下川耿史のレビュー一覧
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日本史のエロにまつわるエピソードを紹介した本。性の通史を書こうとしたそうだが、著者も後書きで述べている通り、エピソードの寄せ集めに終始した感がある。とはいえ、古代から近代まで、性風俗の流れがとっつきやすくまとまっている良著だ。
印象に残ったのは、各時代における性を売る女性の変遷で、平安時代の遊女は...続きを読むPosted by ブクログ -
必要に迫られて読みましたが、予想外に面白かったです。
読後、日本の歴史は「エロ」に彩られているとの感を強くしました。
まず、よく知られていることですが、「国生み」の物語からしてエロい。
日本最古の資料である「記紀」には、こうあります。
まず、「古事記」。
イザナギが「自分には成り成りて成り余れるとこ...続きを読むPosted by ブクログ -
自殺者と書かれているがそうでない人も混じっている。
だからナンて事はない。明治から昭和・平成までに範囲が及んでいて普通に面白く読める。Posted by ブクログ -
古くから日本では、性に関して自由なところがあり、今の時代とあまり変わっていない。
要するに時代が変わっても、ヒトの本質は変えようもないという事だと思う一冊であった。Posted by ブクログ -
「人生とはペニスとバギナの離合集散のドラマだ。そのドラマを見据えることが、歴史と正面から向き合うことにもなるはずだ」
というよくわからない理屈から始まる本書。
着目点は大いに共感するのだが、そもそも新書だから、情緒や感性に訴える部分は少なく、あくまで知識情報の拡充が主(だから点数は常に3点)。真面...続きを読むPosted by ブクログ -
2017年2月
性の通史と呼ばれるものがなく、それを編纂しようとした一冊。
民俗学の本などは今までほとんど読んだことがなかったが、なんとなく日本人は性に対してかなりオープンな民族であったというようなことは耳にしていた。
実際に平安時代ぐらいからの流れで本書は構成されているが、それに沿って学んでい...続きを読むPosted by ブクログ -
テーマを丁寧に拾い集めておられ、雑知識欲を刺激された。
特に道鏡のくだりなどはいろいろと疑問があったので、妙にスッキリ!Posted by ブクログ -
当然初見のエピソード満載ではあったが、書いてあることは読前の予想を超えるものではない「通史」を記録するという趣旨通りなのだろうが淡々としたものだ。
古来日本は性にはおおらか。
江戸開港以来、西洋に迎合した結果。
まあそんな感じ。
2回読むかと言われれば、読まへんな。Posted by ブクログ -
<目次>
第1章 エロくて偉大な神様たち
第2章 歴史の始まりとエロ
第3章 エロが昂じる王朝文化
第4章 戦乱の世を癒すエロ
第5章 花開いた大エロ文化
第6章 近代、官製エロの時代
<内容>
はしたないかと言えば、全然はしたなさはない。学術的かと言えば、そこまで高尚でもない。新書本...続きを読むPosted by ブクログ