佐高信のレビュー一覧
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小林多喜二は小説を書いて、警察という国家権力によって
虐殺された。そして、反戦の思いを込めた川柳を発表して、
多喜二と同様に国家権力によって命を奪われた人がいた。
鶴彬。その人の短い生涯は映画になったり、幾人かの作家が
作品として発表している。そして、いくつかの作品集もある。
私が初めて鶴彬の名...続きを読むPosted by ブクログ -
面白く読めるが、深読みし始めると止めがつかない。上がっている本だけでも少しずつ読んでいこうと思いつつ本を置いていたが、内容を読みきったという感触には程遠い。これは、と思い、本を知人に委ねることにした。何人かでよめば、視点が増えるので気がつくことがもっと増えるかも知れない。つまるところ、分かるまで信じ...続きを読むPosted by ブクログ
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ずっと歴史上の出来事のように思っていたが、通読して、その本質が何だったのかを理解できた。
前半の政治家評が、はっとする。今の政治家の力量の無さを確認できる。
明らかにする。ジャーナリストの意地が伝わる。Posted by ブクログ -
ブラック企業のものの買い控えを確実に遂行したいけど、なかなかそれぞれの実態に迫るのは難しい、というのが実際のところ。そのあたりを取りまとめを、誰か信の置ける人がしてくれないかな、とか思っていたんだけど、本書はまさに打ってつけ。何となく感じていた胡散臭さも含め、やっと腑に落ちたこと数多。就活マニュアル...続きを読むPosted by ブクログ
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ここに取り上げられたノンフィクション小説(一部事実に基づいた内容)は概ね、政治家と金・権力、そこに貪る利権企業群、メディアとの利害関係からくる権力と私物化、それと、戦争とその背景に携わる政治家・軍部関係者、損得の利害関係である。 昭和の初期から指摘しているのは近代も腐敗した政治とその利害関係が存続し...続きを読むPosted by ブクログ
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ノンフィクション本を開拓したくて購入。
メディア・歴史・現代社会にカテゴライズされて紹介される100冊はほとんどが知らない本。
それぞれ興味を惹かれるような紹介文になってるかと言えばそうでもない気もするんだけど、この本片手に一日中本屋を遊びまわることができそう。
岩波新書なので、紹介されている本も...続きを読むPosted by ブクログ -
久しぶりの新書
本書はあべの政権のときの話しだけれど
マスコミが与える影響ってすごいと思う
中立といえば聞こえはいいが
それなのになんか「大本営発表」みたいなことになっている
真実が知りたい
どうか伝えてほしい
政権に嫌われるジャーナリストでなくっちゃ
≪ 国民は みんなアホです でも少し ...続きを読むPosted by ブクログ -
赤木さんが自殺してしまった事について、この前読んだ「その名を暴け」でもやはり発言する事によって何かが起きるかもしれない恐怖からなかなか誰も口を開かなかった性的暴行も、勇気を出して誰かが声をあげてくれた事によって私も、私もと次から次へと声があがった事を考えた。
そこを調べ後押ししてくれたのがジャーナリ...続きを読むPosted by ブクログ -
日本アカデミー賞3部門を受賞した「新聞記者」の原作者で東京新聞の記者である望月衣塑子氏、論客の評論家である佐高信氏が対談方式で今の政治とメディアに正面からもの申しているのが気持ちよい。器の大きい政治家、権力と果敢に対峙するジャーナリスト、契約相手は国民だと確固たる信念を持った官僚が絶滅危惧種になりつ...続きを読むPosted by ブクログ
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佐高信さんと佐藤優さんが自らの思想を鍛えてきた本や実体験などを語り合った本。思想を鍛えるためのブックリスト付き。
変化の激しい時代を生き抜くには「物事の本質」を理解する必要があります。物事の本質を理解するための一番の近道は読書です。
本書は二人の対談を通して、読書から物事の本質をつかむヒントを得...続きを読むPosted by ブクログ -
在日の詩人・金時鐘と反骨の評論家・佐高信による対論。日韓併合から現在に至るまでの政治・社会・文学にわたるさまざまなできごとへの思いをぶつけ合った濃密なものだけに、日本と朝鮮との愛憎の深さが伝わる気がします。
その中に、私のハングルの師である尹学準先生の名が出てきたのがうれしかったです。Posted by ブクログ -
対談集です。知らない本がたくさんありました。知識のある人の会話というのはこういうものなのかと思うと、焦ってしまいます。巻末に「新書」が掲載されているので、そこが入口かなと思います。
ついていけない、でもかっこいいと思いました。Posted by ブクログ -
昔っから徳間書店という出版社が放つ、なにか猥雑なパワーに不思議な気持ちを抱いていました。「黄金の犬」みたいなベストセラーもマッチョだし、「敦煌」みたいな映画も異常にダイナミックだし、「アニメージュ」みたいな雑誌も先駆け過ぎだし…。それが徳間康快という社長のキャラクターそのものだと知りました。昭和の男...続きを読むPosted by ブクログ
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体裁は読書ガイドで、気になる本は数多あり。それにしても、この博覧強記ぶりは凄まじいですね。ジャンルによっては、交わされている会話の内容が殆ど分からないところもあったり。絶望感に打ちひしがれるだけというのも芸がないから、自分が弱い分野が分かったと前向きに捉えて、そのあたりを重点的に勉強する道標にします...続きを読むPosted by ブクログ
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一見、何じゃこりゃというタイトル。しかし、「戦後民主主義」の上半身は丸山眞男が、下半身は田中角栄が体現していた、そのことは「戦後」を一括りに葬り去ろうとする安倍晋三らの動きによって、より明瞭になってきている、という指摘は、なるほどそういう見方もありえるのかと思った。
ただ、丸山・角栄の衣鉢を継ぐ者が...続きを読むPosted by ブクログ -
著者の佐高信は,歯に衣着せぬ表現者で,権力在る者を滅多切りにするジャーナリストである。一方,筑紫は,どちらかというと,物腰柔らかく,それでも言いたいことは言わしてもらうけんね,というようなタイプ。この2人が,『週刊金曜日』の編集委員だったということは,よく知っている。また,2人の文章もよく読んでき...続きを読むPosted by ブクログ
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本がいかに人々の思想に影響を与えているかが分かる。個人的に面白かった章は、文学・評伝・文芸批判。外交官の実態についてもっと知りたくなった。今起きていることには、水面下で思想のぶつかり合いが起こっているということなのだろう。思想を知ることで、国内外の情勢への理解が深まるはずだ。著者のお二人の、歴史的な...続きを読むPosted by ブクログ