張競のレビュー一覧

  • 中華料理の文化史

    Posted by ブクログ

    小説のネタ探しに読みました。
    僕らが中華料理というものに対して漠然と抱いている先入観が、補強されたり覆されたりしてちょっとした興奮を味わえます。
    特に、中国の食文化と「犬食い」の関係についての章は読みごたえがありました。

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    2013年02月23日
  • 中華料理の文化史

    Posted by ブクログ

    [ 内容 ]
    フカヒレの歴史はせいぜい三百年、北京ダックはたかだか百年あまり。
    ではそれ以前の中華料理とはどのようなものだったのか?
    異民族との交流により中華料理は大きく変貌してきた。
    見知らぬ素材やレシピという異文化を中国人は貪欲にとりこんだ。
    中華思想も蛮夷の料理は拒まなかったのである。
    中華料理のなかにはハイブリッドな中国文化のエキスが濃縮されているといっても過言ではない。
    孔子の食卓から開放経済下の新香港料理まで、中国の風土、異文化交流という大きな視野から描きだす、芳醇な中国文化史。

    [ 目次 ]
    序章 変わる中華料理
    第1章 孔子の食卓―春秋戦国時代
    第2章 ラーメンの年輪―漢代

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    2014年10月30日
  • 「情」の文化史 中国人のメンタリティー

    Posted by ブクログ

    [ 内容 ]
    中国の「情」には、日本とは異なる多様な意味が含まれている。
    男女の情、人情、親子の情、兄弟の情、友の情など、人間関係の基本的な倫理は、いずれも微妙にニュアンスの異なる「情」ということばで表現されてきた。
    この人間関係の情愛をめぐる多様な「情」の観念は、古代から宋、明・清の時代まで、どのようにとらえられ表現されてきたかを、詩歌、小説、思想書を通じて文化史的に明らかにし、中国人のメンタリティーのありかを描く。

    [ 目次 ]
    第1章 「情」という観念
    第2章 詩に詠まれた「情」
    第3章 恋の情緒としての「情」
    第4章 「人情」まんだら
    第5章 友情の虚々実々
    第6章 兄弟の情、親子の

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    2010年07月14日