あらすじ
フカヒレの歴史はせいぜい三百年、北京ダックはたかだか百年あまり。それ以前の中華料理とはどのようなものだったのか? 異民族との交流により中華料理は大きく変貌してきた。見知らぬ素材やレシピという異文化を中国人は貪欲に取り込んだ。中華思想も蛮夷の料理は拒まなかった。中華料理のなかにはハイブリッドな中国文化のエキスが濃縮されているといるのだ。孔子の食卓から開放経済下の新香港料理まで、中国の風土、異文化交流という大きな視野から描きだす、芳醇な中国文化史。
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Posted by ブクログ
小説のネタ探しに読みました。
僕らが中華料理というものに対して漠然と抱いている先入観が、補強されたり覆されたりしてちょっとした興奮を味わえます。
特に、中国の食文化と「犬食い」の関係についての章は読みごたえがありました。
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
フカヒレの歴史はせいぜい三百年、北京ダックはたかだか百年あまり。
ではそれ以前の中華料理とはどのようなものだったのか?
異民族との交流により中華料理は大きく変貌してきた。
見知らぬ素材やレシピという異文化を中国人は貪欲にとりこんだ。
中華思想も蛮夷の料理は拒まなかったのである。
中華料理のなかにはハイブリッドな中国文化のエキスが濃縮されているといっても過言ではない。
孔子の食卓から開放経済下の新香港料理まで、中国の風土、異文化交流という大きな視野から描きだす、芳醇な中国文化史。
[ 目次 ]
序章 変わる中華料理
第1章 孔子の食卓―春秋戦国時代
第2章 ラーメンの年輪―漢代
第3章 食卓のビッグバン―魏晋・六朝時代
第4章 犬肉を食うべきか食わざるべきか―隋唐時代
第5章 羊肉vs豚肉―宋代
第6章 箸よ、おまえもか―宋元時代
第7章 ああ、フカヒレ―明清時代
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