村上正泰のレビュー一覧

  • TPP 黒い条約
    7人の著者によるTPPのデメリット、危険性を説く警告書。舌足らずな部分は見受けられるが、論旨自体はそれぞれ納得がいく。TPPは国家間の交渉ではなく、グローバル企業の利益誘導という漠然とした印象は間違っていなかった。

    ・アメリカの「年次改革要望書」(勧告書)は国家の主権の領域に及んでいた。
    ・非関税...続きを読む
  • TPP 黒い条約
    TPPってよくわからないけど、グローバル化が世の中の流れだし、交渉参加賛成!という方はぜひ。

    コメなどの農業分野のみに矮小化されて報道されることが多いTPPだが、米国の狙う本丸は実は「金融」「投資」「医療」。
    これらの分野が開放された場合に私達の生活はどうなるのか?締結された後、知らなかったで済む...続きを読む
  • TPP 黒い条約
    安保関連法制よりはよっぽど大事と思われるTPPに関する各識者の反対論

    特に斬新だったのは施 光恒の指摘、以下のものがTPPにより壊されるという
    ①治安の良さ、連帯意識
    ②「ものづくり」を支える文化的基盤
    ③中産階級とその創造性
    ④多様な選択肢

    これだけの識者が反対しながらTPPはとうとう合意され...続きを読む
  • TPP 黒い条約
    それぞれの専門領域の視点からTPPの問題点について触れている。しかしながら,重複部分もあり,いささか読みにくかったのも事実。中野さんの単著のほうが明快でわかりやすい。
  • TPP 黒い条約
    1章 中野剛志
    日米同盟と自由貿易について。冷戦終結前後での意味合いの変化。米中関係の変化。

    2章 関岡英之
    日米構造協議、改革要望書に始まるアメリカによる日本の構造改革。

    6章 施光恒
    日本語による近代化の意義、明治日本の近代化における英語による近代化か日本語による近代化かの議論。
    TPPによ...続きを読む
  • 医療崩壊の真犯人
    財務相から厚生労働省に出向し、医療制度改革に携わり、医療費適正化計画の枠組みづくりを担当した村上正泰氏の書いた本だ。

    政治屋の意向を受け、官僚として制度設計を行っていくのだが、急速に高齢化が進み、医療費がどうしても増えていかざるをえないなかで、その伸びをひたすら抑制しつづけるのはどだい無理な話であ...続きを読む
  • 医療崩壊の真犯人
    医療制度改革に従事した元官僚さんの書だけあり、現実をとらえているのであろう。僕の予備知識がなさすぎで一読では、理解できないとこも多かったけど、2度3度と読んでみますねー。生活の安心に直接かかわることだけに、皆さんご一読を!
  • 高齢者医療難民 介護療養病床をなぜ潰すのか
    [ 内容 ]
    施行直後から大混乱が生じている後期高齢者医療制度。
    見直しの目途がいまだ立たないなか、財政再建の名の下に、今度は療養病床の大幅削減がひそかに実施されようとしている。
    十分なケアを受けられないまま行き場をなくす11万人の“医療難民”。
    まるで「病気のお年寄りは、無駄な医療費を使わずに早く...続きを読む
  • 医療崩壊の真犯人
    今や国民の不安・不信の的となっている医療・福祉問題。

    民主党は増税(消費税)によって社会福祉費に充てると言っているが、そもそもなぜこういった問題が現れたのか。基本所としてわかりやすくまとまっているので今の議論についていくためにも読むべき本である。
  • 医療崩壊の真犯人
    元財務官僚から、厚生労働省に出向していた
    著者が、医療崩壊の本当の理由の迫る著書。
    深刻な医師偏在や、介護難民の生れる現在の
    医療の問題を告発しています。
  • 医療崩壊の真犯人
    厚労省に出向し医療政策に携わった経験のある元財務官僚の著者が、救急患者の「たらいまわし」や医師不足などの最近の「医療崩壊」の実情を解説した上で、この「医療崩壊」の要因は小泉内閣以降に推進されてきた医療費抑制政策にあると指摘し、今後の医療費再生に向けて医療費の増額が不可欠であると論じている。
    実際に医...続きを読む
  • TPP 黒い条約
    7名の方々がTPPについて反対の方向で書いているので、合意に至ってしまった現在、どうなっていくのか非常に気になる。
    また、新聞・マスコミが取り上げる内容がいかに偏っているかを改めて認識。一般市民が得られる情報って限られるので、「興味を引くための内容」を掲載するのではなく、「国民が知っておくべき内容」...続きを読む
  • 高齢者医療難民 介護療養病床をなぜ潰すのか
    ○高齢者医療にかかわる、吉岡氏、村上氏の作品。
    ○現在の介護保険制度、医療保険制度の限界については、他の本でも多く言及されているが、本書も、現場の実態に即した見解もあり、興味深かった。
    ○少し古い本であり、制度自体はすでに変わっている部分もあるが、考え方については、現在でも変わっていない。
  • TPP 黒い条約
    衰退するアメリカ。そのアメリカ依存から抜けられない日本。この構図のなかで、いま、アメリカが日本を徹底的に搾取しようとしている。それがTPPの正体だ。TPPが日本の成長を助ける自由貿易協定だというのは真っ赤な嘘。99%のわれわれ国民に対して、1%のグローバル企業・超富裕層が仕掛けた罠なのだ。その内実を...続きを読む
  • 高齢者医療難民 介護療養病床をなぜ潰すのか
    【読書その2】正月の自分への勉強課題である介護療養病床についての本。上川病院の吉岡氏と厚生労働省に出向経験のある元財務省官僚の村上氏の著書。当時の議論等々を勉強。改めて自分自身の担当分野の重みを痛感。
  • 高齢者医療難民 介護療養病床をなぜ潰すのか
    2008/12
    この本が一番訴えているのは、“介護療養病床”の廃止という厚労省の方針に対して、何が問題なのかということ。現場をよく知る現役医師と旧厚労省キャリアがそれぞれの立場から愚作を糾弾している。この問題を知るためにはいいのでは、という内容。