佐高信のレビュー一覧

  • 原発文化人50人斬り

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    今度の原発事故というのは何よりもメディアの敗北の結果 
    世論がメディアを通じて国と電力会社に買い占められていた

    朝日ブックcomでも《特集 原発神話のまやかしを問う》と題して、取り返しのつかない未曾有の大惨事になった福島原発事故について、いつ収束するかもわからない現在、間近に迫る死の恐怖を原発と放射線のとてつもない危険性を終日終夜ひしひしと実感すると同時に、私たちと私たちの子孫が生きるこの国に、安全だと言い続けて日本列島にちょうど時限爆弾を巻くように原発を作り続けてきた人たちを告発・弾劾する本を紹介しています。

    もちろんその中では、30年以上前から全存在をかけて鋭く警告・糾弾してきたわが

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    2012年07月31日
  • 電力と国家

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    去年の大震災が、『人災』であるなら、『空き管』をはじめとする政治家だけではなく、『東京電力』という会社のことも知らねばならない。と思う。マスコミ(ニュース、テレビ番組、新聞など)は原子力という技術を『専門家』が、わかりにくく紹介するばかりで、さっぱりわからない。(自明です、人類史上最高級の部類の技術なのですから)だから、わかりやすい人間の話から、理解を始めるのが、寛容かと思います。本書は良きナビゲーターとなるでしょう。

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    2012年04月05日
  • 新装版 逆命利君

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    異色の商社マン鈴木郎夫の反逆人生を描くノンフィクション。日本人の社畜根性を真っ向から否定しながらも、誰よりも仕事に生きた男の生き方とは—— ルパンが読んだらイチコロやな。

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    2012年02月05日
  • 難局の思想

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    外国の方の話は私には少し難しかったけれど、司馬遼太郎については、私が今までに思っていた通りのお話で、溜飲が下がる思いで読みました。この章を読めただけでも この本を読んで良かった!皆さんにもぜひ読んでほしい。

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    2011年12月10日
  • 城山三郎の昭和

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    人を突き動かす一番の原動力は怒り、不条理への憤り。
    へたれた現代人に足りてない。私にも足りてない。

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    2009年10月07日
  • だまされない力

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    評論家の佐高さんと元文科省事務次官の前川さんとの教育や学びについての対談。

    前半は、歴史や宗教、政治家から文学者まで、お二人の知識の幅の広さに圧倒されるばかりだったが、後半は、夜間中学が学生の頃に学び損ねた人たちの重要な学びの場になっていること、道徳の教科化の話など、自分にも少し取っ付きやすい話題だった。

    戦争の時もそうだが、国民は政治家や新興宗教、そして最近はSNSのインフルエンサーなどに知らないうちに騙されている場面が多そうだと改めて感じた。

    まずは自分で疑問に感じ、知ろうとすることが大事で、それこそが真の学びなのだと思う。

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    2025年12月02日
  • 西山太吉 最後の告白

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    沖縄密約の西山太吉記者と、ノンフィクション作家佐高信さんの対談本。2022年12月に発刊されているが、西山太吉さんはその後2023年2月に亡くなられており、まさに最後の告白である。
    沖縄密約についての告白というよりは、自民党政権や宏池会、清和研の考え方についての西山さんの考察といった趣だった。

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    2024年11月26日
  • なぜ日本のジャーナリズムは崩壊したのか

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    ほんの少し前に
    若い友達(40代前半?)から
    ーボクの周りでも
     国(のお役人)が言っていることだから
     それに 間違いはないと思う
     なんて人が 結構いる
    という 会話から

    それは ないよね
    という話から 立ち話で一時間ほど
    その「情けなさ」を散々語り合いました

    それにしても
    この国は どこに向かって いくのだろう…
    と 思っている方と
    語り合いたい一冊であります

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    2024年07月01日
  • だまされることの責任

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    まだ小泉政権の頃に危惧していたことが現実になる。安倍晋三の長期政権である。彼自身の私欲だけでなく、彼に取り巻く為政者や宗教家や財界の人びとのはかりごとが、民の生活を虐げていく。そんなことをすれば経済力は低下していき財政は行き詰ることは容易く予測できるのに、現在さえ自分さえ良けりゃいいんだという浅はかな結論でおさまっていいのか。これは自己責任論にも通底しており、弱者を切り捨ててしまう社会の崩壊へと向かってしまう。そこに皆気付くべきであり、気付かなかった、だまされていた、という言い訳はあまりに無責任、私たちは共同体としての人道的行動を実践しよう。

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    2023年11月29日
  • 反戦川柳人 鶴彬の獄死

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    小林多喜二は小説を書いて、警察という国家権力によって
    虐殺された。そして、反戦の思いを込めた川柳を発表して、
    多喜二と同様に国家権力によって命を奪われた人がいた。

    鶴彬。その人の短い生涯は映画になったり、幾人かの作家が
    作品として発表している。そして、いくつかの作品集もある。

    私が初めて鶴彬の名前と作品を知ったのは、田辺聖子の
    作品だったと思う。澤地久枝が、全集の復刻に尽力して
    いたのは本書で初めて知った。

    澤地久枝が手掛けた復刻版の原本を作り、鶴彬を後世へ伝えよう
    とした一叩人にも多くのページを割いており、この人にも
    興味を惹かれる。

    著者は鶴彬の川柳とその生涯に触れながら、鶴の周辺

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    2023年11月21日
  • だまされることの責任

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    面白く読めるが、深読みし始めると止めがつかない。上がっている本だけでも少しずつ読んでいこうと思いつつ本を置いていたが、内容を読みきったという感触には程遠い。これは、と思い、本を知人に委ねることにした。何人かでよめば、視点が増えるので気がつくことがもっと増えるかも知れない。つまるところ、分かるまで信じるな、というのは、キャッチフレーズ的に伝播力をもち、威力もあるが、はたして、それでも物事を軽信する傾向は、拍車がかかりこそすれ、変わらない。事実が突きつけられない限り人は信じるのだ。欲しいのは何が事実なのか、そうではない事実をどう見分けるか、方法なり、手段なりを持つにはどうするか、なのだろう。この本

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    2023年06月26日
  • 西山太吉 最後の告白

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     ずっと歴史上の出来事のように思っていたが、通読して、その本質が何だったのかを理解できた。
     前半の政治家評が、はっとする。今の政治家の力量の無さを確認できる。
     明らかにする。ジャーナリストの意地が伝わる。

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    2023年04月17日
  • この国の会社のDNA

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    ブラック企業のものの買い控えを確実に遂行したいけど、なかなかそれぞれの実態に迫るのは難しい、というのが実際のところ。そのあたりを取りまとめを、誰か信の置ける人がしてくれないかな、とか思っていたんだけど、本書はまさに打ってつけ。何となく感じていた胡散臭さも含め、やっと腑に落ちたこと数多。就活マニュアルとしても価値の高い一冊だけど、消費者(即ちほぼ皆)としてマストの知識が満載。色んな場面でいちいち紐解きたい一冊。

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    2022年12月12日
  • 時代を撃つノンフィクション100

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    ここに取り上げられたノンフィクション小説(一部事実に基づいた内容)は概ね、政治家と金・権力、そこに貪る利権企業群、メディアとの利害関係からくる権力と私物化、それと、戦争とその背景に携わる政治家・軍部関係者、損得の利害関係である。 昭和の初期から指摘しているのは近代も腐敗した政治とその利害関係が存続していることだ。今の菅政権もそうだが、それ以前から政治は政治家の為(権力と金)だけのものであって決して国民を守ることでは無いことがはっきりしていることだ。その理由は文中にもある「政治家が非能力であっても国民が優秀であれば経済は動く」ということだ。これはコロナ禍で確証していると思う。

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    2021年07月13日
  • 時代を撃つノンフィクション100

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    ノンフィクション本を開拓したくて購入。
    メディア・歴史・現代社会にカテゴライズされて紹介される100冊はほとんどが知らない本。
    それぞれ興味を惹かれるような紹介文になってるかと言えばそうでもない気もするんだけど、この本片手に一日中本屋を遊びまわることができそう。

    岩波新書なので、紹介されている本も全て岩波から出てる本なのかなと思っていたら全然そんなこともなく、大小問わない出版社の本が分け隔てなく紹介されており懐が深い。さすが岩波パイセンです。

    これ持って本屋行って自分で本を選んで買ってその本を読むまでがこの本の読書です。本屋に行こう。

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    2021年05月10日
  • なぜ日本のジャーナリズムは崩壊したのか

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    久しぶりの新書
    本書はあべの政権のときの話しだけれど

    マスコミが与える影響ってすごいと思う
    中立といえば聞こえはいいが
    それなのになんか「大本営発表」みたいなことになっている

    真実が知りたい
    どうか伝えてほしい

    政権に嫌われるジャーナリストでなくっちゃ

    ≪ 国民は みんなアホです でも少し ≫

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    2021年01月31日
  • なぜ日本のジャーナリズムは崩壊したのか

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    赤木さんが自殺してしまった事について、この前読んだ「その名を暴け」でもやはり発言する事によって何かが起きるかもしれない恐怖からなかなか誰も口を開かなかった性的暴行も、勇気を出して誰かが声をあげてくれた事によって私も、私もと次から次へと声があがった事を考えた。
    そこを調べ後押ししてくれたのがジャーナリスト。もしももっと覚悟を持って調査報道するジャーナリストがいたならばいまも赤木さんが自分の中の正義を貫きつつも元気に暮らしている。という違った未来を見れたのかもしれない。
    この本を読むとやはりこの政権には今も多くの疑惑が残っているように思えてしまうので、誰も何も言えないくらいしっかり証拠と共にその正

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    2020年10月09日
  • なぜ日本のジャーナリズムは崩壊したのか

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    日本アカデミー賞3部門を受賞した「新聞記者」の原作者で東京新聞の記者である望月衣塑子氏、論客の評論家である佐高信氏が対談方式で今の政治とメディアに正面からもの申しているのが気持ちよい。器の大きい政治家、権力と果敢に対峙するジャーナリスト、契約相手は国民だと確固たる信念を持った官僚が絶滅危惧種になりつつある今、マスメディアの役割・機能、政治の有り様、官僚とはを再考させる1冊。

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    2020年09月05日
  • 世界と闘う「読書術」 思想を鍛える一〇〇〇冊

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    佐高信さんと佐藤優さんが自らの思想を鍛えてきた本や実体験などを語り合った本。思想を鍛えるためのブックリスト付き。

    変化の激しい時代を生き抜くには「物事の本質」を理解する必要があります。物事の本質を理解するための一番の近道は読書です。

    本書は二人の対談を通して、読書から物事の本質をつかむヒントを得ることができます。

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    2020年06月20日
  • 「在日」を生きる ある詩人の闘争史

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    在日の詩人・金時鐘と反骨の評論家・佐高信による対論。日韓併合から現在に至るまでの政治・社会・文学にわたるさまざまなできごとへの思いをぶつけ合った濃密なものだけに、日本と朝鮮との愛憎の深さが伝わる気がします。
    その中に、私のハングルの師である尹学準先生の名が出てきたのがうれしかったです。

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    2018年03月09日