くみちょうのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
第1巻できくりの酒クズ度合いは既に充分に描かれている為か、続く2巻はきくりの周囲に視点を広げる話が目立った印象
いや、それでも8話は酷いけども。財布が無いと言えないばかりに独りで徹夜呑みの体を装った上で他人に飲み代を払わせるとかかなり酷い事をしているけども
でも、これがきくりの酒エピソードの中では弱い方に分類されそうな辺り、本当にこの人の酒クズ度合いは酷い……
きくりの酒クズさが強調される程にバンドを組む志麻の前任さが強調されるけど、9話は良い意味で酷かったな。いや、酷い意味で良いというべきか?
きくりの酒クズ生活と反比例するかのような志麻の整った生活に彼女の苦労ときくりにそれを壊されてしまう酷さが見えてくる。こうした面を見ると哀しくなってくるね…
メンバー(きくり)がやらかした時用の菓子折りを常備しているドラマーって何さ…。出来るサラリーマンでもここまでしている人ってあんまり居ない気がする…
あと、志麻と言えばきくりの尻拭いをしている印象が強かったけども、イライザの同人製作も手伝っていたのね…
本当にSICK HACKって志麻で持っているようなバンドだな…
本作ってスピンオフでありながら、本編とほぼ同時間軸で物語が進行しているのが特徴と言えるのだけど、その割に本編にそれほど絡まないのも特徴だと思っていたり
だからアニメ最終話で感動的なステージが展開された文化祭エピソードの11話もひとり達とほぼ絡まない形で進展したね
きくりも星歌も輝かしい文化祭を経験したわけではない。ひとり達と絡まない形だって大人二人で思わず文化祭を満喫してしまう
だからか、本編ではひとりのフォローをする喜多、喜多に報いようとするひとりという構図が描かれたステージシーンだって、きくりのアシストではなく文化祭を楽しむ学生達を見上げるきくりという構図を主題としているね
あの頃はステージに集う者達を上から見下ろしていた。そして今はステージで輝く者を見上げている、あの頃と変わらぬ表情で
きくりは当時も今も文化祭を楽しんでいるのだと思えたよ。……その割に一番笑顔になっていたシーンがひとりのやらかしシーンだったのは多分笑って良いところ
また、本編の裏事情という面で15話は面白いね
本編では描かれなかった各バンドのステージ、結束バンドやSIDEROSはアウェーに抗うように歌い上げた。そこにこそ輝きを見るきくりはバンドマンとして格好いいね
…その反面、酒を飲み過ぎてやらかしてしまうのは格好悪いのだけど。いや、ステージ演出はガチで格好いいし、これこそSICK HACKだ!という魅力が詰まっていたのだけど、それにしたって酒を飲み過ぎである
きくりの周囲からの視点が目立った今巻、13話は完全に外部からSICK HACKを見たぽいずんの話だね
酒クズ要素をさほど察すること無く外からきくりを見ると、ああいう感じになるんだぁ…って逆に新鮮になる
特にステージ終わりでの身体を折り畳むような奏法は本当に格好いいし、楽屋の奥で不機嫌そうに佇むきくりの姿は迫力がある
……それら全てが酒の悪酔いによって齎された姿とか信じたくないね…(笑)
最終的にきくりの正体は知れたわけだが、同時に財布からお金が消えたぽいずんは少し可哀想だ(笑) -
Posted by ブクログ
前々から存在は知っていたのだけど、今更読みました
てか、タイトルからして、きくりが安酒を紹介するとか酒のあてを紹介するとかそういう作品を想像していたのだけど、酔いどれ日記ってそういう意味だったのかと思わされるくらいにきくりが深酒して泥酔している……
きくりは元々がネガティブで根暗だから酔っ払ってないとやってられない。素面で見通す世の中は世知辛い、だから酒に酩酊して世を見通さない自分になる
そうして出来上がったのはガチの酒クズでした――
いや、本編の時点で酒クズだしダメ人間の風体だったけど、彼女を主役としてフォーカスを当てると尚更にダメ人間度合いが強調されるね
手に入ったばかりの数万円を一夜で溶かしてしまうのは流石に駄目過ぎでしょ……。しかも、その上で金欠や生活苦から目を逸らす為に酒へ逃げて幸せスパイラルとかガチのクズじゃん…
これ、志麻が居なかったら生活どころか人生が破綻していたんじゃなかろうか……
きくりのダメ人間っぷりが強調される事で彼女とバンドを組む志麻やイライザの真っ当っぷりが強調されるね
実のところ、イライザとて同人活動に精を出し過ぎてる面は大丈夫か?と言いたくなるけど、生活を破綻させない程度に弁えているみたいだしなぁ
結果、きくりの酒癖がヤバすぎて2人がまともにしか見えない状態となっているね
特にファミレスでの志麻の説教とか正論だし、聞く耳を持とうとしないきくりに根気強く言う志麻は本当に偉い
…ただ、志麻の指摘が正論で逃れようがないだけに、きくりがそれらを全部酒で流す展開へと自動的に繋がってしまうのだけども(笑)
まあ、このような展開が示される事で、こんなダメ人間に付き合う志麻もイライザもきくりが織り成す音楽性に魅せられているから、彼女らはバンドを組み続けるのだと見えてきたよ
廣井きくりは酒クズである。…というネタをメインにして展開すると思いきや、4話からは生活面のダメさもメインになり始めたね
風呂なしボロアパートで暮らしているのは仕方ないとして、元先輩の家に上がり込んで世話になるとか本当にダメ人間がするやつ…!
というか、本編でも虹夏がリョウの世話を焼くシーンが頻出していたけど、あの状況へ更にきくりが加わるのか……。虹夏はダメ人間を引き寄せてしまう存在か何かなの?
このように本作はとことんまできくりのダメ人間さを強調している
けれど彼女の本職はバンドマンな訳で。本編では描かれる事はないだろうきくりの音楽制作、それが描かれた7話は彼女のダメ人間っぷりも音楽的才能も遺憾なく描かれた回となったね
新曲作りで行き詰まり、後輩と自分を比べて落ち込み、そうして逃げた先は酒と山
無軌道な彼女の在り方は少しでも素面になり直視すれば暗闇へ真っ逆さま。だから彼女は酒に逃げるわけだけど、逃げずに苦しむ事で良曲を生み出す様は一端の音楽家といった風情だね
こういう面が有るから志麻も見捨てられないんだろうなぁ……
つまり結論として、きくりダメ人間だし周囲が甘やかしちゃってるじゃんという話になってしまうのだけどね(笑)