愛宕松男のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
誰しも名前は聞いたことはあるが、その内容については意外によく知られていないのではないかと思われる『東方見聞録』。
ヴェニスの商人であるマルコ・ポーロは、同じく商人である父及び叔父に随行する形で東方へ向かった。
その行路は、西アジアから始まり、広大な中央アジアを通って中国に至るというものであった。
当時のアジアは、カーンの統治するモンゴル帝国におおむね服属しており、マルコもまた、フビライ・カーンに17年間仕え、その間に、カーンの宮廷事情や広大な中国領土などを見聞した。
これが本書(第一巻)の概要であるが、その叙述の具体的なこと極まりなく、まさにユーラシア大陸中を冒険しているかのごとき気分に浸 -
Posted by ブクログ
ネタバレ1巻では大体モンゴルへ行くまでに通りすがった街の紹介(特産物や人の暮らしぶりなど)、モンゴル宮廷に仕えてから巡ったアジアの各地の紹介などなど、2巻では海路で東南アジアからインド、アラビアへ。ヴェネツィアへの帰還への道すがらの各地の紹介。
帰りは道すがらの王様への花嫁を伴っての旅だったはずだけど、その辺の交流などの描写はなくて残念。
まぁ花嫁届けるのがやっとって感じだったらしいので、あまり思い出したくない苦難の道行きだったのかなぁ。
2巻には日本の紹介もあったのだけど、訪れてはいなかったので伝聞で人喰いの習慣があるとか書かれてたり。いやいやいや。
インド方面はモンゴルに貢ぎ物はしてない裕福な王侯 -
Posted by ブクログ
旅行期間は26年間。
歴史の教科書で存在は知っていたが、これまで読む機会がなかった。黄金の国ジパング、マルコ・ポーロなどキーワードは受験のために覚えたので知っているが中身については全くの白紙。
冒頭の旅行期間についても同様。
ふと、自分の人生を振り返ってみる。適当な26年を切り取ってみると、マルコが生きた26年と大きく違うことが分かる。
自分が旅行した期間をかき集めてみると、おそらく半年に満たないであろう。
期間の問題ではないとして、新しい物に触れて刺激を受けているか否かでみると、むしろその差は広がる気がする。
今から1000年近くも前の異国の話なので、今とは大きく事情は異なるであろう