3つのお話しが入っています。

    2つは雪乃と蒼衣のお話し。
    最後の1つは風乃を雪乃のお友達・翔花の過去のお話しとなってます。

    ...続きを読む
  • 断章のグリムI 灰かぶり
    「トラウマ使い」のメルヘン。よくある一人一個特殊能力もの、ただし悪戦につぐ悪戦。

    「自分にとって怖いこと」が現実になるという現象がひっそりと、わりと頻繁に起きているという設定。
    ゴスロリでリストカッターな特殊能力持ちツンツン美少女+おっとりした平凡な少年って・・・・無理して普通のラノベっぽくしなく...続きを読む
  • 断章のグリムIV 人魚姫・下
    神狩屋の婚約者の七回忌前夜、人魚姫の物語をなぞる惨劇は、
    蒼衣達が訪れた海辺の町全体に広がっていく。そして、
    大量の泡に押し潰されるかのように、徐々に泡禍に巻き込まれていく蒼衣と雪乃。
    彼らが死の連鎖を誘う人魚姫の真相を知るとき・・・


    上巻よりグロイ描写も多いです。
    最後が切ないのはいつものコト...続きを読む
  • 断章のグリムIII 人魚姫・上
    泡禍解決の要請を受け、蒼衣達はかつて神狩屋が暮らしていたという
    海辺の町を訪れた。過去に例をみないほど町中に溢れ出す泡禍の匂いの中、彼らは神狩屋の婚約者だった女性の妹・海部野千恵に出会う。
    奇しくも婚約者の七回忌を明日に控え、悪夢の泡は静かに浮かび上がる・・・


    今回は『人魚姫』。
    重度の潔癖症の...続きを読む
  • 断章のグリムII ヘンゼルとグレーテル
    断章のグリム 二巻。

    媛沢遥火は雪乃のクラスの委員長で
    唯一雪乃に喋りかける存在。
    あるトラウマで止まっている車に恐怖を感じる遥火。

    そんな遥火を中心に今回は『ヘンゼルとグレーテル』の
    予言が蒼衣に下されたっ!!


    一巻も面白かったですが、二巻もまた面白かった!
    人物紹介や現象の説明などが簡単...続きを読む
  • 断章のグリムI 灰かぶり
    普通であることが信条の白野蒼衣と
    過去を引きずりつつ悪夢と戦う時槻雪乃。
    人間の狂気が生み出した灰かぶりの悪夢の中で
    出会った二人が辿る物語とは・・・!?


    グリム童話をベースにした事件が起こる
    お話しなので、ある程度の血腥さは覚悟してましたが
    思ってた以上にグロイ表現が多かったです(>Ⅱ<)
    ...続きを読む
  • 断章のグリムIII 人魚姫・上
    最後グロすぎて飛ばしながら読んでしまった^^;
    雪乃の戦う場面も毎回「うっ・・・」となってしまう。
    泡禍に関する神狩屋さんと蒼衣のやりとりが毎回興味深いです。
  • 断章のグリムX いばら姫・上
    相変わらず、群を抜いてグロいし怖いです。
    五感を使った表現ってこういうのなんだなぁと実感します。
    夜読んだらトイレに行けない…((一д一;))

    しかしながら10冊も読んだのでそろそろこのやり取りにも飽きてきたなぁというのも。
    悪夢が象徴学やなんやらである意味ミステリ的に解読?されていく様は快感です...続きを読む
  • 断章のグリムX いばら姫・上
    つむの糸に指を突いて死んでしまう。いいえ、百年の眠りに付くだけです。
    そして百年後に訪れた王子の口付けで姫は目覚める。

    眠り姫と同じ流れの、いばら姫。恐怖が溢れる閉ざされた空間。おぞましく、おそろしく、おどろおどろしく。そして鮮烈で凄烈。この物語は、どんな「おしまい」を見せてくれるのか。続きが待ち...続きを読む
  • 断章のグリムII ヘンゼルとグレーテル
    この事件に関わる一番重要な解釈、
    「○○を殺した△△が○○になる」
    の解釈が面白かったです(ネタバレにつき伏字)

    数少ない友人(とゆか、クラス内で唯一話す人)が関係者ということで、こちらも読んでて辛かったです。
  • 断章のグリムIX なでしこ・下
    「お花の王子様」の行く末が気になって、ごりごりと読みすすめ。

    童話が知らないものだったので、余計話の展開が予測できなくて終始緊張しっぱでした。
  • 断章のグリムIV 人魚姫・下
    この巻の冒頭読んだ後で、歯磨き→風呂のコンボして、思わず苦笑いでした。
    (泡に触れたら溶ける泡禍)

    ビールの泡で溶けるとは思わなんだです…