佐高信のレビュー一覧

  • 人間が幸福になれない日本の会社

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    佐高氏のように鋭く批判するジャーナリストが、もっと必要だ。次は電通の過労死のことについて書いて欲しい。

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    2017年07月24日
  • 安倍政権を笑い倒す

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    松元ヒロさんの舞台を観たことのある人は
    彼の「芸」の背景にあるものが見えてきます
    まだヒロさんの「芸」を観たことのない人は
    必ずや、観たい!の気持ちを持つことになるでしょう

    立川談志さん、マルセ太郎さん
    残念ながら故人となってしまわれたお二人のこと
    でも、お二人の「こころざし」は
    こうして松元ヒロさんの「芸」に受け継がれていることに
    拍手をしたくなることでしょう
    終わりのほうで、偉大な詩人でありフォークシンガーの笠木徹さんの名前が登場してくることもうれしい限りです

    そうそう
    永六輔さん、
    今の時代をご覧になられて
    「永さんが、もし生きていらっしゃったら
     なんとおっしゃるのだろう」
    と思

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    2017年06月16日
  • 安倍政権を笑い倒す

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    ザ・ニュースペーパーの歴代首相のモノマネは絶品。最近はテレビに出ないのかな?と思っていたら、テレビ関係者はライブは見に来るけれど(案の定)「絶対にテレビには出せない」と思っているそうな。残念。さすが報道の自由度急降下中と言われる中でも影響力が大きいと思われるテレビ界隈(以下自粛‥)
    本書のタイトルを見て、ムズカシイ政治の本だと思ったり、茶化したり批判するだけの本では?と読まないのは勿体無い。
    2015年現在の首相で(エピソードも豊富な)安倍さんを主な題材に、政治家とはどうあるべきか、個人がひとまとめにされてしまう怖さ、ユーモアの大切さなどを、おもしろがりながら考えさせられてしまった。

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    2016年10月14日
  • 世界と闘う「読書術」 思想を鍛える一〇〇〇冊

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    対談集です。知らない本がたくさんありました。知識のある人の会話というのはこういうものなのかと思うと、焦ってしまいます。巻末に「新書」が掲載されているので、そこが入口かなと思います。
    ついていけない、でもかっこいいと思いました。

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    2016年07月05日
  • メディアの怪人 徳間康快

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    昔っから徳間書店という出版社が放つ、なにか猥雑なパワーに不思議な気持ちを抱いていました。「黄金の犬」みたいなベストセラーもマッチョだし、「敦煌」みたいな映画も異常にダイナミックだし、「アニメージュ」みたいな雑誌も先駆け過ぎだし…。それが徳間康快という社長のキャラクターそのものだと知りました。昭和の男、いや男という漢字じゃ収まらない漢の夢の砦が徳間グループなのでした。そのそんな漢の周りには、さらに漢祭りというような右も左も硬も軟も関係ない輩が上から下から後ろから前から集まってくるのです。それを著者は「濁々併せ飲む」と表現しているのでしょう。いろんなことが清浄化された今、その濁々はどこに流れている

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    2016年06月29日
  • 世界と闘う「読書術」 思想を鍛える一〇〇〇冊

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    体裁は読書ガイドで、気になる本は数多あり。それにしても、この博覧強記ぶりは凄まじいですね。ジャンルによっては、交わされている会話の内容が殆ど分からないところもあったり。絶望感に打ちひしがれるだけというのも芸がないから、自分が弱い分野が分かったと前向きに捉えて、そのあたりを重点的に勉強する道標にします。といっても、それがなかなか難しいんですけどね~。

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    2016年02月16日
  • 丸山眞男と田中角栄 「戦後民主主義」の逆襲

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    一見、何じゃこりゃというタイトル。しかし、「戦後民主主義」の上半身は丸山眞男が、下半身は田中角栄が体現していた、そのことは「戦後」を一括りに葬り去ろうとする安倍晋三らの動きによって、より明瞭になってきている、という指摘は、なるほどそういう見方もありえるのかと思った。
    ただ、丸山・角栄の衣鉢を継ぐ者が、小田実はともかく、辻元清美とかって話になると、「戦後民主主義」の今後もなかなか寒々しい。
    それに丸山・角栄と、安倍・小泉純一郎・岸信介との違いは、軍隊で二等兵になって殴られた経験があるかどうかだという話が安易に強調され過ぎている。分かりやすい対比ではあるのだが、一歩間違えば「軍隊で殴られていない奴

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    2015年09月23日
  • 安倍政権を笑い倒す

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    気になるセンテンス
    21 “おもてなし”ということは“裏ばかり”ってことですよね、って言ってた
    いっぺんに「おもてなし」のイメージが悪くなってしまった。しかし、ことほど左様なものなのかもしれないな、ひとの感覚というものは。

    23 沖縄県の翁長雄志知事が「上から目線の”粛々と”という言葉を使えば使うほど、県民の心は離れて、怒りは増幅していく」とつよく抗議したわけでしょ
    たしかに上から目線のイメージが強いですね、この「粛々」 この言葉を使うひとのイメージはそれだけで悪くなりそうです。

    25 安倍さんのボキャブラリーって非常に単純で真似しやすいんです。「まさに」「全力で」「断固として」「しっかり

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    2015年07月16日
  • 不敵のジャーナリスト 筑紫哲也の流儀と思想

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     著者の佐高信は,歯に衣着せぬ表現者で,権力在る者を滅多切りにするジャーナリストである。一方,筑紫は,どちらかというと,物腰柔らかく,それでも言いたいことは言わしてもらうけんね,というようなタイプ。この2人が,『週刊金曜日』の編集委員だったということは,よく知っている。また,2人の文章もよく読んできた。
     さて,本書は,佐高が,筑紫の文章を引用しながら,その人となりを語っていく。しかし,内容は,単なる佐高からの筑紫へのラブコールではない。佐高は,随所に,自分と筑紫との違いを浮き彫りにしながら,「筑紫の甘さ」にも切り込んでいく。これが,けっこうスリルがあって,おもしろいのだ。「筑紫の甘さ」は,彼

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    2015年03月21日
  • 世界と闘う「読書術」 思想を鍛える一〇〇〇冊

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    本がいかに人々の思想に影響を与えているかが分かる。個人的に面白かった章は、文学・評伝・文芸批判。外交官の実態についてもっと知りたくなった。今起きていることには、水面下で思想のぶつかり合いが起こっているということなのだろう。思想を知ることで、国内外の情勢への理解が深まるはずだ。著者のお二人の、歴史的な書物の読書量に脱帽だ。

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    2014年11月07日
  • 不敵のジャーナリスト 筑紫哲也の流儀と思想

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    20141007 そういえば筑紫哲也は亡くなったんだ。いたら朝日新聞の現状は変わっていたのでは無いだろうか。亡くなって存在感がある人になりたいものだ。

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    2014年10月07日
  • 貧困と愛国 増補版

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    ネタバレ

    雨宮処凛さん、私は全く知らなかったんですが、右翼活動を経て、非正規雇用の労働問題に取り組んでいる方らしい(プレカリアート運動というらしいですよ)。本対談は2007年に行われていますが、その後のリーマンショック・年越し派遣村、秋葉原事件等を受けて、巻頭に追加対談が増補されています。セーフティーネットが十分に機能せず、一旦落ちると這い上がる事が困難な社会には、先の見えない閉そく感を感じます。本来はそのような状況におかれ、怒るべき人たちがスピリチュアル系に走って怒りを抑制されているというのは面白い分析。そうかスピリチュアルってそんな効果もあったのか(笑)。

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    2014年04月19日
  • 戦争と日本人 テロリズムの子どもたちへ

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    ネタバレ

    加藤陽子という人の、独特のものの見方というのは論理性と当事者性にあるのかと思っていたが、そうばかりでもない、というのは本書で笠原和夫と大杉栄という補助線を得て、了解した。国や国民に対するどこかさめた距離感は、いってみればアナーキストのそれなのかもしれない。
    取り上げられた中で備忘:笹まくらと東京裁判三部作。

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    2014年03月16日
  • 戦争と日本人 テロリズムの子どもたちへ

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    ネタバレ

    正義とは何か?公平とは?一つの考えに傾倒し、突き進んでしまう傾向にある日本の政治・マスコミ・国民が如何に危うい結果を生んできたか。誰も疑っていないことはむしろ恐しいのだ。クリーンなタカとダーティーなハトといった端的な切り分け表現すら怖いと感じてしまう。

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    2014年01月25日
  • 世界と闘う「読書術」 思想を鍛える一〇〇〇冊

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    佐藤優ってすごい。
    人間、こんなに博識になれるもんなのか〜と改めて思った。
    立花隆との読書ガイド本の時も思ったけど、知識欲がものすごく刺激される本だった。
    紹介されてる本、少しでも読んでみようという気になる本。

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    2014年01月03日
  • 世界と闘う「読書術」 思想を鍛える一〇〇〇冊

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    知らないことってたくさんあると痛感した。本書に述べられる、読んでみたい本に付箋を付けていったら、付箋だらけのステゴザウルスになってしまった。早速、丸山眞男について購入してみた。

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    2013年12月31日
  • 佐高 信の新・筆刀両断

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    相変わらずの辛口批評に満足。1点、記者は強盗的であるべしとの記述があるのだが、これだけは違うのでは?と思う。本音を取りだす手段は、裏技ではないと思うがそれは自分が甘いからか。
     この手の文を読むと、苦手な近代、戦後史をかいつまんで把握できるのではと思っている。この点で氏の著書は教科書ではないが、イメージが湧きやすい書き方で助かる。

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    2013年02月18日
  • 戦争と日本人 テロリズムの子どもたちへ

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    ネタバレ

    特に印象的だったことを徒然に書き記しておきます。

    学徒出陣に対して、庶民からはむしろ当時のエリート層である
    大学生が出征することを、喜んでいたような節があるというような
    話が興味深かった。「不幸の均霑」という言葉を用いて説明されているんだけど、「同じ辛い思いをしろ」というような、庶民側の感情というものがあったと。これなんか、まさしく今の日本とおなじ構造だと思う。昨今の過激な発言で賑わす政治家達が既得権益をぶっつぶすみたいなこと言うけど、それに市民は喜んで同調してしまう。
    その背景にあるのは「大変な思いをしている時に甘い汁を吸っているやつらはけしからん」というような、感情と同じだと思う。
    本当

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    2013年01月05日
  • 社長のモラル 日本企業の罪と罰

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    リクルート事件の真っ最中、リクルート社のPR誌の仕事をしていた。
    店舗等へ取材依頼をするのだが、軒並み取材拒否。勿論、事件の
    影響である。

    住友銀行の支店長射殺事件の時は、住友銀行の仕事をしていた。
    「住友に打ち合わせに行って来ます」と事務所で言うと、
    「撃たれるなよ~」と先輩に言われた。出入り業者まで標的に
    されては堪らん。

    世界的な技術を持ちながら粉飾決済事件で信用が地に落ちた
    オリンパスの事件も記憶に新しい。

    本書は戦後に起きた企業事件を簡潔にまとめて、経営者や経営陣
    のモラルの低下を指摘している。

    内紛劇やら、会社の私物化やら。もうやりたい放題。そして、事件
    として表面化しても

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    2017年08月18日
  • 原発文化人50人斬り

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    容赦なく原発推進者達を斬り捨てています。
    あの人にもこの人にも手厳しい。文化人だ、著名人だ、スポーツ界で名を馳せた人だと言われても、理念のない、哲学のない人たちはいとも簡単にお金に屈する。

    また、電力会社のあくどさ。今までも色々な醜聞を聞いていますが、あれでは犯罪者の集まりでしかない。

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    2012年03月14日