ダダダダ菜園記 ──明るい都市農業

ダダダダ菜園記 ──明るい都市農業

小説・文芸
792円 (税込)

3pt

4.0

著者は庭に訪れる雨と風と太陽が行う不思議に心を奪われています。彼の庭は猫額大、広くはありません。しかし70代にして思い立ち、雨、風、太陽たちと不思議の世界に遊ぶために庭を鍬で耕して種を蒔いたりし始めたのです。それが高じて今はダダダダとやかましい音を立てる耕耘機まで買ってきて農耕活動に精を出しているのです。滋味とユーモア溢れるエッセイ。

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ダダダダ菜園記 ──明るい都市農業 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    執筆時80歳ちかいおじいちゃんである筆者の、12坪の庭先農場で奮闘する日常が飄々とユーモラスに語られるエッセイです。

    とても好みの作品でした。文体も、著者の目線や感受性もすごく刺さりました。エッセイの好みとしてはストライクです。家庭菜園に興味が1ミリもなくても楽しめること請け合いです。

    目線は至極フラットです。きっとそもそもの素質もあるのかもしれませんが、作物や畑の環境、そして季節の移り変わりに気を配る農業を楽しむ筆者は、万物を「観察」の目線でフラットに眺めているのかもしれません。自然や他人にはもちろん、自分に対してもフラット。カッコつけが一切ありません。野菜を、やってくる害虫を、ホームセンターの店員を、著者の家人を、すべてフラットに観察しています。

    文体は「だ・である調」ですが重さはなく、柔らかさを感じつつ丁寧な描写。
    しかし描写が律儀なほど丁寧すぎて、それが独特なユーモアを生んでいます。そしてユーモアが80ちかい爺さんのそれじゃなく、20代の方でも「ふふ」と笑いながら読めるのではないかと思うほどです。

    話が横道にそれたままになって文字数が尽きたり(連載であったため)、自分でもそれを自覚して無理やり話を戻したりと、半ばお家芸のような「果てしない余談」がまた面白い。自分に素直すぎて余談にページを割いてしまう可愛らしさ。シビンの使用法、一目惚れで買った耕運機を買ったまま使わない理由さがし、シオカラトンボの交尾などの笑える余談に大いに楽しませてもらいました。

    伊藤礼さんをこの作品で初めて知りましたが、いま一番友達になりたいおじいちゃんです。

    0
    2022年01月20日

    Posted by ブクログ

    脱力系の菜園エッセイ。日常のささやかなことが飄々とした文体で語られる。あちこち話がそれるのも楽しい。
    戦中戦後の食糧事情やサツマイモ栽培、保存のためにムロを掘った話への展開は興味深く読んだ。

    0
    2018年05月03日

    Posted by ブクログ

    喜寿を越えペースメーカー入れ一級障害者だが自転車散策が趣味/わずか東西13メートル、南北3メートルの自家菜園(英国人知人に「私も農園を持っている」といって、それ以上語る時間がなかったが、彼は農地といえば1エーカー約4千㎡以上をイメージしたのではないか。だが東京都世田谷区としては贅沢な土地利用かもしれない。朝食のサラダにする菜っ葉が主のミニ菜園でも手に鍬で耕すとなるとかなり苦で、原付単車より小さなエンジンの耕運機を買い込むと快適!採算度外視/正月料理の定番クワイの池にボウフラが湧いてメダカを買いに行った。

    0
    2025年06月27日

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