池尾和人のレビュー一覧

  • 現代の金融入門 [新版]

    購入済み

    金融制度の基礎知識

    金融の勉強を始めたばかりの非経済学部出身者の私にとってはやや専門的すぎて所々理解できませんでしたが、これから勉強するにあたっての雰囲気を掴むにはうってつけの本でした。というのも難しすぎる専門書というわけでもないので途中で挫折することなく、さらに簡単すぎもしないのできちんと勉強になったからです。そんなわけで気軽に手に取っても良いのではないでしょうか。

    #タメになる

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    2024年03月03日
  • 連続講義・デフレと経済政策 アベノミクスの経済分析

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    私自身、大学時代は経済学を専攻していましたが、経済学は教える人の資質や思想によって学生の理解度を大きく左右すると思っています。物理学のような自然科学ですと、真実は1つであとは教え方の巧拙によって学生の理解度が変わるというタイプのものですが、経済学は先生の教え方の巧拙だけでなく、その先生の思想(どんな経済理論・思想を信奉しているか)も学生の理解度に影響を及ぼします。その先生の論理展開にピンと来ない場合、学生は不幸な一学期を過ごすことになるわけです(そして学生の直感の方が実は正しいと言うことも往々にしてある)。

     その意味では、学生時代に池尾先生に経済学を習っていたら理解度もずいぶん高くなっただ

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    2023年04月27日
  • 現代の金融入門 [新版]

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    すごい本だった。
    まさに「金融入門」の名にふさわしい。
    容易な内容ではないが、平易な文であるので、もうじっくりと一度読み返してみたいと思う。

    最近読みかじった金融の本が全く理解できなかったので、改めて勉強し直す。

    (目次)
    第1章 金融取引
    第2章 銀行システム
    第3章 金融政策と中央銀行
    第4章 資産価格とそのバブル
    第5章 日本の企業統治
    第6章 金融機能の分解と高度化
    第7章 金融規制監督

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    2018年10月12日
  • 連続講義・デフレと経済政策 アベノミクスの経済分析

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    内容的には全て消化できたとは言いがたいが会話形式ですすむので取っ付きやすい。

    第一講 なぜ日本はデフレに陥ったのか
    第二講 マクロ経済学の新しい常識
    第三講 ゼロ金利制約と金融制約
    第四講 金融緩和と為替・財政政策
    第五講 アベノミクスの現在と将来(2013/6月時点)

    インフレ率=予想インフレ率ーαx(現実の失業率ー自然失業率)
    自然失業率とは需要と供給が一致しているにもかかわらず求人と求職のミスマッチが原因で起こるもの、短期ではインフレ率と失業率には右肩下がりの相関があると言う所までが前提だ。アベノミクスの金融政策と言うのは金融緩和により予想インフレ率を高めるというもので、これができれ

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    2014年04月09日
  • 現代の金融入門 [新版]

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    後半部分は歴史として色褪せた感はあるものの、議論としては、今にも言えるようなことが多い気がする。


    第一章が危うかった自分に危うさを覚えたが、これくらいは理解しとかないとだめだ。

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    2011年10月30日
  • 現代の金融入門 [新版]

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    金融の入門書とされる。経済学部の学生や銀行など金融機関に勤める予定の方は一読をすすめる。金融取引、銀行システム、中央銀行、金融規制、デリバティブなど金融について学ぶ上で触れておくべき事柄について網羅されている。

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    2024年04月12日
  • 連続講義・デフレと経済政策 アベノミクスの経済分析

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    政府のB/Sの左側「資産」の現在価値はあるのか?
    赤字が累積してきているだけ
    将来の税収を担保としているだけ、理論値で実態はない

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    2023年09月18日
  • 連続講義・デフレと経済政策 アベノミクスの経済分析

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    著者の池尾和人さんが亡くなったとニュースで目にして読んでみた本。

    読む前に知るべき情報
    マンデル=フレミングのモデル
    入門マクロ経済学の「45度線分析」

    面白いと思ったポイント
    リカードの中立命題
    王朝(ダイナスティ)仮設

    自分のレベルより数段上の本。
    もう少し勉強したらもう1度読みたい。
    第3講 ゼロ金利制約と金融政策
    政府、中央銀行、民間銀行のBSの関係性を図解していて秀逸だ。

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    2021年05月30日
  • 連続講義・デフレと経済政策 アベノミクスの経済分析

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    少し古い本では、あるが今でも十分通用する一冊。
    アベノミクスへの評価はどうなるのか。
    今少し経済の先行きが暗くなった今、読んでおきたい一冊。

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    2020年03月28日
  • 連続講義・デフレと経済政策 アベノミクスの経済分析

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    第1講 「なぜ日本はデフレに陥ったのか」
    第2講「マクロ経済学の新しい常識」
    第3講「ゼロ金利制約と金融政策」

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    2019年09月07日
  • 現代の金融入門 [新版]

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    「金融」に関する入門的な解説書。
    新たな知見を得られるというよりも、既知の知識を体系的に整理し、深めることができた、という点でたいへん有益でした。
    [新版]への改版時期がサブプライム問題に端を発する世界的金融危機と重なったこともあり、「金融取引」「銀行システム」「金融政策と中央銀行」といったプリミティブな金融論だけでなく、「資産価格とそのバブル」「金融機能の分解と高度化」「金融規制監督」といった極めて現代的なテーマにも紙幅が割かれています。
    「日本の企業統治」という、一見「金融」とは直接関係にないテーマも取り上げられているのが興味深かった。

    そこで解説されているのは、市場か規制かという近視眼

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    2019年01月06日
  • 現代の金融入門 [新版]

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    基礎的な金融に関する知識が網羅的に整理されている。初学者には理解が難しい箇所もあるが、金融の全体像を把握するには役立つ。

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    2016年04月26日
  • 現代の金融入門 [新版]

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    ★前半、何となく分かったつもりになっていたことが、はっきりと分かる喜びがあった。しかし後半はそれでも分からないことも多く、自分の勉強不足を恥じるしかなかった。

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    2016年02月19日
  • 現代の金融入門 [新版]

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    「換言すると、むしろバブルはバブルと分かっていても止められない、プロの投資家はバブルと分かっていてもゲームから降りるわけにはいかないという指摘がある。」

    金融について初歩的なことが書かれた本。
    ただし、優しくはない。

    リーマンショックにより、証券化がよろしくないものであると認識されるようになった。しかし、証券化が問題なのではなく、その適切な利用ができない、あるいは、しないのが問題なのだ。使い方次第で人を殺める自動車を考えると分かりやすい。

    証券会社が影の銀行になることで、証券化のリスクが高まった。しかし、リスクを犯すことが利益に繋がる以上、それが適当な行動だと思われる。

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    2014年04月19日
  • 現代の金融入門 [新版]

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    「学生の頃からお金について学ぶべきだ!」みたいなのはそこら中で聞く論だが、じゃあ何をどのようにどうやって教えるべきか。そもそも現代の金融を正しく理解できている大人はどれだけいるのだろうか。ということで下世話でありがちなサブタイトルをつけるとすれば、『今さら聞けない社会人のための金融入門』
    教科書としては高校か大学の一般教養レベルだろうか。金融取引とは現在のお金と将来のお金の交換であるというところから始まり、金融機関が持つべき審査能力、市場に必要な抑止力、銀行の機能である決済と信用創造、金融政策と日銀の役割など。そして後半では日本のバブルを例としたその生成と崩壊の解説や、サブプライム危機を例と

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    2018年10月20日
  • 連続講義・デフレと経済政策 アベノミクスの経済分析

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     「講義」と「質問」という形をとっているせいか著者のこれまでの著作に比べると本書は格段にわかりやすい。
     「アベノミクス」により、日本にはいまようやく「失われた20年」からの脱出ができるかのような期待と不安が漂っているように思えるが、本書は実に冷静に「アベノミクス」による現状と将来を語っている。
     マスコミのいい加減な予測や、エコノミストの中途半端な評論と違い、著者の見方は実に冷静であり、説得力もある。
     「あえて大胆な推測を述べると…成功を収める…可能性は1~2割程度…悪い金利上昇…1~2割程度。逆に言うと当面は7割程度の確立で資産価格の大きな変動は見られても、実体経済面ではそれほど劇的な変

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    2014年01月14日
  • 現代の金融入門 [新版]

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    金融についてまったく理解していなかったため詳しく知りたくなり、手に取る。


    金融のシステムからそれらの遷移してきた歴史についても述べられている。

    ライフネット生命の出口社長が進めていたのだが、非常にボリュームがあり
    読みごたえがあった。

    正直インプットの量に理解が追いつかなかったが、これ一冊をすべて理解すればかなりの知識が得られるのではないかと思う。

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    2013年10月06日
  • 現代の金融入門 [新版]

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    わかりやすく、面白い。金融に疎い自分がこれまで読んできた中では良書。

    内容としては「金融」と呼ばれるお金の動き方がどのようなものなのかを概説する形。中央銀行の役割、バブルとはどういったものか、日本的な企業統治の在り方、近年の金融機関の変遷などが詳しくまとめられている。著者もあとがきに書いているが、これを足がかりとしてさらに深く金融について学んでいく形が良さそう。読んだからといってすぐに金融政策を理解したり、投資に強くなったりする類のものではなく、あくまで教養的な話です。

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    2013年09月13日
  • 連続講義・デフレと経済政策 アベノミクスの経済分析

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    帯には「白熱の講義録」とあるが、流行り言葉のようになんでも「白熱」と言えばいいってもんじゃない。白熱と言うより「冷静で客観的」。日本と世界の経済状況分析を、質疑の形式で語っているのだけど、経済学の基本的な知識はあることが前提で語られている箇所が散見されるのと、やや実証データの提示が物足りない部分はあるようにかんじるが、基本的にとても真っ当な現状認識と処方箋の方向が提示されていると思う。

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    2013年08月10日
  • 現代の金融入門 [新版]

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    現代の金融について、主に学術的な見地から解説した本である。

    構成としては、
    ・金融取引
    ・銀行システム
    ・金融政策と中央銀行
    ・資産価格とそのバブル
    ・日本の企業統治
    ・金融機能の分解と高度化
    ・金融規制監督
    となっている。

    特徴的なのは、学術的な見地の解説も多い一方で、現実とのギャップや、そのギャップに対する解説が多いことである。実務とのズレ(世界的に共通のものもあれば、日本独特のものもある)を明確にすることに加え、それをどのように理解したらよいか、解説しているのは貴重であると感じた。

    企業価値に「従業員余剰」という将来的に従業員に帰属する報酬の現在価値(数値化できない企業特殊的な技能

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    2013年07月18日