伊藤礼のレビュー一覧

  • こぐこぐ自転車

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    家族が持っていた本を拝借。
    タイトルから、少年が主人公の冒険物語かと思ったのに、まさか、年配のおじさまが自転車にはまって友人と旅をするエッセイ本だったとは。
    自転車には詳しくありませんが、伊藤礼さんの心の動きが素直に表現されているので、自転車とは関係のない、変な所で「分かる~」と共感しつつ楽しみました。ところどころにでてくる絶妙な辛口コメントが好きです。

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    2023年08月23日
  • ダダダダ菜園記 ──明るい都市農業

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    執筆時80歳ちかいおじいちゃんである筆者の、12坪の庭先農場で奮闘する日常が飄々とユーモラスに語られるエッセイです。

    とても好みの作品でした。文体も、著者の目線や感受性もすごく刺さりました。エッセイの好みとしてはストライクです。家庭菜園に興味が1ミリもなくても楽しめること請け合いです。

    目線は至極フラットです。きっとそもそもの素質もあるのかもしれませんが、作物や畑の環境、そして季節の移り変わりに気を配る農業を楽しむ筆者は、万物を「観察」の目線でフラットに眺めているのかもしれません。自然や他人にはもちろん、自分に対してもフラット。カッコつけが一切ありません。野菜を、やってくる害虫を、ホームセ

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    2022年01月20日
  • こぐこぐ自転車

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    面白かった!
    ちょこちょこ声を出して笑ってしまった。
    しかしこの程度を毒舌と云うひとが多いのは意外。
    私は品のいいユーモアとして読んでた。

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    2015年01月09日
  • こぐこぐ自転車

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    ご本人はこういう紹介をされるのは、嫌だろうが、どうしてもこんな前振りがついてしまう。「著者の伊藤礼氏は、 "チャタレイ夫人の恋人"を翻訳した、伊藤整氏のご子息で」と。
    そんなこととは別で、この伊藤礼氏は、学校を定年退職する直前に、自転車通勤を思い立ち、以来、多くの自転車を購入しては試し、それこそ友人たちと本中を自転車で走り回っている。文庫版のあとがきでは七十七歳、いわゆる喜寿で、あいかわらずスポーツ自転車を乗り回している。
    私も、自転車愛好家ではあるが、果たして。伊藤氏の年齢まで、走れるか。また知的好奇心をもと続けることができるのか。
    長距離を走るこころ構えとして、LONG

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    2011年08月20日
  • こぐこぐ自転車

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    とても楽しく読めた。

    都内の川沿いを走ったり、北海道大旅行をしたりと内容が面白いのはもちろんのこと、
    なんとも言えない文章の面白みと、
    著者のひねくれとこだわりに加えて、古希のサイクリストというスパイスがあまりに絶妙。
    年寄りは偏屈であってこそ面白い。
    いつの日か愛される偏屈ばあさんになれたら嬉しい。

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    2011年02月28日
  • 狸ビール

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    狸とビールが好きな友達がいるのでタイトル買い。狩猟をテーマにしたエッセイ集。とても面白かった。猟に対する好奇心も満たしてくれるし、昭和の頃の狩猟シーン、仲間とのドタバタ、犬との友情、それらを軽やかなタッチで描いてて、クスリとするような中になかなか唸らされる深い洞察が沢山あった。面白いおっさんで一発で好きになった。

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    2020年02月20日
  • ダダダダ菜園記 ──明るい都市農業

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    脱力系の菜園エッセイ。日常のささやかなことが飄々とした文体で語られる。あちこち話がそれるのも楽しい。
    戦中戦後の食糧事情やサツマイモ栽培、保存のためにムロを掘った話への展開は興味深く読んだ。

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    2018年05月03日
  • 狸ビール

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    たぬきをしこたま食べてビールをしこたま飲んだら胃袋のなかで狸ビールができて、というすっとぼけたエピソードのとっぱなの一章で、佐藤垢石の『たぬき汁』ならぬ狸ビールとなった、釣随筆ならぬ猟随筆が、だらだらと、うっとりと、英文学者で伊藤整の息子、というどう転んでも裕福なインテリの著者が経験した「消滅することになった」在野の狩猟文化といえるものへの哀惜と郷愁をかすかにたなびかせながら全編この調子で続いていく。「犬とキジと狸と鉄砲の話」は歴代の猟犬の愛しさでベスト犬本に分類。

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    2009年11月10日
  • ダダダダ菜園記 ──明るい都市農業

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    喜寿を越えペースメーカー入れ一級障害者だが自転車散策が趣味/わずか東西13メートル、南北3メートルの自家菜園(英国人知人に「私も農園を持っている」といって、それ以上語る時間がなかったが、彼は農地といえば1エーカー約4千㎡以上をイメージしたのではないか。だが東京都世田谷区としては贅沢な土地利用かもしれない。朝食のサラダにする菜っ葉が主のミニ菜園でも手に鍬で耕すとなるとかなり苦で、原付単車より小さなエンジンの耕運機を買い込むと快適!採算度外視/正月料理の定番クワイの池にボウフラが湧いてメダカを買いに行った。

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    2025年06月27日
  • こぐこぐ自転車

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    購入済み

    細かい話ですが

    話は面白いです。
    地図ですが、国道と都道のロゴが混乱してます。
    国道四号がなんでこんなところと思ったら、都道の間違い。
    お好みで。

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    2024年05月17日
  • こぐこぐ自転車

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    60代から自転車にはまった著者。折りたたみ自転車から始まり、クロスバイク、MTBまで購入して、都内だけでなく、仲間と北海道まで走りに行くようになる。というと、元気な老人の健康エッセイみたいだけどそんなことはなくて、ひと言多い、理屈屋っぽい戦前生まれの著者が、脳内で好き勝手なことを、忖度なくつぶやく様が描かれる。文章がとても軽快で、相手や自分への無遠慮なツッコミなど、宮田珠己氏のエッセイに通じるものがあると思った。これを見て自転車を始めようって気にはならないだろうけど(笑)、自転車乗ってる人が読むと、くすりとさせられることは保証付きだろう。かく言う私もそうだった。

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    2018年06月29日