夏石鈴子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
5、6年前に買ってその時にも読んだけど、また読みたくなり、再読。
2003年に単行本として出版されているからそれから20年。
そして小説の舞台は1983年ごろなので40年経っている。
会社の風景はもうずいぶん変わってしまっているし、それを読む私もずいぶん年をとった。
この小説は、間違いなく働くことの大切なことが書かれている。
けれど、この本を今の新入社員に進めるかというと少し躊躇う。
私が思う“大切なこと”自体が古びてしまっていると思うから。
フェミニズムという点からみても、この本は興味深い。お茶汲みも大事な仕事として手を抜かない姿は男性社会を積極的に受け入れるような啓蒙とも思えるが、 -
Posted by ブクログ
短大出身の主人公は幸運にも無理だと思っていた出版会社の就職試験に合格する。
しかし、配属されたのは受付。
バリバリ働きたいわ!って女の人ならまず抗議するような配属だ。きっと私も身の程知らずだから不満を言うだろう。
私に受付なんていう単純な仕事は合わない。もっとクリエイティブでグローバルで云々かんぬんな仕事がしたいわ。といって転職でも何でもしちゃうんだろう。
でもこの主人公は違った。
自分の与えられた仕事を大切に丁寧にやる。
そしてその中で小さな幸せを感じ、そして成長していく。
受付という狭い空間の中で起こる出来事がとても新鮮で刺激的で面白おかしく感じる。
自分の仕事に意味が見出せない人