大木康のレビュー一覧

  • 現代語訳 史記

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    面白く読みやすかった。キャリアをテーマに選出された人物の出世のいとぐち等の視点が興味深かった。
    史記で本紀、世家、列伝は価値の序列を示したもの。同じ事件があちこちに散らばって、さまざまな方向から読めるのが意外性があって面白い。始皇帝の出生の秘密、戦国時代七つの国の統一に蘇秦や張儀など遊説家の働きの内容が新しい発見でした。史記の構成を知ると読んだのは、ほんの一部、更に歴史に名を残した人物の魅力を読んでいきたい。

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    2025年09月08日
  • 現代語訳 史記

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    立身出世という言葉は、今の時代にはあまりフィットしなくなっているかもしれない。

    少なくとも日本では、貧富の差は少なくなって、貧しい中から努力や運に恵まれて見出されて政治の中心に…といったことは聞かなくなっている。

    ただ、そんな志は今の世でもとても大切だと思う。

    「自分が世界を変えてやる」

    そう思って日々を過ごすこと。

    そういう人がいれば、周りを動かし、世の中は変わっていく。

    『史記』に出てくる人物たちは、皆それぞれに方向性は違えど覚悟が決まっている。

    簡単に自分の命を投げ打って、自分の信じる人やことに力を尽くす。

    今は命を投げ打つことはないが、自分の信じる道をひたすら全力で進む

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    2025年06月28日
  • 現代語訳 史記

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    若い頃に史記関連書は読んだが、細かい点は忘れてしまっていた。当時は横山光輝のマンガをきっかけにしたが、今回はキングタム。ある程度歳をとって読んだ方が、照らし合わせられる経験が多く読み甲斐があると思う。

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    2021年06月27日
  • 現代語訳 史記

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    有名なエピソードを中心にした抄訳。

    秦王政のインキュベーター呂不韋、縦横家として名前は知っているけど詳しくは知らなかった蘇秦と張儀、名参謀の張良と韓信など、今までより詳しく知ることができた。

    ただ、やはり周辺の人物がなかなか頭に入ってこない。
    少し集中力が切れた状態で読むと、すごに、あれ?この人どういう人だっけ、となる。
    あと何回か読み返すことにしよう。

    自力で全文を読む(もちろん訳本で!)日は、まだ来そうにない。

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    2020年06月14日
  • 中国人はつらいよ――その悲惨と悦楽 伝統から彼らの実像を知る

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    伝統中国での儒教と科挙制度に縛られての苦悩と文人趣味への傾倒による精神安定のありようから現代の中国人の性向を解説する。 「宗族」という制度が社会のベースとなっていたことで親疎によって中国人が他人にとる態度の振り幅が大きいという説が印象的。

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    2019年01月04日
  • 中国人はつらいよ――その悲惨と悦楽 伝統から彼らの実像を知る

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    ネタバレ

    共産党になろととも、本質的な部分は変わらないんだという感覚。科挙ではなくて共産党。女性が対象から外れなくなったのが最大の変化か。ともかく変わってないと思えばそれなりに納得がいく。

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    2017年10月25日
  • 現代語訳 史記

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    中島敦の『李陵(・司馬遷)』で主要人物として登場する司馬遷。その時の印象と、「史記といえば司馬遷」程度の知識しかないまま手に取った本書ですが、大正解でした。

    何故歴史に名を残し、今なお語りつがれるのか。背景にある“キャリア(権力)”に焦点を当て、易しい訳と解説をもって人と時代の栄枯盛衰を紐解いていきます。登場人物たちがとても人間らしく、生き生きと描かれているのが印象的でした。
    原文はあまりにも長編&私にとっては難解なので、主要な部分を抜粋しているのが有難い。入門書として概要を知るのに最適な一冊。

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    2015年11月18日
  • 現代語訳 史記

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    断片的に知ってはいた史記の構成がよくわかりました。入門書として適切だと思います。これをきっかけに、もう少し詳しく史記の世界に入っていきたいと思った次第です。作者の司馬遷は男性のシンボルを切り落とす宮刑に処せられていたのね。衝撃。いわゆる宦官でした。

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    2011年09月13日
  • 現代語訳 史記

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    とても原文では読めないので・・・もちろんすべての訳ではありません。国名、人名がなじみないので少々とまどいます。

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    2011年04月23日
  • 現代語訳 史記

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    超初心者向きの抜粋版。文章は読みやすいが、抜粋しすぎて物足りない。また、抜粋して選ばれた登場人物やその登場順に脈絡が感じられず、その観点では読みづらかった。

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    2025年10月03日
  • 現代語訳 史記

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    史記からいい感じの話を抽出してまとめた本。どれも列伝から取ってきたものらしく、人物を中心とした話の集まりとなっている。

    これは史記に限った話ではないが、次から次へと新しい人が登場すると名前を把握するのが大変である。それでもいくつか知っている名前があるのは間違いなく『キングダム』のおかげ。マンガから入るというのは、人物を覚える上では中々有効だと改めて思う。

    読んでいて気になったのは、自分で自分の首をはねる人が複数人いるということ。切腹はまだ分かるのだが、自分の首をはねるのは難易度が高い気がしてならない。どうやって練習したのだろうか。

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    2017年08月18日
  • 中国人はつらいよ――その悲惨と悦楽 伝統から彼らの実像を知る

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    内容は悪くないんだけど、文章が冗長で読みづらく、読んでておもしろいと思わなかった。
    中国文化・文学をやってる人には常識かもしれないけど、普通の人はわからないよねという単語が突然使われていることが多い。

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    2015年04月19日
  • 現代語訳 史記

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     普通の人並みに三国志とか好きで、吉川三国志やら横山三国志、シミュレーションゲームやらで触れてきましたが、その中でちょいちょい登場する謎の書、史記。そんななんとなくの興味とランキングで上位だったのこともあり購入し読みました。
     内容は、紀伝体による初めての古代中国の歴史書である史記の入門書。原典は180巻近くあるすごく長い本であり、本書は新書サイズなので、有名な逸話をかいつまんで紹介し、時代背景やら意味付けについて解説があります。史記ってこんな内容なんだ!という把握には持ってこいだと思います。

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    2015年04月16日