下川耿史のレビュー一覧

  • 日本エロ写真史
    エロは表面に出てこない欲求がある。
    明治初期から、写真機で短時間に撮影できるようになり、モデルは芸者(半玉)など。ただし、カメラはかなり高額(年収の数十年分)。戦後頃までの記録を調査研究している。
    日本人は性におおらかである。美意識も他民族とは異なるところもある。
  • セクソロジー異聞
    稚児灌頂、女装マニア、獣皮フェチ、陰部切り、屍姦、サディズムの彼方……。土着的な性愛の態様や、秘戯の変異、性犯罪者たちの蠕動する欲望をえぐり出す渾身の性愛奇譚。性はフェティシズムに始まりフェティシズムに終わる──。
  • エロティック日本史 古代から昭和まで、ふしだらな35話
    日本史のエロにまつわるエピソードを紹介した本。性の通史を書こうとしたそうだが、著者も後書きで述べている通り、エピソードの寄せ集めに終始した感がある。とはいえ、古代から近代まで、性風俗の流れがとっつきやすくまとまっている良著だ。

    印象に残ったのは、各時代における性を売る女性の変遷で、平安時代の遊女は...続きを読む
  • エロティック日本史 古代から昭和まで、ふしだらな35話
    必要に迫られて読みましたが、予想外に面白かったです。
    読後、日本の歴史は「エロ」に彩られているとの感を強くしました。
    まず、よく知られていることですが、「国生み」の物語からしてエロい。
    日本最古の資料である「記紀」には、こうあります。
    まず、「古事記」。
    イザナギが「自分には成り成りて成り余れるとこ...続きを読む
  • 日本エロ写真史
    ヌード写真に興味を抱いていた頃に読んだ本。

    タイトルそのまんまの本です。
    日本に写真機が伝来され、大奥の女達を撮った写真から6~70年代のエロ本大量出版の時期と、結構面白く読めます。
    アイコラならぬ芸者コラなんて、昔からあったんですね…(笑
  • 自殺者たち 一日一死
    自殺者と書かれているがそうでない人も混じっている。
    だからナンて事はない。明治から昭和・平成までに範囲が及んでいて普通に面白く読める。
  • エロティック日本史 古代から昭和まで、ふしだらな35話
    古くから日本では、性に関して自由なところがあり、今の時代とあまり変わっていない。
    要するに時代が変わっても、ヒトの本質は変えようもないという事だと思う一冊であった。
  • エロティック日本史 古代から昭和まで、ふしだらな35話
    「人生とはペニスとバギナの離合集散のドラマだ。そのドラマを見据えることが、歴史と正面から向き合うことにもなるはずだ」

    というよくわからない理屈から始まる本書。
    着目点は大いに共感するのだが、そもそも新書だから、情緒や感性に訴える部分は少なく、あくまで知識情報の拡充が主(だから点数は常に3点)。真面...続きを読む
  • 混浴と日本史
    ・下川耿史「混浴と日本史」(ちくま文庫)によれば、上代の風土記の時代、「混浴にも現代と同様の意味の混浴と、性的な関係を目的としたものの二つのタイプが併存していた」(27頁)といふ。後者は 水浴を伴ふ歌垣の類であり、前者は自然発生ともいふべき混浴である。縄文時代、弥生時代に既に多くの温泉があり、人々が...続きを読む
  • エロティック日本史 古代から昭和まで、ふしだらな35話
    2017年2月

    性の通史と呼ばれるものがなく、それを編纂しようとした一冊。
    民俗学の本などは今までほとんど読んだことがなかったが、なんとなく日本人は性に対してかなりオープンな民族であったというようなことは耳にしていた。

    実際に平安時代ぐらいからの流れで本書は構成されているが、それに沿って学んでい...続きを読む
  • エロティック日本史 古代から昭和まで、ふしだらな35話
    テーマを丁寧に拾い集めておられ、雑知識欲を刺激された。
    特に道鏡のくだりなどはいろいろと疑問があったので、妙にスッキリ!
  • エロティック日本史 古代から昭和まで、ふしだらな35話
    当然初見のエピソード満載ではあったが、書いてあることは読前の予想を超えるものではない「通史」を記録するという趣旨通りなのだろうが淡々としたものだ。

    古来日本は性にはおおらか。

    江戸開港以来、西洋に迎合した結果。

    まあそんな感じ。
    2回読むかと言われれば、読まへんな。
  • エロティック日本史 古代から昭和まで、ふしだらな35話
    <目次>
    第1章  エロくて偉大な神様たち
    第2章  歴史の始まりとエロ
    第3章  エロが昂じる王朝文化
    第4章  戦乱の世を癒すエロ
    第5章  花開いた大エロ文化
    第6章  近代、官製エロの時代

    <内容>
    はしたないかと言えば、全然はしたなさはない。学術的かと言えば、そこまで高尚でもない。新書本...続きを読む