愛宕松男のレビュー一覧

  • 東方見聞録 1

    Posted by ブクログ

    誰しも名前は聞いたことはあるが、その内容については意外によく知られていないのではないかと思われる『東方見聞録』。

    ヴェニスの商人であるマルコ・ポーロは、同じく商人である父及び叔父に随行する形で東方へ向かった。
    その行路は、西アジアから始まり、広大な中央アジアを通って中国に至るというものであった。
    当時のアジアは、カーンの統治するモンゴル帝国におおむね服属しており、マルコもまた、フビライ・カーンに17年間仕え、その間に、カーンの宮廷事情や広大な中国領土などを見聞した。

    これが本書(第一巻)の概要であるが、その叙述の具体的なこと極まりなく、まさにユーラシア大陸中を冒険しているかのごとき気分に浸

    0
    2018年01月28日
  • 東方見聞録 2

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    1巻では大体モンゴルへ行くまでに通りすがった街の紹介(特産物や人の暮らしぶりなど)、モンゴル宮廷に仕えてから巡ったアジアの各地の紹介などなど、2巻では海路で東南アジアからインド、アラビアへ。ヴェネツィアへの帰還への道すがらの各地の紹介。
    帰りは道すがらの王様への花嫁を伴っての旅だったはずだけど、その辺の交流などの描写はなくて残念。
    まぁ花嫁届けるのがやっとって感じだったらしいので、あまり思い出したくない苦難の道行きだったのかなぁ。
    2巻には日本の紹介もあったのだけど、訪れてはいなかったので伝聞で人喰いの習慣があるとか書かれてたり。いやいやいや。
    インド方面はモンゴルに貢ぎ物はしてない裕福な王侯

    0
    2023年07月28日
  • 世界の歴史〈11〉アジアの征服王朝

    Posted by ブクログ

    2017/12/13
    チンギス・ハーン以前の遊牧民族王朝も多数紹介されている。とは言えやはりチンギス・ハーン以降のモンゴル帝国の躍進は迫力があり盛り上がる。一時期にせよあれだけの広範囲を征服した王朝は他にはない。その後モンゴル帝国がどのように分裂し、衰退して行ったのかにもっとページを割いて欲しかった。

    0
    2017年12月13日
  • 東方見聞録 2

    Posted by ブクログ

    第1巻と同様、著者たちがアジア諸国に向かい、実際に見てきたものを書き記しており、第六章では蒙古襲来時の日本に言及する。ただし、現代から見て明らかに誤りだとわかるものは注釈で解説する。

    0
    2025年11月29日
  • 東方見聞録 1

    Posted by ブクログ

    著者が血縁者とともに旅に出て、そこで見聞きしたことを書き記したものが本書である。アルバニアをはじめに徐々に東側へ向かっていき、現代ではもちろんのこと、当時のヨーロッパでは考えられない独自の習慣、文化を事細かに記述する。

    0
    2025年11月29日
  • 東方見聞録 1

    Posted by ブクログ

    旅行期間は26年間。

    歴史の教科書で存在は知っていたが、これまで読む機会がなかった。黄金の国ジパング、マルコ・ポーロなどキーワードは受験のために覚えたので知っているが中身については全くの白紙。

    冒頭の旅行期間についても同様。

    ふと、自分の人生を振り返ってみる。適当な26年を切り取ってみると、マルコが生きた26年と大きく違うことが分かる。
    自分が旅行した期間をかき集めてみると、おそらく半年に満たないであろう。
    期間の問題ではないとして、新しい物に触れて刺激を受けているか否かでみると、むしろその差は広がる気がする。

    今から1000年近くも前の異国の話なので、今とは大きく事情は異なるであろう

    0
    2014年08月11日
  • 世界の歴史〈11〉アジアの征服王朝

    Posted by ブクログ

    杉山正明氏の説とは異なるモンゴル像を読んで、大モンゴルウルスに対する認識をより深めることができた。
    宋史や遼史の復習、知識の補充にもなった。

    0
    2012年03月09日