齋藤なずなのレビュー一覧

  • ぼっち死の館 1

    購入済み

    いつかは行く道…

    以前テレビで、新潮社の中瀬ゆかりさんがこの本を紹介したのを見て購入しました。
    変に美化した絵柄ではなく、後期高齢者のリアルが描かれている所が良いです。

    年を重ねて生きていくとはこういう事か…なんて切ない気持ちにもなりますが、
    仲間内で団地の住民にあだ名を付けたりして(そのネーミングセンスが秀逸!笑)、クスッと笑えるシーンもあります。

    後期高齢者と呼ばれる年齢になったらこんな団地で暮らすのもいいな、と思いました。

    #深い #ほのぼの #切ない

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    2024年12月15日
  • 漫画 野菊の墓

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    よく知られた原作なれど、作品世界に合った絵柄と、絶妙なコマ割り、行間を補う"間"の描写などでグイグイ引き込まれ、一気読み。そして号泣。完璧なコミカライズだと思う。

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    2024年08月19日
  • ぼっち死の館 1

    Posted by ブクログ

    独居老人たちが主に住む団地が舞台の漫画。
    老人たちにも人生があり、そして自分もいつか老人になるのだということが実感された。
    おそらくアシスタントも入れていないのであろう、人物から背景までフリーハンドで描かれている、そういうタッチの漫画が好き。漫画というのは手間をかけて精密な絵を書けばいいというものではないと思う。
    とても伝わってくる漫画だった。

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    2023年11月26日
  • ぼっち死の館 1

    匿名

    購入済み

    読み応えのある一冊です。

    作品はオムニバス形式になっており、ありきたりな日常に見えて他にないセンスを感じる会話劇が人生をなぞるように繰り広げられていきます。
    どのお話も端々でくすりと笑えて、特に第3話では何度も泣けてしまいました。キャラクターの一人ひとりがとても愛おしいです。
    また、紹介文に76歳の作家さんの御本とありましたが、古さはまったく感じられません(もし失礼な物言いだったらすみません…)
    漫画の中にも時代を語り、その時の波を楽しむキャラクターが登場するようにいくつになっても感性はアップデート出来る。歳を重ねるほど物事の本質へ近づき、心に響く言葉を紡いでゆける。そんな未来への希望と尊敬の念を持ちました。

    #エモい #深い #感動する

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    2023年02月17日
  • 千年の夢 文人たちの愛と死 下巻(小学館文庫)

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    下巻も上巻に劣らず内容が濃い。冒頭の2章「落天女」「聖家族」
    で描かれる岡本一平・かの子・太郎の芸術家一家の話だけでお腹
    いっぱいになる。

    それぞれに才能を持ち、それを開花させた家族の肖像はあまりに
    も常識からかけ離れている。もしかして、岡本太郎氏が生涯、
    独身を通したのは一平・かの子夫妻の影響があるのだろうかと
    の読後感を抱いた。

    「木曽路はすべて山のなかである。」で始まる『夜明け前』を
    書いた島崎藤村。作品は好きなんだよ、私は。『夜明け前』を
    携えて、実際に木曽路へ行ったことだってあるくらいに。

    でも、人間として最低。姪の駒子さんに手を出して妊娠させた
    のに、責

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    2019年06月30日
  • 千年の夢 文人たちの愛と死 下巻(小学館文庫)

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    上巻に負けず劣らずの素晴らしい傑作揃い。息を詰めて読みました。岡本かの子がすごいインパクトだ。力作です。宮沢賢治のプラトニックな男同士の恋もいい。何故だか泣けて仕方なかったのが「葛の花」武者小路実篤と妻・房子の話。胸がえぐられます。樋口一葉のジットリ冷静沈着な感じも切ない。太宰が主人公の「傷にしてナイフ」(どうですかこのタイトル最高すぎません?)はサッちゃんの献身がつらい…太宰、太宰よー!と叫びたくなった。北原白秋のクズぶりには怒りが。岡倉天心の話は壮大だった。心底惚れ惚れする漫画ばかりだ。

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    2016年08月20日
  • 千年の夢 文人たちの愛と死 上巻(小学館文庫)

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    この本は隠れた名著ですね。文豪夫妻(愛人も)の愛憎入り混じる関係を実に巧みに描いた漫画集です。種田山頭火とその妻、高村光太郎と智恵子、林芙美子を巡る男たちなど。林芙美子のお話は泣きましたね!それまで林芙美子にはあまりいいイメージを持っておらずひたすらのし上がった人という印象がありましたが、本書を読んで林芙美子が愛おしくなりました。名作です。

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    2016年08月20日
  • ぼっち死の館 1

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    高齢者が集うアパートで繰り広げられる群像劇。過去の思い出、動かなくなった身体、疎まれながらもやめられない事…高齢になると分かるであろう境地と、そこから見つけるささやかな幸せと生きがい。

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    2025年05月25日
  • ぼっち死の館 1

    Posted by ブクログ

    カラスのアップから始まる団地の日常?
    ゴミ袋で満杯になったトラック。
    一人で死んで、見つかって、ご近所さんが噂話をする。
    家猫と外猫それぞれお世話する人。
    6話とも死人の話し。
    気分が落ちこんだらドーシヨウ?と恐る恐る読みはじめました。

    「牛の行く」
    泣いてしまった。

    妻に先立たれ、一人で生活しているジジイ
    今の「バァさん」って中身はケッコー豊かよ
    と幽霊奥さんに言われても、バァさんを下に見ているインテリジジイ。が、
    バス停で「律気な方」と言われて涙ぐみ、
    バァさん達の仲間に。

    私が先に行ったら?夫は大丈夫かしら?

    最後のページに

    何もかもみーんな
    順ぐり順ぐり
    なんだよね。

    そう

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    2023年03月24日
  • ぼっち死の館 1

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    確か、フリスタの漫画特集から。”傘寿~”もそうだったけど、老後から死に至るまでの余生、気になりますよね。本書もまさにそこがテーマで、タイトル通り、主に扱われているのは孤独死。自分はまだまだと思いたいけど、親のこととかもあるし、身につまされますわな。

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    2024年09月24日