佐高信のレビュー一覧
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潜入ルポルタージュの名著だと思っている鎌田慧『自動車絶望
工場』。私は講談社文庫版しか知らなかったのだが、初版は徳間
康快が経営していた出版社(徳間書店ではない)から出ていたんだ。
しかも当初のタイトルは『トヨタ絶望工場』だったらしいが、当然この
タイトルでは出版出来ずに『自動車絶望工場』に変更になったそうだ。
何度も読み返している作品だけれど、出版当初の話は本書で初めて
知った。まぁ、読んでいればトヨタがと分かるんだけどね。
徳間書店の創業者である徳間氏は本当に面白い人なのだ。徳間書店
設立後はグループ会社は10を超えるまでになっていた。
でも、徳間氏が一番やりたか -
Posted by ブクログ
4/10のNHK調査で内閣支持53%。
どんな人にアンケートしているのか?
安倍政権になってそんなに国民の暮らしは良くなっているのか?
前の民主党政権が酷過ぎただけで、景気なんて誰が総理大臣になったってこのくらいにはなったと思う。リーマンショックの復調に東日本大震災需要で加速したんだと思う。
彼が何をした。集団的自衛権の恣意的解釈、安保法制の改悪、共謀罪の制定への動き、格差社会の拡大。そして自由にモノが言えない自民党の構築、首相に忖度する官僚。戦前のファシズムに一直線。
強い日本を取り戻す、なんて耳あたりの良い言葉だけで何にも良くなっていない。
トリクルダウンなんて大企業だけが潤って、一般 -
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反戦というキーワードはお二人に共通している。
個人的には、佐高さんの著書はあまり読んでいないがTVで見た印象から生理的に受け付けない。加藤さんはお姿は拝見したことがないが、「それでも日本人は戦争を選んだ」と本書を読んだ印象としては悪くない。
学問として歴史を研究する学者の立場として、見る側が色眼鏡(マルクス史観だとか皇国史観だとか)をかけずに、当時の人々が何を感じ、何を感じざるを得ない状況だったのかを考える姿勢は正しいと思う。
対談の中で、小林秀雄と丸山真男が対比されている表現があった。もしかしたら自分は小林秀雄に影響されすぎているかもしれない、丸山真男なんて読んだこともないので読んでみ -
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ネタバレ電力会社がなぜ今日のような地域独占の形になったのか、民間企業と国家の電力会社の統制権争いの歴史を見ながら明かしていく。
っていうか松永さんの歴史。
しかも作者の人松永さんが好きすぎてヤバい。
個人の名前がいっぱい出てきたけど、どこそこの企業が、政党がとかじゃなくて誰々がこの時こういう判断を下した、こう評した というように個人単位で詳細に調べられててすごいと思った。
個人的には、昭和恐慌からの不況で日本の官僚たちが自由主義経済の限界を感じてスターリンのソ連やドイツのヒトラー独裁国家の模倣を始めたっていうのがなるほどーってなった。歴史の本とか読もうかなって思った。
とにかく筆者が松永さん好 -
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原発事故は「想定外」ではなく、想定されたからこそ福島県沿岸部につくられた。原発は立地先の地方住民の犠牲なしには成り立たない構造的差別に立脚している」との東大の高橋教授の言葉に納得。
損害賠償は10兆円にも達するといわれる。それを支払う能力がなければ東電は倒産するのが普通だが、それでは困るからと、さまざまな救済案が出されている。しかし、東電が倒産して、誰が困るのか?
確かに経営者や社員は困るだろう。出資している株主や大銀行、それに社債を買っている人間も困るが、そのリスクを承知で株を買い、融資をしているのではないか。
日本航空は倒産させ、会社更生法によって再建を図っている。どうして東京電 -
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電力が自由化だった時代が日本にもあった。戦前、民間の電力会社が
熾烈な競争を繰り広げていた。それが国家により統制されていくことに
強行に抵抗し「電力の鬼」と呼ばれた男がいた。松永安左エ門。
偏屈で頑固で、大の役人嫌い。「官吏は人間のクズである」「役人に
電力会社を運営できるわけがない」。もうこれだけでしびれさせて
くれる人である。
本書は戦時の国家統制に電力会社が飲み込まれて行く時代から
戦後に民の手に電力が戻るまでを松永の国家との闘いを中心に
描いている。
「電力で日本を豊かにしたい」。GHQどころか日本中を敵に回してまで、
松永が成し遂げた電力の民営化だったが、いつのまにか電力各社は