武田尚子のレビュー一覧
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日本における牛乳の、生産側や政治経済的な側面を主に歴史的観点で記された本。
私はタイトルから、「学校給食に牛乳が出るのは、戦後GHQから押し付けられたせい」「日本人には牛乳は合わない」といった噂を理解できる本かと思ったが、その予想は空振りに終わった印象。戦後GHQはちらっとだけ出てくるが、そんな陰謀論的な話ではない。
はじめて日本人がミルクと出会ったエピソードや、お相撲さん絡みの話は印象に残ったが、本全体としては厚生労働省の資料のような話が多かった印象。
とは言え、冷蔵庫も無い時代から日本人が牛乳を飲んでいたのは知らなかったので発見だった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレもうすぐバレンタインデイ
目もくらむようなチョコが宝石のように並ぶ
特に食べたいと思わないチョコレートだが
昭和二十年代の子供の時は憧れだった
板チョコですら
原産地中米では、飲み物、薬、貨幣であったそうな
様々な歴史を経て(植民地の人々や黒人奴隷などの悲劇を含めて)世界中に広まっていった
砂糖と双子のように絡まりながら世界に広がっていった
産業革命・三角貿易・労働福祉
様々な問題を抱えながら歴史は進んでいった
イギリスの「キットカット」の歴史は興味深い
(実は私は食べたことがないのです)
今度チョコを食べるときしっかりとかみしめたいと思う
いや、とろけてしまうよね
≪ 恋人へ 神 -
Posted by ブクログ
日本における牛乳の歴史を書いた本。日本での牛乳活用は奈良・平安時代に作られていた「蘇」が最初だが、これは途絶えてしまったので、実質的には開国後からとなる。日本における牛乳の歴史を見ると、文化や産業がどのように発達していくかを見ることができて面白い。
牛乳の特徴的なところは、その栄養価の高さから福祉としても活用されたとこにある。学校給食に必ずと言っていいほど出るのはそのためだ。とはいえ牛乳は元々高級品であったため、支給するには金がかかって難しい。それが支給に至る決め手となったのは兵力増強のためだというのだから、笑ってしまう。何か新しいものを取り入れるならば、軍に結びつけるのが手っ取り早い。